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調和したい


『和』という言葉

『和』の言葉の意味をご存じですか?

国語辞書によると

1 仲よくすること。互いに相手を大切にし、協力し合う関係にあること。

2 仲直りすること。争いをやめること。

3 調和のとれていること。

4 ある数や式に他の数や式を加えて得られた結果の数や式。

という意味があります。

中学時代の部活

女子がいっぱい集まるとグループが4グループに分かれます。

これは私の主観でグループ分けしたグループ名ですが・・・

『イケイケ系』『元気ガール系』『ホワホワ系』『おとなしい系』

このグループが複雑に絡み合うと必ず揉め事が起きます。

私の所属していたクラブでも気の強い『イケイケ系』の女の子が

うっとうしい『おとなしい系』の女の子を罵るということが起こりました。

『お前見てるとうっとうしいねん、腹立ってくるし、はよ部活辞めろや』

(おぉ・・・『イケイケ系』ちゃん相変わらずお気が強いことで・・・)

『シクシクシクシク・・・』

(泣いてるだけで言い返さないから余計うっとうしく思われるよ『おとなしい系』ちゃん!)

そういう時は必ず間に入り、お互いの言い分を聞いてなだめていました。

どちらに肩入れもし過ぎず、要求を聞いてお互いの意見の間を取る選択。

そういうことをしていたことが多かったからか、

部員みんなからキャプテンに指名され、みんなをまとめる機会を頂きました。

大概どこのクラブも女子同士で争う派閥があり、悪口等を聞きましたが、

『ニャンチュールーちゃんのいるクラブはみんな仲いいね、うらやましい』

と他のクラブの女友達に言われました。

私が所属するクラブは、私がキャプテンに就任して以降、

争いはなくなったのです。

競争、勝負事はどうでもよかった

引退前の最後の試合で、団体戦というものがあります。

部員の中での1番手、2番手、3番手が団体戦に参加できます。

私は毎回試合の団体戦に3番手として選ばれていました。

4番手の女の子はいつも一生懸命に練習にも励んでましたが、

3番手に入ることはできず、とても悔しがっていました。

そこで私はなぜか『私は今まで毎回試合に出てたから、4番手の人に出てほしい』と言いました。

みんな『えっ!?』となっていたみたいですが

キャプテンの私が言うことだから黙ってくれていました。

うちの親も疑問に思ったようで、指導者の方に問合せしました。

『なぜうちの3番手である娘が団体戦出場辞退したときに、

 何も口出しされなかったんですか?』

指導者の方はこう言いました。

『ニャンチュールーさんは、自分は今までの試合全部出たけれど、

 結果全部負けてしまった。

 今まで出れなかった4番手を出して、私は応援に回って、

 みんなで仲良く終わらしたいと言っていました。

 私はこれが『和』というものなのかと思いました。

 彼女がそういう選択をしたことに私は何も言いません』

指導者の方は私の勝負にこだわらない所を尊重してくれたのです。

団体戦は結果負けてしまい、個人戦もあまり良い結果残せなかったけども

みんなと涙を流して、後輩からも引退を惜しんでもらえ、良い幕閉めでした。

私がめざしていきたい『和』

普通は勝つために目標を定め、それに適正な人間を選ぶことが当たり前。

競争をすることで利益が生まれ、自分の生活が1番である。

でもそれで揉め事が起きたり、調和が乱れるようなことになると、

私自身とてもなぜか苦しくなるのです。

きっと私は間違っているんだろうなと思います。

でも色んな人間がいる中で、私みたいな人間もいるのだよと思い、

今回noteに書こうと思いました。

私はいい人なのと自己アピールする気はないのですが、

社会全体を調和できるようなことをしていきたいのです。




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