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須田景凪 yawn event “Marble” に行ってきた話


※2月12日に都内で開催された須田景凪公式アプリ「Yawn」イベント第二弾"Marble"の超絶今更感想文です。昼夜両部ひっくるめての感想となります。
※「配信の延長みたいなゆるいライブ」に倣い、今回もごくユルめに記述していきます。なるたけ詳細に書いたつもりだけど、如何せん記憶能力が"カスだよ~"なので事実と異なる部分が微妙にあるかもしれません。あと長い。超長い。スクロールバーが米粒。
※ところどころ我が内なるキモヲタがコンニチワしてるせいで何か変な臭いがしてます。大体分かってよ。そこらへんについてもご留意くださいませ。

↓第一弾の感想




セットリスト

○昼の部
1.レディーレ
2.街灯劇
3.メロウ
4.愛及屋烏
5.ユートピア
6.朝を呑む

○夜の部
1.レディーレ
2.青嵐
3.ダーリン
4.夕染
5.ユートピア
6.朝を呑む



・まずさぁ、膝が丸見えなんすよね。


・今年も開催してくれたね。ドキッ☆丸ごと強火! 須田オタだらけの大アコースティックライブことyawn event “Marble”。須田のちょっとイイとこ見てみたい強欲のオタク垂涎必至、超・マニア向けの祭典でございます。濃いよね、内容と須田のアイシャドウ。

・昨年同様、バンドセットの組まれたステージ上に一人掛けソファが二脚しつらえてあり、須田氏と司会の藤田琢己氏がうんじゃらげーはんじゃらげーとトークを繰り広げていくわけですが、いやはや。昨年の脛に引き続き今年は膝ですか。ヨッ! ナイスニー! 膝にちいかわ乗せてんのかい!
・何かまた須田さんがハーフパンツ履いてる趣になっちゃったけど、アイボリーのワイドパンツ(いつかの深夜にボロボロ加工していたやつか?)のダメージ部分がダメージ過ぎて、座ってると膝がひょっこりはん🌱する仕様だったんすわ。脚部に自信ニキだったりすんのか。昼想夜夢付近でもダメージスキニーでやたら膝とか腿とか披露してたよね。未だに顔面は深夜の萌えアニメよろしく謎の光やモヤで隠しがちな割に、脚は見せたがる須田氏のよく分からないとこよいですね。ヨッ! ノーベル美脚賞!長過ぎて延滞金発生すんぞ!

・しかし、脛→膝やっちゃったからボトムはもうボディビル出来ないのでは? 来年は遂に上半身部門進出するか?

 須田さん! 来年は↑これ着て腕橈骨筋&猫ミームに自信ニキデビューとか、どうすか!?


1.全てがゆる過ぎ問題

・前半は昨年に引き続き「2023年振り返りコーナー」からスタート。須田氏の言う通りマジで新年会っすね。昨年のアレコレを振り返りつつ、当時は明かされなかった裏話等をがっぽり拝聴するのは超・貴重な体験で興味深かったです。
・しかし、昨年以上に色々な面がグッダグダだったのには些か草が生えました。思い出せるものを羅列するなら、

○拍手に迎えられ登壇した須田氏。控えめに会釈しつつ、開口一番「スクリーンに映ってる“Marble”のフォントがガビガビ過ぎる」

○ANN0の話題にて。「ラジオは5秒でも無言になると放送事故だから配信と違って難しいっすよね~♨」という話になった直後、何かの質問されて5秒ほど凍て付いた無言空間を作ってしまう。うそやろ。
○あまつさえスマホ取り出し「藤田さん、調べるので繋いどいてくれますか?」「昨日食べたものの話で♨」とムチャブリする。

○NEOTOPOSの話題では「インターネットのくら~い場所から出てきた人達が集まってね。キタニ、syudou、yamaさん、じゃなくてyama。そしておれの四人が出演したんだけど~」と振り返っていたが、なにゆえ“yamaさん”をわざわざ“yama”と言い直したのか不可解過ぎて内容が頭に入ってこなかった。彼岸島の単行本で、鮭の握り飯がイクラの握り飯に修正されたくらい謎(これは解決済み)
○おそらく演者唯一の30代という事で、須田氏なりに年上の貫禄みたいななんかを示すべく呼び捨てにしようとしたが、うっかり普段の呼び方をお漏らししてしまったのだと考えられる。こういう不意に「須田景凪」が「すだすだ」になるシーンがおいどんはわっぜか大好物でごわす。

