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長期バイトを1ヶ月で辞めた話

1年以上働くと面接の時に言ったアルバイトを1ヶ月で辞めた。
1ヶ月で辞めるとどんなことが起こるのか、アルバイトをいますぐにでも辞めたい人は是非見てほしい。長くなってしまうが、ついでに私の身の上話も聞いてほしい。
辞めたといっても、退職が確定しただけでまだあと半月は出社しなくてはならない。憂鬱だ…。

さて、アルバイトの話だが職場は9割方女性で構成されていた。今までのバイトがおじさんばかりで女性が少なかったため、なんというか独特の女社会?のような空気感をバイト初日から感じていた。

初日から誰かの悪口がレジの中では飛び交っていて私はどんな表情をしたらいいのだろうか…と思いながらひたすらにレジ袋の減りを気にしていた。レジが暇だとすることがないので、レジ袋の補充くらいしかやることがない。陰口の中、なんともいえない複雑な心境でレジ周りを気にしていた。

レジ中には常時何名かいて、時間によって交代するようだったが私は入ったばかりでレジくらいしかできないのでずっといることになった。
数人交代すると、そのいなくなった人たちの陰口が始まった。なんかもう叫び出したかったし帰りたかった。
あとはレジは今までの店と違い、アナログなレジであった。前の職場のお金を入れれば自動で計算してくれる天才レジを思い出した。なんてありがたいレジだったのだろう…。
ここでは自分でお釣りのお金を出さなくてはならない。差異が出ないようにと毎時間点検をするのだが、普通に不便すぎる…。いくつもレジがあるため非効率的だなあと他人事のように思いながらお札を数え差異チェックをした。

そして早速ズレた。+1円。
これは客のおじさんが出したお金をチェックしていたのに異次元から1円が出現したためだ。おじさんに1円を返そうとしたが「いや、絶対に300円しか出していない」と受け取らない。私も絶対におじさんは300円しか出してないと思ったのだがお客さん用のトレイからお金が出てきてしまったのだから仕方がない。差異が出るからどうでもいい!持ってけや!という私の心の声も通じず、結局差異として出てしまったのだ。

そんなこんなで初日を終え、今後のシフト表をもらい見てみると、休みが月6日しかなかった。
これがブラック大国の日本において多いのか少ないのかは分からないが、私個人の感想としては少なすぎる。と思った。
確かに「完全週休2日」とは求人に書いていなかったがこんなに休みが少ないとは思っていなかったし、こんなにギスギスした空間だととも思っていなかった。
初日にして「辞めたいな…」と1人ロッカーで呟いた。

なんとか嘘の笑顔と嘘のコミュニケーションで会話できるようになったが、とにかく話をしたくなかった。プライベートなことはほとんど嘘をついて、休憩時間はほとんど喫煙所にいた。

バイトの業務に慣れない とか、バイトの人と話が合わない とかなら時間が解決してくれそうだから続けられたかもしれない。
でも、シフトがきつい。店長に言って調整してもらおうかとも思ったが、それがきっかけで周りの人に陰口を言われるのもまあまあメンタルにくる。オマケにシフトは早朝(朝7:00前には事務所にいないといけない)の日もあり、締めの担当の日はレジが合わないと退勤時間を過ぎても帰れないようだった。自分の生活リズムに合わなすぎると感じたのも要因の一つだ。
「やっぱりやめよう」と決心した。

2日後くらいに店長に話をした。お時間があれば…と申し出たのだが、店に向かう道中で歩きながら話すことになってしまった。
あんまり覚えてないが、母親が姑の介護の限界で…みたいなことを言ったと思う。
バイトを辞める時の常套句だ。(私は初めて使ったが)

彼氏に相談した際、正直にシフトが自分の生活リズムに合わないって言ったほうがいい とアドバイスをしてもらったのだが、私はそれを相談したあと2週間働くのが嫌で嘘をついた。みんながやれてる仕事だから弱音を吐きたくないと嘘をついた。自分でもプライドが高いなと思う。

正直、店長には嘘だってバレてると思うし、他の社員やアルバイトも嘘だと思ってるだろう。大事なのは建前だからいいやと割り切っている。多分このことでまたいろんな陰口を言われてる(場面に遭遇した) だろうが、直接言われていないだけマシだと考えるとまあなんとかやれそうな気がする。

ただ、もう辞める人間に教えても無駄ということで私はまた一日中レジに立ってることになった。
これの何が辛いかというと、今まで少しは話ししてくれていた人達が全く私と話してくれなくなった。
すぐ辞めるのだから仲良くしても仕方がない と言えば仕方がないが…

というわけで私がビクビクしながら話しかけなくても良い人達を少し紹介する。

1人目は障がい者雇用枠のおじさん。
この人はかなり癖が強くて、ヨッス!みたいな感じで朝挨拶してくる。みんな「おはようございます」とかなんだけど。
あとはジェスチャーで伝えようとしてくるため、私がそれがなんなのか当てることもある。「違うってぇ!」と言われる。当てるまでがワンセット。
まあまあバイトも暇ではないのでそんなずっとやりとりしているわけにもいかない。彼は品出しのみ担当のため、レジしかやることができない私はそれっきり上がる時の挨拶まで話さないこともザラにある。女性陣からはあまり好かれていないようだが、変人好きな私は結構面白くて話をする。

2人目は主に品出しをしてたまにレジに入るお兄さん。(と言っても多分30歳くらい)眼鏡をかけていて、私の前職のお客さんにいそうな感じである。
彼もまた癖が強い。特に笑い方が私のツボでつられ笑いをしそうになる。独り言も多く何か1人でブツブツ喋っているところを見かける。
多分誰に対しても裏表なく接しているのだろう。陰口を言ってるところを見かけたことがない。おじさんとは違って女性陣からも人気な感じだ。
裏表がない人間は羨ましいなァと思った。

上記の2人ぐらいしかまともに会話しないのだがまあ後半月。頑張ろう。

バイトを1ヶ月で辞めるのは、私にしてはかなり勇気がいる行為だった。世間では飛ぶ(なんの連絡もせずに行かなくなる)人がいるけど、私はそっちの方が怖くてできなかった。
住所とか知られてるから怖くない?(多分そういう問題ではない)

あとは、さんざん教えたのに辞めると言われたら雇用側も困るし、こっちだって言いづらくなる。
ということでお互いのために(?)傷が浅いうちに辞めると言った方がいいと学んだ。
次はどんな仕事しようかなあ…

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