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【レイメイキングの手引き1】ハワイにおいてレイとは?編む前に確認しておこう。

私が考える「ハワイで通用する生徒になるのに必要なこと」のひとつに「レイメイキング」があります。

どれくらいレイメイキングができるようになったら大丈夫かというと、私は「基本的な4種類の編み方ができたら大丈夫」だと考えています。この4つが編めれば、ハワイでフラを習う時にまず困らないからです。

というわけで、【4種類のレイが編める】ための手引きを書いていきたいと思います。

でも編む前に。

レイについての知識をいちど確認しておきましょう。

1.そもそもハワイにおいてレイとは?

フラを踊る人であれば、衣装の装飾品としての「レイ」がまず浮かぶかもしれません。あとは、ハワイに旅行に行った時に、ウェルカム・レイとして空港やホテルでかけてもらう「レイ」もイメージしやすいですよね。

Wikipediaで調べてみました。

レイ(lei)は、頭・首・肩などにかける装飾品で、主にハワイにおいて用いられる。観光用に用いられる花のレイが一般的に知られているが、その種類はシダ、海草、貝殻、羽毛、果実、鮫の歯など多岐にわたる。ハワイへやってきた記念として観光客に対して渡されるだけでなく、誕生日、結婚式、卒業式、葬式など日常の様々なシーンでも用いられる

Wikipedia「レイ(ハワイ)」より

なるほど。ハワイにおいてレイは、

・身にまとう装飾品である
・自然界の様々なものが材料に用いられる
・記念日に贈るものとして使われる

ということが分かります。

ハワイは鉱物が取れないので、昔のハワイアンはダイヤモンドなどの宝石の代わりに「植物・鳥の羽・貝・骨」などで装飾品を作っていました。

その文化が現在まで消えることなく引き継がれているんですね。

このWikipedeia、とてもおもしろかったです。もっと詳しく知りたい方は、ぜひ続きを読んでみてください。

ざっくり理解するのは、こちらの記事もおすすめです。


2.レイはハワイの文化として日常に溶け込んでいる


ハワイではスーパーマーケットにレイが売っています。「友達が誕生日だけど編む時間がないの〜!」みたいな人が、ケーキを買うみたいに気軽に買っていきます。

私も何度か買いました。ハワイにいると「そうだ、レイ贈ろう」と思う場面が生活のなかにあるんですよね。

レイを身に着けている人も、ふつうに見かけます。レイは、家ではなく身体を飾る「装飾品」なので、贈られた人は身に付けます。

周囲も、友達が頭や首にレイを付けて現れたら「わあ素敵なレイ!もしかして誕生日?おめでとう!」って絶対にほめます。

こういう場面に居合わせて、本人も周りの人も笑顔で嬉しそうなのを見ると、「ああハワイに住みたいなあ」って思います。日本も、職場にレイをつけて行けるようになったらいいのに。上司がレイをかけて仕事してるだけで、ちょっぴりストレス減りそうじゃないですか?

とはいえ、日本がそんなことになる日は正直なところ来ないので。

ハワイに行ったら。

ぜひレイを身につけて1日過ごしてみてほしいです!

なんせスーパーで買えますから!

そして、日本では「浮くこと」が、ハワイでは浮くどころか普通だし、何なら「素敵なこと」になるのを経験してみてください。

ふだんの暮らしに「レイ」があることが分かると同時に、たくさんの人がハワイを好きな理由もあらためて分かると思います。

3.言葉をつないだ詩もレイである

あるクムが、こんなことを話してくれました。

ハワイがその昔王国だった頃、王族御用達のレイ職人がいました。レイ職人は、献上する際レイに合わせて詞も編みました。
王族がそのレイを気に入り着用することになったあかつきには、身に着ける際にその詞が詠われました。
生花のレイはいずれ枯れてしまいますが、言葉で編んだレイは枯れることなく残ります。
「この詞は、王族がレイを身に着けたときに実際に詠われたものなんだ」「歴史上で本当におこったことなんだ」と、私達が思いを馳せながらがら詠い踊ることができたなら、天の王族に伝わり、きっと喜んでもらえるはずです。

この話を聞いたとき、はじめて「言葉を編む」という日本語を本当に理解しました。

ハワイアンの考え方から教わること、たくさんあります。

3.家族のつながりもまたレイである

これもまたハワイアンの考え方です。

「子供が親に抱っこされる時に首にまわす手は、親が子供から贈られる最初のレイです」

たしかに!なんて素敵なレイでしょう。そして、なんて素敵な考え方でしょう。

ハワイアンのこうした「芸術的な洞察力」も、私がフラに惹かれ続ける理由のひとつです。

さて、ここで動画をひとつご紹介します。

英語ですが、設定で字幕が付けられます。「ハワイアンにとってレイとは」が、より深く理解できます。登場する美しいレイの数々を見るだけでも価値があります。

現代ハワイのレイ職人が、レイを編みながら「色々な植物をつなぎ合わせて編んでいくレイのように、家族も1つのバックボーンに色々な世代がつながり続いていくレイなんだ」と話す場面があるのですが、説得力に満ちています。

ぜひ見てほしいです。


おしまいに、動画の最後に語られている言葉を記しておきます。

Lei, in Hawaii, is the ultimate expression of love. Hawaiians, we have an innate aloha spirit, you know, which is a warm, welcoming, stay with me, eat with me, share with me, and I think that is sort of embodied in a lei.

ハワイにおいて、レイは究極の愛の表現です。ハワイアンには生まれ持ってのアロハ・スピリットがあります。それは、温かく迎え、一緒に過ごし、一緒に食べ、共に分かち合う気持ちで、それを形にしたのがレイなのです。

いかがでしたか?

次回からは、4つの編み方をひとずつ解説していきます。

それでは、また。



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