今日のアウトテイク#85(日曜無料版)「Bコープとコワーキング ほか」【メンバーシップ特典】(2024-02-11)

<アウトテイク>
・SNSに投稿する前の推敲(もしくは配慮)なしのメモ
・投稿せずに、いや、やっぱりやめておこう、と思った殴り書き
・ブログ記事として仕上げる前の思索の断片、または下書き
・一部、筆が乗ってきて文字数多いのもあり〼
・たまに過去に書いたネタを展開する場合も
・要するに「伊藤の現在地点」

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Bコープとコワーキングとのシンクロ、理想的。

#今日のBGM

#今日のコトバ

"聖人はどこにでもいる。彼らはどこにでもいる。猥雑な社会で品行方正に振る舞う人々だ。"
(カート・ヴォネガット)

You meet saints everywhere. They can be anywhere. They are people behaving decently in an indecent society. ~Kurt Vonnegut (Book: A Man Without a Country[ad] https://amzn.to/3SUH0ov)

Posted by American Literature on Saturday, February 10, 2024

#メンバーシップ、初月度無料はじまりました

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#10本100円、一日1000円

昨日の「確定申告もくもく会」で使ったこのボールペン、主催の長井くんがダイソーで買ってきたのだが、ダイソーと聞いてまさかと思って訊いたら、なんと、10本で100円ですって!1本10円!(2本使ったから写真には8本)

100円ショップだから、そらそうでしょ、という話だが、いくらなんでも安すぎないか?見ると、原産地はインド。にしてもだ。これ作ってるメーカーさん、一体、いくらで卸してるんだろう、と気の毒になってしまった。

我々日本人は、このデフレ価格にここ20年、いや30年かな、の間に慣らされてしまって当たり前のようになってる。ぶっちゃけ、ユニクロがこんなに強大な企業になったのもその時代の流れに(それだけではないにしろ)うまく乗ったからだと思う。言ってるぼくも愛用してるので、たしかに助かってるけれど。

ただ、コロナ禍以降、じわじわと、物価が上がってきているのは周知の通り。特に食品は目に見えて上がっている。飲食店やコンビニも巧みに煙幕を張りつつ着実に上げてきている。でないと、やってられないから。

むしろ、価格は、上げ幅の程度を適正に調整しながら上がっていくほうが、安定した経済構造を維持するのではないかしらね。商品やサービスを提供する側が保たない(存続できない)と、元も子もなくなると思うのだが。

で、コワーキングの利用料金もたしかに安い。一日いても1000円とか、自分でつけておいて言うのもナンだが、冷静に考えると安すぎると思う。ぼくがはじめた14年前から、全体的にあまり変わっていない。これどうなんでしょ。

で、一気に上げるのが憚られるとしたら、以前もここに書いたがコワーキングの利用料金を時間制ではなく、提供するサービスごとにオプション価格をつけるのも一案かと思う。

ちょっと引用すると、

例えば、起業創業の相談も受け付けてアドバイスなり伴走なりしている、ビジネスに集中できるよう煩雑なバックオフィス業務を請け負ってサポートしている、なんていうコワーキングは、しっかり収益化している。

それ以外に、健康管理やイベント企画、あるいは旅の計画なども相談に乗っている、なんていうコワーキングは、それをそのままメニュー化できないか、考えてみてもいいと思う。

詳しくは上記記事を読んでいただければヒントにはなると思う。

海外でも、徐々に利用料金は上がってきているし、我々もそろそろデフレ価格から脱却する時かと思うが、ただ場所を貸すだけなら、なかなか難しいと思う。要は値上げに見合うサービスを提供できるかどうか。

それを実現するためにも、頼りになるコワーキングマネージャーを軸に運営体制を整える必要があるわけです。

#Bコープとコワーキング

以前、紹介したこの本は、Pauline Roussel と Dimitar Inchevの二人が2年かけて世界の47の都市の420のコワーキングを訪ねて地球を巡り、そのうちの250のコワーキングを紹介した、現時点では世界のコワーキングに関する最重要資料のひとつ。一時、ぼくらはこれをテキストにオンラインのトークイベントをやっていた。

