見出し画像

通信制高校卒業後の長女の1年間を報告!

久しぶりに娘の話を書く。

長女は高校一年の終わりにバレエを辞め、その後ほとんど引きこもり(明るい引きこもりだが)のような生活をしていた。しかしその間にアニメや漫画で学びを得て、スマホから様々な生き方の情報を得ていた。

そんな彼女の怒涛の一年間を紹介する。


①レンタル彼女

3年間でしっかり単位を取り高校卒業の資格を得ると、4月1日付でレンタル彼女に応募した。この話は以前に”あっぱれな損切り”の話で書いたことがある。

応募して3次試験まで無事通り、そのレンタル彼女の会社のサイトに写真まで載ったが、デビューする前に辞めた。

もっと自分の人間力を生かせる仕事かと思ったが、実際はキャラを作り上げ、自分の意見を表に出すのはNGで、ひたすら相手に合わせて、なるべく時間の延長を狙う、という仕事だと分かったらしい。

さらに、そのレンタル彼女の会社のトップが、いわゆる”立派なメンヘラ”で、彼に精神を蝕まれる危険を感じたことも、辞める理由だった。


②ドラッグストアでバイト

派手な世界から一転、自宅から徒歩10分のドラッグストアで、半日間を週3くらいでバイトを始めた。家から近いし、気持ち的にも楽に働けるイメージだったかもしれない。

しかしだんだん働いているうちに、ネイルNG、茶髪NGに窮屈さを感じ、最低賃金の時給で働く接客業から抜けたいと思ったようだ。

3か月で辞めた。


③ガールズバー

思い切りネイル、茶髪、ファッション自由、そして一度はその世界で働いてみたかったと言う。

というか私自身が大学時代、忙しい薬学部で効率よく働く方法としてカウンターレディをしていた事があった。それが良い人生経験になったという話をたまに娘にしていたので、その影響もあったらしい・・・。

しかし私がかつて働いていたのはアットホームなスナックで、娘のガールズバーはだいぶ雰囲気が違っていたらしい。

何と言うか、その世界の独特の闇を感じたのと、”ノンアルコールもあるからお酒が飲めなくてもOK”という募集メッセージからは程遠く、アルコールパッチテストで皮膚が赤く腫れあがる娘には到底務まらない世界であった。

8回くらいの出勤で辞めた。


④派遣で入力の仕事。

ガールズバーで最後の方は、どう頑張ってもお客さんに対して表情を作れなくなった彼女は、接客は向いていないと分かったという。

派遣会社に登録して接客以外の仕事を希望し、1か月半、入力の仕事をした。

そこでは様々な年齢の友達ができ、遊びに行ったりして、楽しい時も過ごしていたようだ。

しかし派遣の仕事は途切れず仕事が入るとも限らず、その不安定さに今後疲れることが予想できたようだ。そして友達の助言もあり、ある仕事に興味を持った。


⑤エステサロンの受付

見た目てきには娘に向いている仕事だと私も思った。そして、正社員で入社することが出来た。

通い始めた娘は、慣れれば長く続けられるかも、と始めは思ったらしい。

が、やはり接客だ。もちろん経験や慣れがあるかもしれないが、自分が気の利いた言葉をポンポンと発するタイプの人間ではない、と自覚したらしい。そもそも彼女は小さい頃から、人には見えない人間の何かを感じやすいので、確かに接客は消耗が激しいと思う。

しかも会社の方針、客に提供する食事指導など、どうにも納得できず、長女は受付なので直接提供するわけではないが、不可解なサービスを売る会社で気持ちよく働ける気がしなくなったらしい。

さらに、受付は昇給なし、完全週休二日制なので休みも少なく、古い日本の会社の現況を知った。

辞めると決めてから、残りの勤務のストレスは凄まじかった。表情は固まっていたし、全身の浮腫み、そして一度全身が釣ってしまった。

この2月、3月の2か月間勤務して辞めた。


これが長女の一年間だ。

彼女は経験すればしっかり学ぶタイプである。

この一年の経験から現実を知り、エステサロンを辞める前から次の行動を始めている。

自分の収入と私から借りたお金で、スペックの高いノートパソコンを買ってきた。

5月から、就職斡旋付きのプログラミングスクールに3か月間通う。そしてまず慣れるために、自分でプログラミングの導入本を買ってきて既に始めている。

そしてもう一つ。韓国が好きな彼女は、これまでも韓国語の独学を少ししてきたが、これから韓国語検定を受けることを前提に勉強するという。

この1年の経験から、好きな事をして生きていくにしても、まずスキルを身につけなければ話にならないと感じたそうだ。


これらの話は、あくまでも私の目から見た彼女の様子で、その時々彼女が感じていた事とはズレている可能性もある。


何にしても、これからも私がすべきことは、彼女に必要とされる時に協力しながら、見守ることだけだ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?