今日のアウトテイク#21「慈善団体をサポートするコワーキング 他」【メンバーシップ特典】(2023-12-09)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼

※noteメンバーシップ「Beyond the Coworking 〜移働の時代〜」に参加いただくと有料記事も全文読めます。

※読んで面白かったらぜひシェアくださいまし。


#今日のBGM

こういうジャズは思考を邪魔しない。むしろ活性化する(はず)。

#チルアウト

音楽は好きだ。カフーツでも営業時間中は、その場の空気に合わせて、もとい、その日の自分の気分に合わせて、ジャズやらロックやらアメリカーナやら ブルースやら、アイリッシュやら、たまに日本のあれやら、いろいろジャンルを変えてかけている。もちろん、仕事のじゃまにならない程度のものを。

が、今日、利用したコワーキングでは、ひっきりなしにチルアウト系(というのか?)の無機質でだるいBGMが流れていたが、これはもう全然ダメだった。

メロディのない音楽は集中力を削がない効果があるので、仕事や勉強する際に適していると信じられているみたいだけど、ぼくの場合、逆だ。それなら、いっそ無音がいい。部屋の中の静かな雑音や、外から漏れ聞こえてくる電車の音のほうがいい。

このまったく意味のない、単調で、人畜無害なサウンドの繰り返しが、かえって耳について、まるで、自分が製造工場のラインにいるロボットになった気分にさせる。あるいは、大量飼育用の養鶏場に詰め込まれているブロイラーにでもなった気分(は、言い過ぎか)。

何にせよ、同じ曲を何度もループさせて聴かせるのはよくない。

眠くなる、というより、人を馬鹿にしてる。

#コワーキングマネージャー養成講座@オンライン(告知)

「コワーキングマネージャー養成講座@オンライン+オプショナル現地オフライン補講」、第5期受講者募集中。

週一回のオンライン講義にオプションとして現地コワーキングでのリアル補講をミックスしたハイブリッド方式。

※受講お申込前のご相談もオンラインで受け付けています。希望の方は下記のサイトの「お問い合わせフォーム」からお申し込みください。

なお、一部の自治体ではこの種の講座の受講料を補助する制度があり、過去には福島県の補助金を活用して受講された方もおられますので、一度、地元自治体の問い合わせてみてください。

早割もあるので、関心ある方は早めにこちらまで。

#コワーキングは「人ありき」

12月9日はぼくにとっては忘れられない日付だ。

2009年12月9日(水)、つまり今から14年前に、ぼくはあるブログを書いた。タイトルは『カフーツ〜ノマドからCoworkingという働き方へ』。このタイトルは、いま聞くと「?」かもしれないが、読んでいただければ判る。

それを再掲したのがこれ。(ぼくにしては)意外と短い。

前書きにあるように、この頃はコワーキングを「Co-working」とハイフンつきで書いてて、まだよく理解していなかったことが伺える。

ちなみに、ハイフンがあるのは、同じ会社の同僚であるときに「Co-worker」と書く。

一方、ハイフンのない「Coworking」は、2005年8月9日にアメリカで最初にコワーキングをはじめたBrad Neuberg氏が、さまざまな職種の人たちが一同に会して共用ワークスペースで仕事することを、これまでのワークスタイルと違う新しい概念として表現するために、あえてハイフンを外して作った言葉だ。これは後年、正式な英単語としてオックスフォード英語辞典に収録され、AP通信社も区別して使用するよう記者へ注意を促している。

なので、日本国内でもコワーキングのことを「Co-working」と書いたりしているのをたまに見かけるが、もし会社の同僚だけが利用するのでなければ、それは間違い。訂正をオススメする。

ま、ハイフンはつけていたが、その本質とするところ、コワーキングとは人と人をつないでコトをお越し前に進める仕組みのことであり、あくまで「人ありき」であることは理解していたし、そのまんま13年と7ヶ月が過ぎようとしている。