○オフショ(後述)で公開インタビューの一場面が出ると「蔦屋書店の奥に立入禁止みたいな場所があって、そこでインタビューを受けました。ほんと、来てくれた皆さんとの距離がメ~チャクチャ近くて、目の前に皆さんの顔がある感じで」「…………(スクリーンをよく見る)」「あ、そんなに近くもなかったですね。はい♨」

○質問コーナーにて。「学生時代読んでた本は?」「行ってみたい国は?」「歌詞書くうえで大事にしてるものは?」「一番制作難航した曲は?」等に「乙一さんと星新一さん」「旅行嫌いの友達が良いとこってベタ褒めしてたからロンドンに興味がある」「自分の感覚を大事にしています」「アマドール」と回答。
「きのこ派ですか? たけのこ派ですか?」と超絶イカした質問を寄せられた際には、苦笑しつつも「これよく聞くけど、別にどっちでも良くな~い? 強いて言えばきのこ派かなぁ♨」と回答。
○直後に盛大な拍手が巻き起こり、このイベントがFCイベの皮を被ったきのこ派の集会であった事が判明したが、あろうことか質問者の男性はたけのこ派だったらしい。「あ~~じゃサヨナラっすね~♨」

○また、とある男性ファンが「須田さん、ちょっと立ってもらっていいですか?」と前衛的な一手に出て「こういうパターンもあるのね……♨」と戸惑いながら立ち上がる場面も。
○「須田さんが着てらっしゃる服、今日もお洒落ですがどちらで購入したものですか?」と質問され、指差しながら「(パンツは)新宿、(裾からチラ見せした白Tは)ZOZOタウン、(淡いブルーグレーのスウェットは)アオヤマ……」と答えると会場が「アオヤマッ!?」とざわついたので「なぁに~??」と不安そうに周囲を見渡す。
○謎な場面だったけど、おそらく港区の青山と洋服の青山で双方に認識の差異が生じたのだと考えられる。

○最後方付近に座っていた女性ファンに「手しか……手しか見えない……」「手だけの……生物」と謎の発言。Yawnイベでは突然怪異が召喚される事もままある。

○夜の部にて。私物のシルバーピアスを沢山付けて(!)アレンジした黒ジャケットを着用するも、ピアスが次から次へと落っこちてその都度話が中断する。
○裾に付けたピアスなんかはワイドパンツのダメージ部分に引っかかってえずいので、ギター片手にモタモタしながら外すハプニングも。「ピアスがダメージに引っかかるんだよね~~⤵」

MC中なのにステージが真っ暗になる。「あ~⤵まだ暗くしないで~(´;ω;`)」
○「あ、おれがしゃべると明るくなる仕様なのね……✨」

○松井泉氏&モチヅキヤスノリ氏(後述)が捌けた後、須田が一人で歌うぞ! となった瞬間袖から漏れ聞こえてきた「オツカレサマデシター!!」という大声。
○「……何か聞こえてきたね~♨」「ちょっと。松井さん? 聞こえてますからね!💢」「ぜ~ったいあとでタバコ喫うんだろうなぁ……」

○ “Artless”(後述)の告知画面が “Marble”の画面に切り変わると「あ、これガビガビなので元に戻して……そうそうそう」


ゆるすぎ、全てがゆるすぎ。

・自由度の高さではGTAクラス。これは小林私とタメ張れる。
・お察しの通りワンマンやフェスなら各方面からシバキ倒されそうなプチ・ハプニングもちらほらあったのですが、お景さんの銀河的愛らしさの前ではありとあらゆる問題も些末に過ぎないって事がよく分かるだろう? このフリーダムさが「配信の延長」をコンセプトとするYawnイベの真髄と言えるんだよね。来年は脈略なくこぎみゅんの歌みた動画流したり、Amazonで高千穂カフェオレ頼んだり何かトチ狂った事してほしいです。

・というか、須田氏の記憶力が壊滅的で壊滅的で。藤田さんから話フラれる度「あ~あったっすね~♨」「そんな事したっけ……?」「……(無言でスマホ取り出す)」の三本でお送りしており全米が凍えた。
・そういや不眠症って海馬が小さくなりやすいらしいな。調子悪いと驚異的な歌詞間違い連発する事あるし、「8月はお知らせないです」と宣言した数日後にタイアップ告知出るとかいう須田展開もあったし。もしかして須田氏……?

