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ドイツの幼稚園に入れたらこんなことがありました⑥

今回は、最初の園で娘の慣らし保育に同行していた時の話です。

娘がようやく給食の時間まで園にいられるようになった日、その日のメインは鶏肉のお料理でした。

テーブルを並べて子供たちが給食を食べていると、娘と同じ2歳の女の子が、先生にこれがほしいとアピールしたところ、先生から

「あなたはこれを食べてはいけないのよ」

と言われていました。

私は、それを聞いてアレルギーなのかな?と思いましたが、後から、その子の家庭ではベジタリアンの食事しか食べないということを知りました。

日本の保育園や幼稚園でもアレルギーのことはすごく慎重に聞かれると思いますが、ドイツだとアレルギーだけでなく、宗教やベジタリアンの家庭などの理由から食べてはならない食べ物がある子供がいました。


日本に暮らしていた時に、私の周りには、ベジタリアン、ヴィーガンの友達はいませんでした。

しかし、ドイツに住んでいた時、割と頻繁にお肉を食べない方に会いました。

レストランにもヴィーガンメニューというものがあるレストランが多いです。また、街にはヴィーガンレストランやカフェ以外にもヴィーガンファッション専門の洋服屋さんなどもありました。

私のドイツの友達の中にも何人かベジタリアンの友達がいます。

ベジタリアンといっても、種類は色々あって、お肉を食べないのは共通してますが、お魚も食べない人食べる人、乳製品、卵も食べない人食べる人などなどです。

友達の1人は、初めて会った時はお肉も食べていました。しかし段々と食べる頻度を減らしたり、鶏肉だけにしたり、そして今はベジタリアンです。お魚は食べます。ちなみに彼女の子供はお肉も食べます。

別の友達は、お肉とお魚は食べません。卵と牛乳は大丈夫です。子供もお肉とお魚は食べません。

もう1人の友達は、お肉、お魚、卵、乳製品を食べないヴィーガンです。子供たちはお肉は食べますが、上の子は最近お肉を食べなくなったみたいです。

彼女たちと一緒にご飯を食べると、良く出てくるのがベジタリアン用のお肉です。主に豆腐で作られているようです。ドイツのスーパーにはたくさんの種類のものが売っています。

BBQなどで集まる時は、各々自分の好きなお肉を持っていきますが、ベジタリアンのお友達はこのベジタリアン用のお肉を持ってきて一緒に焼きます。

食べてみる?と言われて味見させてもらうと、、
正直普通のお肉とは全然違います。普通のお肉を食べる身としては、それと比べてしまうと味もあまりおいしく感じることはできませんでした。

余談ですが、豆腐自体もすごく人気で、Bioのスーパーでは日本では見ることのない、バジル入りの豆腐、トマト入りの豆腐、細かくしたアーモンド入りの豆腐などが売られています。

しかし、ほとんどが日本の一般的な豆腐とは全然違います。大体が木綿豆腐より固く、これ豆腐なの?と思ってしまうほどです。そして絹ごし豆腐も売られていますが、今度は逆に柔らかすぎてお味噌汁にしてもほとんど形崩れしてしまいます。

日本と同じような豆腐は、やはり日本食材店かアジアマルクトで購入するのがいいです。

また、少し気を使うのが、ベジタリアンの家の子供たちが家に遊びに来たり、泊まりに来た時の食事です。日本食だと、お魚やお肉の出汁を使うことが多いので、まず出しません。当たり障りのないパンと生野菜、トマトソースのパスタ、卵牛乳が大丈夫な場合はパンケーキなどを出すことが多かったです。

ベジタリアンの友達たちは、ベジタリアンになったきっかけは様々ですが、ヴィーガンの友達は元々乳製品アレルギーだったと言っていました。そして、みんな大人になってから自分の意思でベジタリアンになったと言っていました。

ベジタリアンの友達の中には、子供にはベジタリアンを強いるべきではない、子供が大きくなってから自分の意思で判断するべきだと考えている人もいて、本当に様々です。


私は、それぞれの価値観、家庭の方針があるので何が良い悪いということはないと思います。ただ、学んだことは、人と話す時に、食に関する話題というのはかなり良く出てきます、しかし、自分と同じ食生活が当たり前、それがスタンダードという前提で話してはいけないなということです。


また、別のエピソードも書きたいと思います。

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