ママのこと⑥入院

どーも脇腹をわしづかみされてる感覚がとれないです。イタタタ〜ってわけでもなく…うーむって感じです。


ママが入院する日、朝妹もやってきて見送り。
ばあばも一緒に行くって。

ただこの頃はコロナ真っ只中。病棟には入ることができません。
入院手続きをわたしとママと二人でしました。
ママはヨロヨロと歩いてた。こんなにあるけなくなってたの?
ショックでした。

病棟に上る前にばあばとお別れ。頑張んなさい。
と言われてママはフフっと笑うしかできなかった。

わたしは荷物をもって一緒に病室まで行くことができた。とりあえず個室。抗がん剤を2回するということは聞いていた。

しばらくすると若い先生がきて、一応主治医らしい。これからの予定を話はじめた。

見た目では全然わからないけれど腹水が溜まっているらしい。それを抜いてがんに効きそうな抗がん剤を調べて、治療スタートするそうだ。

ただ淡々と聞いていたけれど、全然良くわからなかった。
何か質問は?と聞かれて、ママは

「その昨日聞いたと思うんですが、私はどこが悪いんですか?」

たぶん昨日は気が動転していてまともに話を聞けれなかったみたい。

「うーん。たくさん転移しちゃってるからね。全体です。」

ママはハハハ、そうなんだ〜。

わたしは、はあ?どうして?真っ暗になった。
初めて聞かされたママの状態。

でもあまり感情的にはお互いなれなくて、保険の話やら病室の話やらして、気を紛らわすしかなかった。

それでもう私は帰らなければ行けなかった。
ママには電話とかラインとかいつでもしてね!と伝えて病室を出た。

ナースステーションの前で看護師さんたちに挨拶したら涙が止まらなくなった。
担当の看護師さんが来て「初めてのことだからショックですよね。でもなんでもわからないこととか、お母さんの様子とか電話してくれれば答えますのできいてくださいね!」と言ってくれた。

涙をなんとか落ち着かせて、ばあばが待っている1階に降りてばあばと帰った。

会えるのがこれで最後ってわけでもないのに、最後な気分だった。

今の時代、ガンとは共存するものって何かで見た。
 ママの友達だって卵巣がんになったけど、治療しながらまだ生きている。
妹の友達のお母さんだって乳がんをだいぶほっといたみたいだけど、治療しながら生活している。

ママだって治療しながら数年くらいは頑張れると思ってた。

 入院中パパに聞いた話は、原発は膵臓。肝臓や肺、色々なとこに散らばっている。

最初に病院に行った時点で年を越せるかどうか。と言われたそうだ。
だから覚悟しておいてくれって。

どうしてこんなことになったんだか全くわからない。
ただじいじ(ママの父)も膵臓がんで亡くなったんだよな。


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