・もしかして:台本読んでない。


2.裏話盛り沢山過ぎ問題


・とはいえつつがなく(言うほどつつがないか?)進行していった本イベント。初見向けにYawnというネーミングの由来に触れた後は“apart”同様、昨年の活動歴を時系列順に回想し、その後、質問コーナーへ続く流れとなった。

・曰く「2023年は『Ghost Pop』とひたすら向き合った年」との事。そのため振り返りはごすぽに付随した話がメインとなっていた。
・また昨年は「ダーリン」「花に風」「メロウ」と音楽人生の中でも大切なピースとなる曲が多く生まれた年でもあるそうで。NEOTOPOS参戦やまさかのTHE FIRST TAKE初出演、ANN0でのパーソナリティチャレンジ、Venue101の須田景凪特集、ポルノ&MAXを始めとする“推し”との交流、初の年末フェス参戦などなど、印象的な出来事の多い年でもあったそうな。まとめると幕末志士の一年みたいな濃ゆさっすね。

○『Ghost Pop』は「アルバムは新曲いっぱい入ってた方が嬉しい♨」という須田氏のパワー系嗜好により、あえて一部既存曲を収録せずその枠を新曲にあてた(スタメン落ちした「猫被り」選手と「無垢」選手ェ……)

○ちなみにアルバムを出さず、新曲=MV投稿というカタチで作品を発表するボカロP的なスタイルについても触れ「それも良さがあるけど、やっぱり自分はアルバムでしか聴けない曲にも魅力を感じていて」「例えば“Howdy”っていうす~っごく暗い曲があるんですけど。ぶっちゃけMVで出しても伸びるわけないじゃないですか♨」「でも、おれ的にはこういう曲も世に出したいんだ! と思っていて。あまり一般ウケしないだろうな、っていう曲を発信出来るところも、アルバムの良さの一つだと思っています♨」地獄の具現へのナチュラル冒涜すき。
○サブスク全盛期な現代において、モノとしてアルバムをリリースする事に関しては「ある種、時代遅れかもしれない」としたうえで「でも自分は好きなものを手元に置いておきたい人間なので、一つの集大成と言えるアルバムは配信だけでなく、あえてモノとして残る形にしたいです」とこだわりを語った。

○夏フェスの話。“百万石音楽祭”はスキローの聖地たる石川県での開催という事でwktkしながらステージ立ったは良いものの、バカデッカいテントの中に大勢のロックファンが鮨詰めなので案の定サウナ状態。汗をあまりかかない須田氏が人生で一番汗をかいた一日となった。
○北海道開催の“JOIN ALIVE”には須田の原点・ポルノグラフィティも出演。推しの現場に初めて立ち合い、大好きな「メリッサ」などが組み込まれた神セトリと貫禄のパフォーマンスに涙したそうな。涙腺ガバいすだすだ可愛いんだ。
○ちなみに“JOIN ALIVE”終演後の打ち上げでは、珍しく裏方スタッフさんと飲んだそう。意外と話す機会がないのでとても新鮮な経験だったと嬉しそうに振り返る須田氏。でも俺知ってるよ。須田さんが打ち上げでぇっきれぇな事。配信でメッチャ潔く言い切ってて過去一共感出来たよ。
○ラブシャでは「雲を恋う」辺りからぽつぽつと雨が降り始め(なんかエモいな……♡)と思っていたら怒涛の大雨となりたまげたそう。「田植えフェスでしたね~♨」

○「フェスはワンマンと違って、自分の事を知らない初めての方が多いじゃないですか。だから、セトリを考えるのが物凄く大変で」
「例えば、“シャルル”とか“veil”って曲だけ知ってるよ、な方がいたとして。終盤にその曲を持ってきたらいつ歌うの? となるし、逆に最初の方で歌っちゃうとそれで満足して帰っちゃうかもしれないじゃない? 配分が難しいのよね♨」
「バラードとかポップスも入れたいけど、そればかりだと、俺はロックが聴きたいんだ! ってお兄さんが帰っちゃうかもしれないし。だからフェスは攻めめのセトリになる事が多いっすね、はい♨」

参照:https://www.livefans.jp/artists/108551

(ほぼコピペじゃん?)


