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日本語とドイツ語 バイリンガル教育② 日本に帰国してから続けていること

前回の記事の続きです。

娘が6歳の時、小学校に入学する直前に帰国しました。

それまでの日本語については、ドイツにいる時も私と夫は常に娘に日本語で話していました。娘も基本的には日本語で私たちに話していましたが、所々、ドイツ語の単語が混ざる時もありました。
また、週に1回、日本語の補習校にも通っていました。家では日本のアニメなどのDVDも見たりしていました。

帰国した時点では、ややドイツ語の方が優勢で、日本語のイントネーションなど少し違和感があるところもありました。

しかし、4月に小学校に通い始めると、あっという間にドイツ語が出てこなくなりました。

たった1ヶ月足らずで、一気に日本語が優勢となりました。

これには本当にビックリしました。

私も前に何かの記事で読んだことがあるのですが、

6歳以下で海外から帰国すると、ほとんどの子供が
1年以内に現地で習得した言語を忘れてしまう


という知識があったので、ドイツ語が段々と弱くなっていくのだろうな、という想定できていましたが、ここまでのスピードとは思いませんでした。 

このままではドイツ語を話せなくなってしまう

と危機感を感じました。

やはり日本の環境というのは、学校の先生やクラスのお友達が話す言葉も日本語、スーパーや公園でも日本語しか聞こえてこないという状況が多いと思います。子供にとっては他の言語を話す必要性が全くないので、あっという間に忘れてしまうのだな、と実体験として思い知りました。

しかし、娘のドイツのお友達はドイツ語しか話せないので、娘がドイツ語を話せなくなったら全くコミュニケーションが取れなくなってしまいます。またドイツで暮らすかは分かりませんが、娘にとってドイツ語はとても大事だと思っていたので、何とかドイツ語を使う機会を増やそうと思いました。

本当は、日本でもドイツ語で話すお友達を作ってあげたかったのですが、当時まだコロナ禍だったため、知らない人との接点を作るというのがなかなか難しい部分もありました。

そのため、習い事としてドイツ語のオンラインスクールを探しました。
日本語のサイトで検索すると、ドイツ語は英語より選択肢が狭い上、料金は割高、何と言っても子供向けに特化したスクールが見つかりません。

英語やドイツ語で検索してみたところ、ヨーロッパのある子供向け専門のオンラインスクールを見つけることができました。
結果的に娘はここで3年ほどドイツ語を続けています。

実際のサイトの紹介やドイツ語維持のために他にどのような取り組みをしているか、興味のある方はぜひ引き続きお読みいただけると嬉しいです。

帰国してから3年後、今年の春休みに、2週間ベルリンへ遊びに行ってきました。娘のドイツ語は、その時ドイツ人のお友達の家に1人で泊まりに行って、お友達やそのママと問題なくコミュニケーションできるレベルです。もちろん所々文法や単語の間違えなどはあります。しかし、6歳に帰国して3年間ドイツ語を継続できた結果です。

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