本はここで購入できる。

で、現在、会員向けのニュースレターを配信していて、ぼくも購読しているのだが、今回、取り上げられていたのはB Corp(Bコープ)だった。※有料マガジンなので詳しくは書けないが概略を共有する。

Bコープって何?と思われるだろうが、企業がより持続可能な社会づくりのために活動していることを示す「B Corp(Bコープ)認証」のことを指す。

運営しているのは、「ビジネスを善のための力にする」というビジョンを持った3人の友人によって2006年に設立された、アメリカの非営利団体であるBLab。

ビデオも貼っておく。

詳しいサイトから引用すると、こういうこと。

B Corp(Bコープ)認証とはB Corp Certificationの略で、社会の公正・環境への配慮などさまざまな面に基づいた活動を実施し、高い評価を得た企業だけに与えられる認証ラベルです。

B Corpは「Benefit Corporation(ベネフィット・コーポレーション)」とも呼ばれる株式形態のひとつといわれ、アメリカやカナダ・欧州などではすでに法制化されています。

従来のように利益を株主への還元を行うだけでなく、従業員や消費者といったステークホルダーへの便益・社会へのポジティブなインパクトを活動方針として掲げる企業の形態が、ベネフィット・コーポレーションです。

Bコープ認証は、従来のベネフィット・コーポレーションでは自己申告制となっていた評価の中身を基準化し、厳しく審査することによって持続可能な社会づくりを促すための制度といえます。

そのためBコープ認証は、商品やサービスによって社会・環境へポジティブな影響を与えるだけに留まらず、活動内容の共有や情報の公開といった公正性・透明性の高さと、会社の利益だけでなく公益をもたらす活動を行うことを企業に求める点も特徴といえます。

(出典:Spaceship Earth

最後の段落にあるように、社会のためにいかなるカツドウをしているかが問われる。

認証を得るにはガバナンス・従業員・環境・コミュニティー・顧客の5つの分野で、約250の審査項目中、少なくとも80点を取る必要がある。しかも、3年ごとに再審査がある。

認証を受けているのは世界の約90カ国で6,713社にのぼり、そのうち日本の企業は26社。有名なところではパタゴニア、ダノンあたりだが、もっと中小規模の企業のほうが多い模様。

昨今、社会貢献や環境保全に配慮しているかどうかが投資家の関心を集めているが、Bコープの厳しい審査をクリアしていることが投資対象として見たとき有効な情報となる。

また、ミレニアル・Z世代のワーカーも社会的意義のあるカツドウをしている企業を勤務先として選択する傾向が強い。同じ理由で、その企業の商品やサービスを選ぶ消費者も増えつつある。

そうしたことから、Bコープの存在感は日増しに増している。

で、驚いたのは、現在、そのBコープ認証を受けたコワーキングが、世界中に48あるんだそう(!)。シラナカッタ。

2つだけ事例を挙げておくと、ここは2013年(10年以上前!)に認証を受けた世界初のコワーキング。オーストラリア。

こちらはロンドン。

この「Work.Life」がどういう経緯でBコープ認証に至ったかがニュースレターには紹介されていた。ただ、それをここで勝手に公開できないので、いずれどこかのイベントでお話できたらと思う。すみません。

環境保全に気を配るコワーキングは、特にヨーロッパでは増えている。ここでも書いたが、とりわけグリーンエネルギーへの関心は高い。

まだ日本では、あまりこういう理念を掲げて運営されているコワーキングはないかもしれないが、これがただ単に広い、キレイ、安い、近い、ではない、それこそコワーキングの本質である相互扶助の思想をもとに判定されていることに留意しておきたい。

あ、今思い出したが、長野県富士見町の「森のオフィス」さんは、認証の可能性は大いにありそう。申請されるかどうか知りませんが。

いずれにせよ、世界的な認証制度の中でコワーキングの存在感が増すことは喜ばしい。

その48のコワーキングのリストもあるそうだから、共有してもらえないか、訊いてみる。いただけたら、追々、紹介しよう。

あ、忘れるところだった。Bコープについては、日本語では唯一、この本が出ている。

原著は2014年発行で、ぼくはそのペーパーバック版をパラパラ読んでた。興味ある方にオススメします。

ということで、今日はこのへんで。

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