○ANN0とCDJに関してはちょっとした奇跡が起きており。
○前者ではなんと須田がパーソナリティを務める事を聞き付けた旧友がリスナーとしてメッセージを送ってきており(しかもそれに気付かず読み上げた)、CDJでは他バンドに所属していた大学時代の友人が「須田だよね!? お前も出てたんだ!」と声をかけてきたそうな。君の名は。かな?
○何か須田氏、少し前にも小学三年で別離した大親友とやっとこ連絡が取れて再会した的な事言ってたな。リアルガチ「何度だって君と巡り合うんだ」案件っすね。

○最新曲「ユートピア」は、昨年五月のワンマン“Ghost Pop”終演後から制作した曲。
○完成に漕ぎ着け、後は来年まで寝かせるだけ……という段階で、急に他アーティスト達が「ユートピア」という曲をいっぱい出し始めたので大いに狼狽えたらしい。
「被っちゃうけど、おれが先だよ! と思って(笑)それに、やっぱり“ユートピア”ってタイトルが一番しっくり来たので、変えずにそのままリリースしました♨」

○2024年の目標は「もう何回も言ってるけど、ジムの時間に遅刻しないようにすること」だそう。Popsの感想でも書いたけど飽き性らしいのに頑張ってジム通い継続してる推し尊いね。しかしミリも体格に変化ないのはほんと何でなの。レベリングじゃ進化しない系のポケモンなのか。

○藤田氏「2024年は体調にも気を付けて「ほ ん と で す よ !(食い気味)」


・との事でした。いや須田氏めっちゃ喋るな~!
・正直、こんなに裏話を披露するとは思わなんだ。“apart”はそんな時代もあったね~♨とわりあい淡々と回顧していた印象だったけど、今回は一つの出来事に対する赤裸々ぶっちゃけトークが濃くて非常に顧客満足度が高い。夜の部なんか、振り返りでしゃべくり過ぎたあまり質問コーナーが光の速さで終了してたからね。それだけインパクトのあるスーパー・イヤーだったってワケ。貴重なお話、あざっした!

・……あ? feat.むトとオーディオドラマが入ってない? いえ、自分は存じ上げない方々なんで……。


3.オフショ大盤振る舞い過ぎ問題


・振り返り→質問コーナー→ライブ、という構成は前回と同じですが、実は今回ちょっと変わった事をやっていました。
・そう、オフショットです。振り返りコーナー中、どこにも公開されていない(多分)秘蔵オフショがスクリーンに映し出されイベントに華を添えていました。

・これ地味に白眉。Yawnのオフショって全体的にブレてたり被写体が米粒サイズだったり、そもそも主役不在だったりと、オフショとしては相当ファンキーだと思うんすよ。「ここでしか見られない写真も!」とアプリローンチ時に宣伝された時、おじさんは「サポメンとイカしたスイーツ前にしてフォンダンショコラ~♡とかするのカナ!? コポォwww」と沸いたんだけど、全然そんなのなかったよね。オフショと言えどあくまで世界観重視なところも須田氏の魅力と言えるでしょう。でももっとあざとい凪欲しいっす。

・んで、今回お披露目されたオフショは待望のフォンダンショコラ~♡バイブスだったのかってーとやっぱりそんな事なかったんだ。だよね~! とはいえメッチャ貴重だし、昼夜で種類違う贅沢仕様だったので紹介するよ。

1.“Ghost Pop”&“Ghost Pops”で使用された矢印オブジェのミニチュア版を見つめる病み上がりみたいな須田の横顔
「『Ghost Pop』のアートワークなどでご一緒したmagmaの制作現場に行ってきた時ですね。ライブのステージで出したオブジェはもっと大きいやつでした♨」

2.ダーリン-THE FIRST TAKE ver.-の裏側。スタジオ内部から白い空間に佇む須田の姿を映している。が、何故か主役より手前にいるスタッフさんがメイン
「これはリハの時の写真かな? めっちゃ緊張してんね~♨」
「手前のおじさんは凄く優しかったです♨」
「本当に一発撮りで、おれはもうめ~ちゃめちゃ緊張したんですけど。この方が場を和らげてくれて助かりました♨」
「緊張もみほぐし職人おじさん♨」
エロ同人のタイトルみたいと思ってしまった。

