見出し画像

マジカルな

不思議というか

私にとって

当たり前でないことが


つまりあえて言うなら

ふと何かの拍子に今いる時空を逸脱して

平行に走っている世界に交わった感じというか


そういうのが

突然もたらされると


どうしても

ミラクル、などというありふれた言葉しか

頭の中に浮かんでこず

その不十分さ加減に

落ち着かなく思う


小説家や芸術家が

魔術的な

痙攣的な

などと

描いたりした

そのことは

こうしたことだったのだろうか?

とふと思う

la beauté sera convulsive ou ne sera pas

beauty will be convulsive, or it will not be at all

andre breton


先日、ある場所で

ある方に偶然巡り会い

突然

親密でそして啓示的な

不思議な会話を交わすことになりました

こころに響くものを求めることが大事

心がわくわくすること

わくわくするので、それをせずにはいられないこと

がんばるのではなくて

楽しむこと

それがあなたを輝かせるのです

そう、教えてくださいました

その場でたまたま出会った

全く見ず知らすの私に


そう

私もそう思います

心惹かれるものたちは

生き方の肥やしになる


だからやはり

何もかもの始まる前の

この最も根源的なところ

それを大切にすることに惹かれます


それは

これまでに重ね、そしてこれから重ねてゆくことを

より一層、豊かにそして輝かせると私は思っています


そしてそれは

私たち自身だけでなく、周りも潤してゆく

そんな風に思います

例えばですよ

心底、心に響くものに、ちょっと背伸びして届くのなら

背伸びしても良いのではないでしょうか

ただ、転んだりひっくり返るほどの背伸びはいけません

お金などは湧いてくるものではありませんから

だけど、それにとても心惹かれ

ちょっと背伸びが大変でも手が届きそうなら

それを求めて身にするのがよいです

なんでもどこでも

お手軽になにもかも

同じようなものが手にはいるこの時代

いろんな場面で

吟味して選ぶということをだんだんとしなくなったのかもしれません


心に響くもの、などというのも

お手軽なレベルで満足してしまっているのかもしれない


いえ

私は直感に導かれたのだ、と思っているけれど

そして、自分の意思で選択しているような気でいるけれど

実はしていない

ということが多いのであろう、と思います


心に響くものを選択する生き方は

たくさんのものを手にいれようとすると難しくなります

視野を狭くするわけではないけれど

より多くのものに目移りしていては、それを見分けることが難しい


一生に手にはいるエネルギーは限られていて

また、本当に心に響くものは多くはないから


ちょっと背伸びをしてでも

なんとかしたいこと

つまり

ちょっと大変でも

優先したいこと


それは賭けること、にやや似ているようですが

それよりも

より純粋で無垢であるように思います


第六感に従う

それには

正直に見ることを

私の真正を見ることを

学ばなくてはならないのだろうと思います

生きた年月の経験は人を美しくします

心惹かれるものに触れ、よい経験を重ねるのですよ

そして努力とか、がんばるとかでなくて

その心響くものが、私たちを導き動かすように


心に響いたことを、人にも分けてあげるのです

自分の純粋な感動をわかち合えば、相手も喜ぶかもしれない

以前、私が突発的にしたこと

私の友は、何十年も前のそれをまだ覚えています

その方は、まるで予言のように

私にこうしたことを静かに伝えてくださいました


挑むのでなく

争うのでなく

とりあえずでなく

惰性でなく

他には変えられない自分の心に響くものを求める


会話は、ほとんどなんの前触れもなくはじまり

とても静かな空間の中

その方の声と、時折の私の声が漂い

その光景を離れたところから見ている私がいました

遅すぎるとか

この歳でとか

今さらとか

そうしたことはありません

最後まで

ずっと

その気持ちは持っていたい

そうではありませんか

そう言って、微笑まれました

そして

最後に

ここでお目にかかれたのは不思議ですね

ものでもひとでも一期一会です

巡り会ったことに気づくことは大切

そして、お名前でお呼びしたい

そして、やはり、握手ではなくハグを

ちょうど前日

クラスが終わって

後片付けしながら

12月という

ざわめくこの季節に

いつも近くにいる人を

大切な人を

たまに会う人を

滅多に会えない人を

ただ、ぎゅぅっとすることについて話したところ


なんの理由もなく

ただ、そうしたかったから

というだけで


外に出て

見上げると四条の空は深い蒼で

その蒼さがあまりに美しく

微笑みたいような泣きたいような

高揚して

子供のように

足取りは舞い

しばらくただ歩いた


留学を契機に、季節のご挨拶は1年にこれ1回だけ


突然、私にもたらされた

あの会話と特別な時間のことを

頭の隅に思い返しながら


ただいま書いております


Happy Holidays!