それと、実はすっかり忘れていたのだが、記事の終わり近くに、「我がカフーツにも、これまで目指してきたオンラインでのネットワークに、この「Co-working」スペースを提供するという計画がプラスされた。」とあるように、当初、カフーツはリアルな場所を持たずにオンラインコミュニティとして運営する予定だった。そこに「Coworking」という概念が導入され、自分がオフィスとして借りていた今のビルの一階に開設するに至った。

そういう流れだったので、そのあと、「彼らの一番アクセスのよい地域に絞って物件を物色すると」などと書いているのだが、「ボクらは、不動産賃貸業をやりたいのではないので、物件ありきじゃなくて、人ありきで。」と締めくくっているのは、当時の自分に「判ってるやんか」と言ってやりたい。

そうした経験もあって、コワーキング開設のご相談の折りには、必ず、「場所はあとから探す方が良い」とアドバイス差し上げている。まずは、人を集めること、これ。

なお、記事中に出てくるシアトルのコワーキング「Office Nomads」は、パンデミックのせいで一時的にクローズし、以後、オンラインでのコミュニティ運営を続けていたが、2022年、正式に閉鎖した模様。誠に残念。

#慈善団体をサポートするコワーキング

この記事には、2つ、注目すべき点がある。

ひとつは、このグロブナー開発プロジェクトによる新しいコワーキングの開設は、ウェストミンスター公爵(!)の財団によるものであること。

もうひとつは、その目的が、子供や若者の生活向上に共通の関心を持つ慈善団体や社会的影響力のある組織のために特別に設立されたということ。

ビクトリアにある30,000平方フィートのフレキシブル・スペースを、フレックススペース運営の専門業者が運営する。

以下、要点を雑訳。

・志を同じくするチャリティ団体をひとつ屋根の下に集め、コラボレーションやネットワーク作り、共同での成長を可能にする。

・ウェストミンスター財団は、会費の最大50%を助成する。

・グロスブナー・ガーデンズにある建物の3分の2は、チャリティ団体や社会的影響力のある組織のために確保され、残りの3分の1は、チャリティ団体のメンバーと補完的な活動を行う団体を優先し、一般市場向けに個人オフィスと企業スイートを混在させる。

・すでに、アクション・チュータリング、ロンドン・ワイルドライフ・トラスト、ドアステップ・ライブラリーなどの慈善団体が入居を決めている。

ウェストミンスター公爵、曰く

パンデミックの後、私たちが協力している素晴らしいチャリティ団体のあまりに多くが、余裕のないオフィス・スペースを維持したり、受益者から遠く離れた自宅での仕事を余儀なくされたりして、事業への悪影響が避けられないという恐ろしい難問に直面していました。

ファイブフィールズは、我々のリソースをより革新的に活用し、間違いなく社会全体で最も価値ある活動をしている組織を、我々の不動産ポートフォリオの中心に据えるチャンスなのです。

素晴らしい。

同じベクトルを向いて活動する者が同居することで、「チームの士気、生産性、定着率に大きな違いをもたらし、最終的には、私たちが奉仕するために存在する若者たちのためになる」のは大いに賛同できる。

より良い社会を実現するために日々活動する者を、さまざまなカタチで支援する、それもまたコワーキングの役割のひとつだ。

ちなみに、アメリカには、NPO専門のコワーキングスペースがあり、それを運営しているのもNPOという事例がある。詳しくはこれを。

さて、日本でも、こうした動きが出てこないものか。

一部、地方ではコミュニティ財団を設立して市民活動をサポートする動きも出てきていて、そこにローカルコワーキングをうまく絡ませる試みも進んできた。なので、来期の「コワーキングマネージャー養成講座」では、その実際例もカリキュラムに盛り込む。

人と人がつながって新しい価値を生み出す。そのためにコワーキングがある。まずは「人ありき」だ。

ということで、今日はこのへんで。

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