3.ボツアー写。スタンドに取り付けられた複数の蛍光灯(?)をガンダムとかGTMがよく装備してる浮遊ユニットめいて展開し、その中央に須田が佇むというもの
・おう、急にカッコいい写真出すじゃねェの……?
・冗談抜きでバチクソ格好良い一枚。これ男の子みんな好きなやつじゃねえかな。FSSの表紙っぽい近未来スタイリッシュSF感あって最高にCOOL。勿体ないから是非ともアプリに搭載してほしい。

4.LIVE Blu-rayに収録された特典映像の一部。薄暗い空間の中、ソファに座った須田を斜め後方アングルから撮ってて、スタッフさんが周りにちらほらいる。手前のディスプレイには須田の顔が映し出されている
「インタビュアさんが画面に映らないよう、かなり遠くの方にいて。その状態でインタビュー受けたんだけど、おれあんまり大きな声で話せないから、ちゃんと音拾われてるかな~と心配でしたね♨」
「というか……うわおれめっちゃ変な顔してるじゃん! やだ~♨」

5.渋谷駅東急田園都市線改札前の『Ghost Pop』巨大広告を向かって左アングルから写し、その脇でオバショットしてる須田
「これは、何かのイベント(多分ねをとぽす)の翌日だったかな? マネージャーさんと一緒に行ったんですけど、渋谷駅だから通行人が多くてちょっと恥ずかしかったっすね♨」
「画面には写ってないけど、向こうの方に二人分のトランク置いて。急いで撮ってきゃっきゃしてましたね♨」

6.“Ghost Pops”in 広島のステージ。白い光の柱がズドンと画面を貫いてて何が何だか分からない。
「広島は今回初めて行かせていただいたんですけど、盛り上がり方が独特で。日本って皆同じ動きで一体感! って感じが多いじゃない? そういうのも勿論おれは好きなんだけど、広島の人達は海外みたいなノリ方をしてくれて。全員思い思いに楽しんでる感じがめっちゃ良かったし、嬉しかったですね♨」

7.“Ghost Pops”in 北海道のステージ。ステージ後方から須田内閣を捉えるアングルで、フロアは真っ赤に染まり全員手を振り上げている
「これは北海道のステージですね♨」
「…………」
「…………」
「……何か話す事、あるかなぁ……?」
「何か…………頑張ってますね♨」

・須田さんってアレか。終盤で急に雑になる赤坂アカの漫画みたいな性格か(※一部、赤坂アカさんに対して失礼な記述があった事をお詫び申し上げます。)


4.対応が塩過ぎ問題


・須田景凪と言えば塩対応に定評のあるアーティスト。結婚して♡コールは「聞かなかった事にします(棒)」と軽くあしらい、腹パンして♡と所望されれば「はい、わかりましたー了解しましたー(棒)」などと取りつく島もない類稀なるハイパー・ソルティっぷりは相も変わらず絶好調。会場は広大なるマラス塩田に変貌した。

・ライブパートにてペグを弄りながら「チューニング中の微妙な間って何か気まずいね~♨」「アーティストがチューニングしてる時、皆さんなにを考えてるんですか?」と問うた須田氏。須田のファンは礼節を尊ぶ律儀なキモ=ヲタクしかいないので、当然あちこちで「カッコいいー!」「みてるー!」と野太い愛を謳うわけですが氏の反応は「ごめんなさい、聞こえなかった」 白 々 し い 塩 。
・その後も恒例(?)の「結婚して♡」コールに「“録音”して? ちょっと!録音はダメだぞ!(指ビシッ」したり、「手がきれいー!」「おしゃれー!」等の賛美をことごとくフルシカトした挙句「……ユートピアという曲を、演ります!」と一切合切を葬り去った塩田。スルースキルが尋常でない。回避にステ極振りしてるだろ。塩田さんは音楽以外何も出来ないと仰られますが、どうもアサシンの才覚があるように見受けられます。

・また例のファッションチェックで立たされた際は「なにおまえ~♨」と普段のあなた呼びがサ終し、写真集やブロマイドを出す予定は? と聞かれれば「 な い で す 」と秒速で答えるなど塩味は徐々に濃さを増していった。
・写真集云々に関しては「プロのカメラマンじゃないのに写真で皆さんからお金取るのはどうかな~と思ってて」「ブロマイドはキモいでしょ♨」とのこと。キモいておま……スタイル良くてハイセンスなお景凪様のおブロマイドがキモいですって!? あの岡崎体育だってブロマイド出してるんですよ!? 己が価値に気付いてない須田景凪勿体ねえガチで……! でもドル売りしないそんなストイックさも好き(突然の告白)

