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私の履歴書 介護のお仕事編③-7

フランチャイズ系泊まりのあるデイサービス

[セクハラだよなぁ…]

如何なる困難事例も断らない

と、豪語するこのデイサービス…
色んな症状の方がご利用になります。

Yさんの場合…

Yさんは、体格の良い比較的若めの方でした…
穏やかな笑顔…パッと見「認知症」など患って無いかの様な…たたずまい。

だけど…女性スタッフが隙を見せると…
胸を揉んで来るのです。
酷いときは股間を…触ろうとする始末(^^;

初めてその事実を知ったのは…
送迎の時だった…

お宅にお迎えに行くと奥さまが送り出して
下さるのですが…
(このデイサービスは、軽ワゴンでスタッフ1人で送迎に向かう)

ホームに着いて…車から降りて貰い
手を繋いでドアの前まで向かう…
施錠を解こうとドアノブに両手をかけた
その瞬間❗

Yさんが後ろからわたしの両乳を揉み始めたのです(^^;

びっくりした私…
「いやいや、ここはそう言う所じゃないからね😊」
と、優しくYさんの両手をほどき…
「さぁ、着きましたよ~おはようございまーす」
と、ホームの中へ招いたのでした。

(色々そう言う事がある人だと知らされていたのだけど…結構激しいんだな…うーん…気を付けなくちゃ)
胸がヒリヒリと痛む…

認知症の周辺症状で
「お金」に拘る
「食べ物」に拘る
「性欲」に拘る方々がいらっしゃる。

認識力は低下するけど、人の欲求は残るんだな…
人の脳とはなんて不思議で興味深いんだろう。
そう…それらは

「病気がそうさせている。」

当時はそう思って対応をしていました。
とりあえず、こんなことがありましたよと…
部長に話したが…

「病気がそうさせてるんだもん、仕方ないよね。減るもんじゃなしww
ちょっとぐらい大丈夫でしょ?」

なんと言う言いぐさか…
呆れて言葉もなかった。

そう、介護施設経営者とは…

「なにも知らなくても経営だけは出来る」そんなものなんだろうな…

と思えて仕方なかった。

Yさんは、悪くない。悪くはないけど、それを
どうしたら良いのか…話し合うことは一切なかったのは言うまでもない。
温厚で、穏やかな方だったが、スイッチが入ってしまうと、止められない衝動。

それでもやんわりと
別な方向に意識を向ける事を心がけた。
言葉が全く話せない状態で、自分の訴えも
伝えられなかったYさん。
わたしが冗談を言うと、ニヤリと笑った
その笑顔は今も忘れていません。

そろそろ、このデイサービスに入職し1年が経とうとしている。

介護の仕事は、本当に大変なんだけど(^^;
なぜか「面白い、不思議だな。」と
わたしの好奇心をくすぐるのでした。
月手取り19万くらいでボーナス無しだけど…
(この頃はまだ処遇改善手当ては無かった。)

結局わたしは人が好きなんだ。

私の履歴書 介護のお仕事編③-8へ続く


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