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ドイツ パパの育休事情

今回は、私の周りの体験談としてですが、ドイツのパパの育休事情について書きたいと思います。

2016年、ベルリンに着いたばかりの時、時差ボケも少し改善されて、1歳半の娘と2人で初めて公園に行った日のことです。

その日は平日の午前中でした。

家から近い公園に着いて私がビックリしたのは、周りに5組くらい親子がいたのですが、全員パパと子供の組み合わせだったことです。

当時日本では、平日公園に行ってパパと来ている子供を見かけることは、まずありませんでした。

今でこそ日本でも育休を取るパパは増えてきていますが、上の娘を産んだ頃は、私の知り合いで長期間の育休を取るパパはほとんどいませんでした。

しかし、当時のベルリンでは、すでに育休を取っている男性がとても多いように感じました。

友達からも、ママ友ではなくパパ友同士で子供と出かけることも多いと聞きました。

ただ、みんながみんな育休を取得するわけでもなく、私のドイツ人の友達は女性だけ育休を取っている人も多かったです。

というのも、フリーランスで働いている人も多く、いくら手当がもらえるといっても、その間仕事を休んでしまうとその後に悪影響が出てしまう、という事情もあるようでした。

しかし、ドイツで育休を取るパパは2、3ヶ月くらい育休を取ることが多いので、ワンオペ育児が多かった私は、羨ましいなぁと思っていました。



ドイツ人の友達に上の娘が生まれた当時の話をすると、いつも驚かれます。

娘の出産前後は夫も会社を休み、入院中も数日は一緒でした。その後、私と娘だけ実家に戻り2ヶ月ほど両親に助けてもらいました。その間週末は夫も実家に来てくれていました。

そして実家から自分たちの家に戻り、ワンオペ育児が始まりました。その当時の夫の働き方は、本当に激務で毎日夜中の2時、3時に帰宅が当たり前という生活でした。そのため平日は私が朝から寝かしつけまでほぼ1人で娘のお世話をしていました。

私も夫の仕事が忙しいことは理解していましたし、夫が育休を取るなんて考えは2人とも全く検討もしませんでした。ちなみに、その当時のママ友の旦那さんたちも育休など取らずに皆同じように夜遅くまで働いていました。

ワンオペ育児の中、義理の母が週に1、2回来て料理をたくさん作っていってくれていたので、本当に助かりました。

しかし、初めての育児で、夜も娘はなかなかまとまって寝てくれなかったので、やはりなかなか厳しいものがありました。そのため、自分の家に戻ってからも月に1週間ほど実家や姉の家に行かせてもらうことが多かったです。

また、ワンオペ育児で特に大変だったのは、自分が体調を崩してしまった時です。39度の熱を出してフラフラになりながら、夫が急いで帰宅するまでどうにか娘を抱っこしていたことを覚えています。

ドイツでパパママ2人で育児をしている家庭と比べると、かなり状況が違うと思いますが、当時はそれが当たり前だと思っていましたし、自分だけが大変など思ったことはありませんでした。

そして、2022年、第2子出産時は、日本でも男性が育休を取ることが増えてきて、夫も育休を取ることになりました!

しかし、出産直後は仕事のスケジュール的に難しく、生後半年の時に1ヶ月間育休を取りました。

この1ヶ月は、赤ちゃんのお世話の他に、料理や上の子の習い事の送り迎えなども夫がしてくれて、2人で育児ができると全然違うんだなと思いました。家族で出掛ける時間も多く取ることができました。

しかし、1ヶ月間の育休は一瞬で終わってしまいました。


本当にあっという間です。

また平日はワンオペ育児に戻りました。

ドイツだと、育休後も時短で働くパパもいるそうで、実際、幼稚園の迎えもパパが来る家庭も多かったです。

特に子供が小さい時は、やはりお世話する人手は多い方がいいです。しかし、それぞれの事情があり、全員が育休を取得するというのは難しいです。そして、育休後も子育ては続いていくので、その後のバランスをどうするのか、誰が何を担当するのか、そちらの方が夫婦にとって大きな課題になると思います。

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