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「ありがとう」という言葉から得られるもの
子育てをしていると、
「ありがとうは?」
「ありがとうって言いなさい」
とよく耳にします。
わたしも、つい「ありがとうって言った?」と確認しているときがあります。
そうやって何かをしてもらったら「ありがとう」って言うもんだと刷り込まれていくと、無意識に合言葉のように言っているかもしれません。
でも、合言葉のように使うその言葉には、大きな力があるということを今回はお話ししたいと思います。
当たり前ではない日常を知る。
ありがとうの語源は、有り難いから来ているとも言われています。
有るのが難しい。
あなたがそこにいることも、隣に誰かがいることも当たり前ではなく、目の前にあること全てが誰かの行動や想いから生まれている。
そう思うと、もはや生きているだけで有り難いのかもしれません。
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わたしはこのことを子育てをするようになって初めて感じました。
生まれてきた我が子が1歳になるまで気が気でありませんでした。
「毎日毎日小さな命を絶やさないこと」わたしという人間がいないと成り立たない小さな命を守ることに必死でした。
静かに眠る我が子の呼吸音を何度も何度も確認し、夜も度々起きては大丈夫か確認する。
1歳を超えると、今度は危険が増えてくる、何かを口に入れ始めると喉を詰まらせないか心配する、集団生活が始まると皆と仲良くできるか心配する。幼い頃は直接的な心配が多かったので、いつも緊張しながら子育てをしていたように思います。
その子供達も今や高校生と中学生になり、行動範囲は広がり守るよりも自分たちで身を守ることが必要になりました。
そうすると、毎日「ただいま」と帰ってくるだけで安心し、寝息をたてて眠れていることに感謝するようになりました。
私の子育ては、有り難いと言う気持ちで満たされているように思います。
思春期なので、イラっとすることももちろんあります。感情的になってしまってやらかしてしまい猛省することも。
それでもフラットに話を聞くことや、素直に謝ることができるのも、そこにただ居ることがすでに有り難いということに気づいたことが大きかったです。
自分も相手も幸せにできる。
ありがとうという一言があれば違うのに、と思うこともあれば耳にすることもあります。人間関係の悩みの大半は、小さなコミュニケーションのズレから発生します。感謝を伝える言葉一つで、信頼関係を築くことも崩すこともできると個人的に感じています。
実際に、感謝はしているけれどわざわざ言葉にしては言わないというクライアントに、言葉にすることの行動の一つとして「小さなことでも感謝の気持ちを伝えること」に、取り組んでいただいたところ大きな変化がありました。
部下からの相談が増えた、挨拶をされることが増えた、雑談ができるようになったとコミュニケーションが以前よりも取りやすくなったと明るい表情でお話しされていました。
ここで大事なことは、クライアント自身の笑顔も増えたことです。
何気ない日常の対話が増えることはお互いに安心感が生まれ、個々のパフォーマンスの発揮やチーム内の心理的安全性が向上します。
ありがとうと言われて嫌な気持ちになる人はいません。
自分も相手も幸せな気持ちになれる簡単な言葉を、わかっているだろう伝わっているだろうで伝えないのはとても勿体無いと思います。
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小さな幸せに気づくことができる。
私の講座のなかの一つに、「ありがとうワーク」があります。
毎日の日常の中で「ありがとう」を探し、寝る前にアウトプットします。最初は少ししか見つけられなかったことが、繰り返していくうちに小さな出来事にもフォーカスが当たるようになります。
ありがとうと思う気持ちは、相手に対してだけではありません。
雨風を凌げる家があること、喉を潤す水があること、笑い合えるパートナーがいること、こうして誰かの想いを知ることができるツールがあること、なんにでも有り難いなと思えます。
この小さな感謝に気づくことができればできるほど、何気ない日常が幸せな日々に変わっていきます。
ありがとうという言葉は、相手に何かをしてもらったから伝えるためだけの言葉だけではなく、小さな幸せに気づくことにも繋がる言葉です。
かくいう私も、なにもないと感じていた日々の見え方が大きく変わった1人です。
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ありがとうは魔法の言葉。
有り難い、そこにあることに感謝する。
もし無意識に使っているとしたら、少し意識しながら使ってみると、いつもとは違う何かに気づくかもしれません。
ありがとうという言葉は、今ここに幸せがあるよと教えてくれる言葉なんじゃないでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました。
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