・このように塩分濃度120パーセントでお送りしていたのですが、そこは令和の仏・須田景凪。
・ガヤるファンに「さー知らないねー(棒)」と塩対応して一笑い起こした後、件のファンを見ながら「ごめんね、ありがとね」と 小 首 傾 げ な が ら に っ こ り 微 笑 ん で み せ る 場 面 がしばしばありおい禁止カード? 国際法違反?? 塩からの砂糖は死人が出かねないって禁忌扱いされてんだろうがよ……??? 人たらしの罪で重税を課すぞ。
・須田景凪って曲だけでなく人柄をも支持してる人間が多いけどこら沼りますわ。曲はクセつよ歌もクセつよ人間性はクセになる。この秀逸なしょっぱ甘さは雪の宿にも匹敵するよね。

・つーか、あの百戦錬磨のイケボで「リスナーチャン‼️💕 おれも、リスナーチャン💓✨と、結婚❤️👫❤️したいカナ!?😘💕 なんつっ亭f(^_^;」なんて言った日にはファン離れ搬送される人間が続出するので、須田氏なりに配慮しての塩なのだと思われる。ファンに媚びず、適切な距離を保ってくれるクールさ良いよね。


5.ユートピアがユートピアじゃなさ過ぎ問題


・サプライズあざーーーす!!!
・イベ当日の夜にMV公開すんぞ~~という情報が出た時点でもしや……? とは思っていたがマジで先行公開してくれるとは予想だにしなかった。
・皆様、タオルをぶん回す準備は宜しいですか。「ユートピア」MV、初お披露目でございます。


・ び っ く り す る ほ ど ユ ー ト ピ ア !(じゃない!)

・超ディストピアじゃん。まぁ分かりやすいほどに絵本っぽいティザーの時点で感付いてたけどね。あのアボガド6御大が関わっているのだからぜってー五体満足じゃ帰れない。絵本は絵本でも「はらぺこあおむし」じゃなく「いるの いないの」方面なんだろうなって、皆さんも思いましたよね。いるのいないのってかマジで全員いなくなったんだけどさ。

・とある“ユートピア”で起こった不思議な出来事。ざっくり言えば「無垢な主人公がワルいやつに利用されてトンデモない事してしまう」という、貧困ビジネスのおとぎ話版みたいなストーリー。ドラマ仕立て須田MVにしては割と分かりやすいんだけど、物語の背景が断片的にしか描かれてないうえ、意味深なシーンがかなり多いので考察の余地が大いにある骨太作。

・見所は何と言っても実写パートだよね~! 前触れなくリアルガチ三次元須田が出てきた瞬間、会場がどよめいたのは痛快だった。

・ちなみに須田氏曰く「理想を追い求めるとまた別の理想が生まれて、せっかく辿り着いた場所が理想郷でなくなってしまう事がある。場合によっては理想郷だと信じていたものがディストピアだったり」とのこと。

・なるほど! 全然わからん。


6.何かと可愛すぎ問題


・ただでさえ妖精の須田景凪ですが、今回は可愛さという名の翼を持って天使になろうとしていましたね。マジでもうね、「ユートピア」に出てくる天使ちゃんとタイマン張れるくらいには𝕊𝕦𝕡𝕖𝕣 𝕔𝕙𝕒𝕣𝕞𝕚𝕟𝕘だったから。

○藤田氏にライブパートへの意気込みを聞かれて「やります!!」とグーにした片腕を元気良く上に掲げる。
○更にそのままzipの究極クエスチョン(きゅーきゅー! のアレ)みたいな動きをしつつノリノリでステージから捌ける。
○何かの話を振られた際に両手でマイク握り締め「んん~💦」と首を傾げて困る。
○“Artless”告知の際、観客を悪戯っぽく見つめながら「これ以外にも色々計画してるので……ヨロシクオネガイシマス↑(裏声)」「ぐふふw」と全力でおどけてみせる。

・些か可愛すぎんか……???
・オフショではついぞ見られなかったあざとい凪大盤振る舞いに、おじさんは困り果てた。うそでしょ、さっきまで気怠くソファに腰かけてお色気ムンムンだった団地妻31歳男性が突然「ぐふふw」とか言ってふざけるんだぜ? これは世界のバグ。

・何が刺さるって“狙ってやってる感”がないとこだよね。男だけどパンケーキ大好きです♡とか萌え袖ココアくぴくぴ♡とか、そんな吹けば飛ぶ様なチャチぃぶりっこアッピルではなく天性の茶目っ気が感じられ大変ヨシ。便宜上あざといとは書いたけど、おそらく彼の中に打算の類は一切なかったであろう。ピュア、ただひたすらに、ピュア。

・でも、表情が常時まが夫なので冗談なのか遂に乱心したのか判断しにくい面はあったな。そこも味わい深いよね~~!

