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せとうち旅日記 #6 おまけ編

東京に戻ってきた。

13日目 11/14(月)

☁️ 朝の涼しい空気

乗り換えの永田町で長いエスカレーターを下り切ってホームについて、あ、戻ってきちゃったな、と分かった。

思ってたよりも寒くもなくって、むしろ夜行バスの中は暑いくらいでぜんぜんうまく眠れなかった。鍛冶橋駐車場でバスを降りて、朝の空気は澄んでいたけどただ涼しいくらいで、11月半ばのきゅっと冷えるような空気はまだなくて、締まらない感じ。
締まらないまま私の日々はこのままぬるっと戻っていくんだろうなぁ。

大阪出身なのと、かるく左右盲があるのとで、旅に出るとエスカレーターの左右どちらに立てばいいのかぜんぜん分からなくなる。前に倣って左側の手摺を掴んで立つけどあんまりしっくりこない。

少しずつなんとなくすっと馴染んでいって、旅の記憶はいつのまにか遠景になって、多分私は大丈夫になると思う。


***

ここからは、本編に入りきらなかったいろいろな雑記。
写真などは後から追記されていく予定。

【持ちもの編】

持ってきてよかったもの

今回はほぼ2週間の旅だけど、荷物は少なければ少ないほど機動力があがるので、2,3泊用のスーツケースひとつとトートバッグひとつという軽装備。
両手あけられるようにリュックかショルダーバッグ的なのも持ってくるか悩んだけど、それでまたひとつ荷物が増えることになるので削ることを優先。
その中でも生活に必須ではないが、これは削れないというものを列挙する。

・ノイキャンイヤホン
新幹線とかバスの車内で装着するとびっくりするくらいノイキャンされてストレスが減る。ありがとうAnker。ただし車内放送が聞こえなくなって乗り過ごす危険性アリなので気をつけるべし。実際一駅乗り過ごした。

・耳栓
ドミトリーとか相部屋に泊まる時は必須。
ノイキャンイヤホンだと寝返りとか打てなくて寝づらいので横になって寝る時は耳栓。
米軍も使ってるみたいないいやつをたまたま前の旅行の時に友達から貰ったので、いつか使えるやろと取っといたらめちゃ重宝している。

・蒸気でホッとアイマスク
目がとにかく疲れた〜😵という時にてきめん。
夜行バスとかドミトリーとかで遮光にも使えるのでこれと耳栓があればぐっすり眠れる。睡眠のコツは五感を遮ること。途中で使い切ったけど薬局とかで売ってるのですぐ補充できるのもいい。ありがとう、めぐリズム。(公式には睡眠の時は外した方が良いとされているようですが……)

・エコバッグ
定番だけどまぁ便利。
共用バスルーム使う時とかランドリー使う時に着替えやらなんやら入れることが多いので中身が透けない黒が便利。みんな持ってるKALDIのやつを愛用している。

・マスキングテープ
手帳にチケット類などをスクラップするので主にはそれ用だけど、他の場面でも結構役立った。ドミトリーのカーテンが微妙に閉まりきらずちょっと明かりが漏れたりしてやだな…という宿があったので、内側からマステで貼ってすきまができないようにできたりとかした。(今思えばヘアクリップとかでも良かったなこれは)

便利グッズは使うから便利なのであって、いろいろ持った結果持ち重りして結局かばんの底にあったり持ち運ばなかったりすると元の木阿弥になるので、最小限に、旅先ですぐ調達できないものを忍ばせておくのがいい。

持ってきたかったもの

反対にこれは持ってこればよかったな〜とか、今度旅行する時は買い足そうかな〜と思ったもの。つぎ旅行する時の自分のために書いておく。

・スーツケースの持ち手に固定するクリップ的なもの
そういうのがあるんかは知らんけど、多分あるでしょう。ずっと肩に荷物かけてるのはやっぱり疲れるので、スーツケースに安定して荷物乗せれるとかなり楽。そういうのがあるんか知らんけど。

・リュックorショルダーバッグ
冒頭書いてることとぜんぜん矛盾なんどけど、やっぱり両手が空くのは便利。自転車乗る時にトートバックを背負ったけどやはり安定感悪いのでちょっと肩凝ったわ。でも普段街歩きだと財布やらマップやら色々取り出してはしまって…が多いのでトートの方が好きなんだよな〜。逆に言えば自転車に乗らないならトート派。まぁこれは取捨選択。


持ってこなくてよかったもの

持ってきたけどぜんぜん使いもしなかったもの。
旅行のときって暇になったら…とかあれば便利かな…とか思っていろいろ持ってきすぎちゃうんだよね〜。結局使わないのもうすうす分かってるのに。
極力減らしたつもりだったんだけどつい持ってきてしまったものたちよ…という自戒。

・水彩色鉛筆とスケッチブック
いや〜、申し訳ないけど一回も開かなかった。そもそもスケッチするには持ち歩きカバンに入れなきゃなんだけど、歩くときに少しでも荷物減らしたいからずっとスーツケースにしまったままだった。
前回の旅では結構宿でその日に見た・食べたものの絵を描いてたので今回も描くと思ったんだけど、プライベートな空間で机があることがあんまりなかったのと、あまりにヘトヘトで絵を描いてる場合じゃなかったことなどが理由。
旅から戻ったら思い出し旅行記で写真見返しつつ絵を描くぞ。

・タンブラー
飲み物代の節約になるかな〜と思って、よく300均とかで売ってる透明なプラスチックのタンブラーも持ってきてたけど、毎晩洗うのが癪になって途中のビジネスホテルで捨ててきた。美味しい水が補給できるところもあんまりないし、地元のスーパーとかでペットボトル買えば別にそんな高くないもんな。その方が衛生的だし。


