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2016年1月の記事一覧
ショスタコーヴィチ《ムチェンスク郡のマクベス夫人》
こんなに不愉快になるオペラは久しぶりだ。しかし、見終わったあとの心にずっしりときつつも爽快な気分になるある種の「カタルシス」感は、《アイーダ》や《リゴレット》など、私が名作と考えているものを観たあとのそれと同類のものだった。
印象に残ったのは、ジノーヴィ殺害後のセックスシーン、意図的な音楽堂と物語のズレ、そしてマリス・ヤンソンスの楽しげな指揮。
ジノーヴィ殺害後のシーンは、「見つかってはまずい