イメージ画像:お茶目な須田景凪
https://gunjoman.net/magao_matome/


7.セトリ神がかり過ぎ問題


・今年も最高でした、アコースティック・ライブ。アレンジも然る事ながら、セトリが昨年以上にグンバツ良過ぎて世界が憎いほど色付いた。

・開幕は昼夜共に「レディーレ」からアクト。緑青色のアコスタを携えた須田は「実家の三畳半にいた頃の曲。暗い事ばかり思い出すので暫く聴けなかったけど、最近漸く聴き返せた」「“須田景凪”の活動を開始しようと考えていた頃で、もう二度とボカロ文化に戻ってこれないかもしれない、この曲が最後になるかもしれないと覚悟しながら作った」と、事実上村から追い出されたアシタカみたいな事を話し、しっとりと情感たっぷりに歌い上げる。このMCからのこのソロ・プレイ、マヂ反則でゎ??
・何だろう、決意がすごいんだ……(知能)序盤はウィスパーな歌唱なのに、後半にかけて想いが溢れ出し、だがしかしこの感情を形にする事が出来ぬッ……! ってもどかしさがひしひし伝わってくる。今回のライブ、声による感情表現がものっそ鮮明で、須田の魂に直接触れている様な気分になるんすよね。凄く生々しい質感のある歌声だと思いました。

・二曲目以降は松井泉氏(Perc.&Dr.)とモチヅキヤスノリ氏(Key.)が登壇し、三人体制でのアクトへ。
・というか松井さん、ドラム苦手って言ってたのに今回ばっちりドラムセット準備してますがな! ““愛””だね。でも普通の格好で出てきたから前回とは逆の意味でたまげたよ。赤オーバーオールのインパクトが強過ぎンだわ。

ほぼ松井氏("apart"のすがた)
https://music.oricon.co.jp/php/artist/ArtistTop.php?artist=A1084020


・ここからのセトリがま~~じで神がかってた。J-ROCKから一転して情熱大陸っぽいラテン系ミドル・ナンバーに変貌した「ユートピア」とか、武蔵野合唱団的コーラスで会場が浄化された「メロウ」、啜り泣きすら聞こえるほどに鍵盤の美しさが際立った「青嵐」や、言わずもなが大正義「ダーリン」などなど聴きどころはわんさと存在したが、個人的には「街灯劇」「愛及屋烏」「夕染」の三曲を激推ししたい。

映画『エクスマキナ』の後日談的二次創作として書いたという「街灯劇」は、メロディアスなジャジー・アレンジにて登場。こいつが最高にクールで超絶イカしてらぁ。パリ郊外のBARで昔の男を思い出しながら、一人キールロワイヤルを傾けるワケありオンナ感。あまりに格好良過ぎたもんで、今まであんまし刺さらなかった原曲「街灯劇」まで好きになってしまったほどよ。消しゴム拾っただけのコに秒で惚れちゃう類のチョロさ。まぁ「街灯劇」選手も不格好な絵拾い上げてるからOK。

・「愛及屋烏」も良かったね~! これ多分あの場にいた全員がバリ沸き散らかしたと思う。曲名が出た瞬間「ア゛ッー!」というカラスの断末魔が響き渡って須田氏が苦笑してたからね。妖精が鍵盤の上で踊っているみたいな悪戯っぽいアレンジ、ズンチャ♪ズンチャ♪した楽しいリズムが観客のクラップを誘う。私の幻聴かもしれんがミクちゃんパートは少し寂しげに、花ちゃんパートは半ギレ気味に歌ってたのもGOODでした。
・ちなみに氏曰く「tiktokにあまり興味がなかったから知らなかったんだけど、tiktokで一時期流行ってたらしくて。久しぶりにYouTubeのコメント欄見たら“tiktokから来ました!”←“いやtiktokの曲じゃない!”とバトルしていて、あ~可愛いな~♨と思いました」との事。神の風格。