それから捨てた繋がりで、こっちは意図的だけど、タオルハンカチとか靴下もあんま使わんのよな〜とかもうだいぶボロいな〜という特に気に入ってないものを持ってきて、使い次第捨てた。
荷物を減らすという理由で未練なく捨てれるので結構いい断捨離になる。
今回は靴下1組とタオルハンカチ3枚を捨てた。
(あまりたくさんやると宿に迷惑になりうるので少量にとどめる、もちろん気に入ってるものはほかの洗濯物と一緒に持ち帰る)

【見たもの編】

猫たち

瀬戸内はとにかく猫がたくさん歩いてる。
気候もいいし日向がたくさんあって過ごしやすいんだろうな〜。
なんとなく東京で見る野良猫より堂々とのびのびとしている気がする。
私も生まれ変わったら瀬戸内の猫になろうかな。

(後で写真追加する)

ウケた看板たち

旅の道中で遭遇した面白い看板など。
ツッコミたくなる看板とかに結構出くわす。
ひとり旅だと連れとか予定とか気にせず無限にそういうのの写真撮れるし、平日は(田舎は?)人通りも少ないのではばかるような人目もなくて良い。
しかし共有できないのはそれはそれでさみしいので、ウケた看板とそれへのツッコミを供養していく。

(こちらも後で写真追加していく)

【考えごと編】

旅の全体的な感慨。道中に考えたいろいろなこと。道中に思ったこと考えていたことは本編にもいくつか差し込んでるけど、入りきらなくて留めておきたいことをここに置いておく。
もしかしたらこういうのをいちばん記録しておきたいのかもしれない。

瀬戸内は船移動が多い。昔、家族で帰省する時によく阪九フェリーに乗ってた。

方言とか空気とか

西の空気がすき、というか馴染む。やっぱり大阪弁しゃべってたいなあ。

旅の合言葉

昔からキャンプとかよく行ってたのと荷物少なくすることがちょっと得意で、今回結構旅慣れてきた感あるな〜と我ながら思った。その中で自分との合言葉というか頭の中で口癖みたいになってることが自然といくつかできていた。

・余裕をもって動く
旅慣れてきたと言いつつこれまでに結構失敗もしてて、過去イチの失敗はローマで帰国の飛行機逃したこと……ほんとうに精神的にも金銭的にも痛い目を見たので、ちょっと早すぎるかなと思っても、特に先払いしてる乗り物には、早めに乗り場に着くようになった。
行き当たりばったりの性格なのでやらかすことも多いんだけど流石にいろいろやらかすと人は学ぶ。
とはいえ、全て定刻通りで行動してると息苦しいので、その日の安全(交通手段や宿)が確保されている状態の時は、むしろ何にも決めないでただひたすら街を歩いたりする。
けっこう方向音痴なのでぜんぜん迷うんだけど、別に行き先があるわけじゃないので迷ってもいいしマップに乗ってる道をまっすぐ目的地に向かって歩くよりも迷った方が楽しい。無駄足になっても同じ道を何回も通ってもいい。

・荷物はなるべく軽く
持ちもの編のとおり。荷物は少なければ少ないほど機動力があがる。
あまり大荷物だとどこ行くにもひとまずロッカーか宿にとらわれるけど、軽いと、ちょっとこの道も入っちゃおうかな~ということが気軽にできてよい。文字通り、荷物が軽いと足取りも軽い。

・旅はスタンプラリーじゃないし
いわゆる観光スポットとか、ここは行っとけ的な名店とか、もちろん行って損はないんだけど、行かなかったからといって別に誰に責められるでもないし、せっかく来たのに見逃した〜という後悔はあるかもしれないけど、旅はちょっと未練があるくらいの方がまたそこに来る理由ができて良い。
それに、ちょっと外した場所を歩いた方が、混んでなくて思わぬいい物事に出会える気がする。
日本にいる限りは基本的に安全なので治安もそんなに悪くないし。(海外で一人旅だと結構ほんとうに危ないこともあったりするのでよく調べた方がいいけど)


おみやげ

旅行の醍醐味のひとつ、おみやげ。
とはいえ長旅かつ自分のための旅なので、定番のお菓子や食べ物系はかさばるし日持ちしないのでほとんどない。厳選した分どれも愛着がある。それでも並べてみると結構品数がある。

荷物をなるべく減らすため平べったいものが多い

左上から
・瀬戸芸 複製遺跡のポストカードとスプーン
・2023カレンダー
・ウシオショコラトルのチョコレート×4
・李禹煥美術館のシザーバッグ
・ままごと『あゆみ』台本
・マスキングテープ
・缶バッチ×2
・レターセット×2
・大原美術館 セガンティーニのマグネット
・せとうちレモン柄ちいかわソックス


***

や〜、たくさん書いたね。
昔は夏休みの絵日記も読書感想文も税の作文も、とにかく文章を書くことが苦手で、なんでだろう、自分を表現することに過剰にビビってたような気がする。
良くも悪くもいろいろ気にしなくなったから、つらつら書き連ねて一応人から見えるところに置いておくことに抵抗がなくなったのかもしれない。

この2週間の旅は自分にとってきっとかけがえのないものになるに違いない、と思って出発したけど、今の自分は結構落ち着いた気分。
道中、宝物みたいになるはずのこの感慨を全て書き留めておかなきゃ!みたいな焦りがあったけど、多分宝物ってそういう風に思い込んで作るものでもなくって、後から振り返って、なんか良かったな〜くらいの重みでちょうどいいんだと思う。

おまけ編って題したけど、実質これが本編かもな。

せとうち旅日記、これでほんとうにおしまい。

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