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2022年ふりかえり~種から芽が出て苗になる

W杯決勝の興奮冷めやらぬ中、2022年もあと10日あまり。別れ際に「よいお年を」という挨拶が行き交うようになりました。自然と今年を振り返りたい気持ちになってきます。

「種まき」の1年

わたしの2022年は「種まき」の年だったと思っています。

その種は、今年手に入れたものではなく、ずっと持っていた種。子供の頃なのか、成人してからなのか。明確な時期は定かではないけれど、少なくともここ数年前にはすでに持っていた種。そして持っていたことを忘れていた種。

種のイメージを具体化していくと、米粒よりも一回りくらいの小さな大きさで、色は黒っぽいかな。どんな花なのか、実がなるのかはわからないけれど、わたしがずっと(忘れながらも)大事に持っていた種です。

小さな期待と不安が絡まった感情で

今年の春4月、ちょうとTHE COACH Academyのプロコースがスタートする頃に、わたしはその種を、わたしの庭にそっと撒きました。どんな芽が出て花になるのだろう、実がなるのだろう。そもそも芽が出るのだろうか。小さな期待と不安が絡まった感情で。

毎日のお天気を感じながら、わたしは水やりを続けました。忙しさに、たまに水やりを忘れそうになったこともあります。それでも、じっと種をまいた土を眺めていました。夏になっても、芽は出てきませんでした。ああ、もしかしたらこれは、永遠に芽が出ないのかもしれないな。そう思った時期もありました。

プロコースが8月末に終わりました。やり遂げた、という安堵感。ゆっくり流れる雲を眺めながら、わたしはわたしのペースで生きていこう、それがわたしなのだから。そんなことを思っていました。

わたしの中に、たしかに何かがある

種を撒こうと思ったきっかけ。わたしは変化を求めていたのだと思います。とくにこの数年、変わりたいと思い続けていました。環境を変えたいけれど勇気がない。それは自分自身の問題であるということ。自分が変わらなければ何も変わらないのだけれど、どう変わればいいのかがわからない。自分のことがわからない。わたしは自分のことを深く知りたい気持ちから、コーチングを学び始めました。

自己探求の旅はまだまだ道半ば。ただ、わたしの中には、たしかに何かがある。ありたい自分がいる。そう思えたときに、わたしの手のひらの中に種があることに気づきました。

変化に気づいたとき

9月になり、ある人からもらった言葉で、自分が変化していることに気がつきました。昨年も同じ言葉をかけてもらっていたのですが、1年前のわたしと、今年のわたしは、その言葉を違う感情で捉えていました。
※「言葉」については事情により詳しく書けず、伝わりづらくてごめんなさい。
その体験から、わたしはゆっくりだけれども変化しているのだ、ということを実感しました。

ふと庭に目をやると、わたしの庭に小さな小さな芽がいくつか出ていました。芽は、毎日見ていると変化に気がつかないけれど、時間をおいて観察すると少しずつ大きくなっていることがわかります。芽から苗になり、そして花が咲くのか実がなるのか。もしかしたら大きな樹木になるのか。

芽が苗となり、新しい可能性に気づく


種から芽を出して間のない草や木。定植前の草木。

引用元:Weblio辞書 デジタル大辞泉より

まだ苗というには小さいこの芽が、苗に育つ。もしかしたらこの苗が、誰かの手に渡って、誰かの庭を彩ることもあるのかもしれない。これはわたしにとっては意外な気づきでした。これまでわたしの庭で育てたものは、わたしの庭で育つものだとばかり思っていたけれど、「苗」は別の誰かの手に渡り、育てられることがあります。今まで思ってもみなかった、新しい可能性があることに気がつきました。

わたしが大切に育てた苗が、誰かの庭を彩ることができるのなら、こんなに嬉しいことはないです。わたしが大切に思っている人や、この先ご縁で繋がる人に、この苗を受け取ってもらったら、見たことがない景色が広がるのかもしれない。どんな花が咲くかも、実がなるのかも分からないけれど、それも楽しみに受け取ってくれるかな。くれるといいな。そんなことを想像して、あたかい気持ちで年の瀬を過ごせそうです。

最後までお読みいただいて、ありがとうございます。
みなさんは2022年はどんな1年でしたか?よかったら、お話しをお聞かせください。


この記事は、コーチが綴るマガジンAdvent Calendar冬_2022に参加させていただいています。参加者の方が大事にしている言葉をテーマに、記事を書きました。わたしが受け取った言葉は「苗」。この言葉と向かい合いながら、わたしの2022年を振り返らせていただきました。企画してくれたりみさんまーさん、いつもありがとうございます。


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