・そして「夕染」! 音痴になりがちな弾き語り配信で常に安定した格好良さを誇る古豪をまさか演ってくれるとは……!
・良い意味で粗削りなパーカッションと、透き通ったキーボードが奏でる不穏なノスタルジック。エッジィな歌声が昼と夜の狭間の情景を鮮明に呼び起こす。噎せ返る様な暑さ、乾いた風、カラスの鳴き声、伸びる影法師と、冷たい汗……音だけで温度を感じ取れるってすごくない? 一粒で百度美味しいわ。冒頭にも書いたが須田の表現力が素晴らしくて、耳で聴く以上の“物語”がそこにあるのですよ。

・そう、物語。昼夜共にラストを飾った「朝を呑む」はその真骨頂。
・歌い出した瞬間、まだらな朝焼けが会場の闇を溶かした。曰く「小学生の時、道端から拉致してきた捨て猫への手向けとして書いた」曲は、静かに、満ちる様に、我々の五感へ沁み渡ってゆく。兄弟みたいな存在だったという猫とのあたたかな日々……見た事もない光景にもかかわらず、記憶の奥底からふわりとセピア色の思い出が浮かび上がる。って、あれ……? これ「ゆるいライブ」なんだよね……? アタシ、すっごい感動しちゃってるんですケド……⁉️

「10年ほど連れ添ったんだけど、人生で一番引くほど泣いて。“あぁ愛していたんだな”と思って」「命を音楽のネタにするのは違うんじゃないかと悩んだけれど、自分は音楽しか出来ないので、この子の生きたしるしを音楽で残したかった。でも最初からその話をすると生々し過ぎるから、発表した当時は何も言いませんでした。普通にラブソングとして聴いても良いし、他の解釈をしても全然大丈夫です」
・解釈は人それぞれ族の須田氏がここまで話すのってマジ異例で、「朝を呑む」にどんだけの想いを込めてるかってのが本当に伝わってきたね。ほんとさ……こういう話を聴けるからYawnイベは行く価値があるんだ。

・というか“apart”でも若干思ったけど、須田さんってフル体制のワンマンよりFCイベの方がお歌が堪能っすよね?? 会場全体の信者レベルに合わせて歌唱力が上がるシステムか。“Artless”は同じCD120枚積む様な筋金入りの狂人を大量に仕込んどこう。

8.ツアー告知アツ過ぎ問題



・セカンドサプライズあざーーーす!!!

・いつか、須田のライブで次回ツアー告知を浴びたい。そんな願いが不意に叶った瞬間。いや~~沸いたね~~~!! 勿論爆速で応募し、爆速で“““勝ち”””を得たよ。ヲタクは年金関連の手続きは後回しにする癖に、須田関連の手続きは光の速さで行うからいけない。

・既にご存知の方も多いと思うが、“Artless”には【飾らない】【さらけ出す】という意味を込めているそうな。アクセサリー着けたりお化粧してる時点で飾らないってのは無理ねぇかすだすだと思ったりもしたけど、多分そういう事ではないんだよね。精神的な深いなんかだよね。

・思えば須田景凪は年々大胆♂になっていて、度々「本当の自分を認める(認めたい)」的な発信をしていたように思う。魂の一部とまで称したGhost Popとかそんな曲がめっちゃ多いですね。あと素の自分をさらけ出すようになったら交友関係広がった話もあったり、一人称が「僕」から「おれ」に変わったり。一人称に関しては顔面の作画並みに不安定で、一回の配信で「わたし」「おれ」「僕」「自分」「須田さん」が登場するとかいうラオウみたいな状態だから何とも言えないけど。

・とにもかくにも、ゆえに、“Artless”はこれまでの“アルバムとアルバムの間にある番外的通過点”というより“『Ghost Pop』というアルバムから地続きのライブ”になるのでは? と考えている。いやもしかしたら“Marble”がある意味“Artless”の前哨戦なのかも。「レディーレ」や「朝を呑む」を組み込んだセトリ、感情を濾過せずそのまま吐き出す様な切なく激しい歌声……【飾らない】というテーマと合致する気が。
・色々新しい試みも仕込んでるみたいだし、これまでとはまた違った現場になりそうでワクワクすっぞ。金ためて待ちなさい。

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 というわけで、ステキにファンタスティックなイベントでした。
 来年の“Corridor”(推定)も楽しみ~以上です!


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