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日本茶淹れ手コンテスト静岡大会2位でした
お世話になっております、神﨑です。
先日、淹茶選手権に競技者として出場させていただきました!
よろしくお願いします🙏🙏
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 20, 2022
日本茶の淹れ手コンテストに出場します!|神崎悠輔@茶人 @kamkamkamyu0728 #note https://t.co/9OH8yzFWAD
このような機会を作ってくださった審査、運営の方々、並びに参加した競技者の皆さん、
そして、ご視聴くださった皆様、応援してくださった皆様
ありがとうございました☺️
審査員賞は2位をいただきました。
アーカイブが残っていますので、まだご覧になっていない方や、もう一度見たい方はこちらからお願いします!
Facebookのアーカイブ見れますのでよかったらご覧ください☺️https://t.co/cG0ySYQ5e5
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
自分は
1時間23分くらいのところと
3時間30分くらいのところです!
空港からのライブ配信だったので、説明が聞き取りづらい部分や見えない部分も多かったと思います。
解説、というほどではないのですが、「この人のお茶が飲みたい」と思ってもらえるために、何をしていたのか、何を考えていたのかについて言語化してみたので共有させていただきます。
【課題茶】 こがねみどり
【飲んだ感想】 強烈な旨味と火入れ香、在来種の刺激
【最終仕上げ】 形状のいい部分のみを当日に選別
【水】 83度(軟水)
【急須】 常滑網急須
【1煎目抽出方法】 200ミリリットル 70度(中高温)で抽出
【1煎目の狙い】 うまみと苦渋味、香りのバランス。特に在来感の抽出
【2煎目抽出方法】 200ミリリットル 85度(高低温)で4抽出。抽出液に80ミリリットル加水
【2煎目の狙い】 旨味のお茶でつかれた胃をやすめる。
【フリー茶】 静岡県牧之原市 釜炒り茶柴本 いんざつ 秋芽 釜炒り緑茶
【釜炒り茶柴本】静岡大会ということもあり、静岡のお茶を選択。牧之原。蒸し製がほとんどの静岡において、斬新性と古の復興の融合の観点から釜炒り茶を使用
【品種 いんざつ】インド系のアッサム種との配合のため、香りは中国種にはないものがあるが、細かい茶葉になると苦味が出やすい
【秋摘み】春に比べて、うまみの少ない秋の芽は、香りの華やかさが逆に春めいている。マスカットのような香り、あるいはリンゴの王林を思わせるフルーティーさがある。小葉種ではふじかおりに近い香り。
【緑茶】釜炒り茶柴本のラインナップにもある紅茶、烏龍茶と悩んだが、うまみになじみのある静岡ということもあり、香り重視でありながらうまみもとって緑茶をチョイス
釜炒り茶特有の香りと、浅蒸し茶のような青い香りがある。
【最終仕上げ】
課題茶と同じく、本番に合わせて芽の形状のいい部分のみを選別した
【水】 83度(軟水)
【急須】 ガラス蓋碗
【1煎目抽出方法】 洗茶後、200ミリリットル 90度(高中温)で抽出
【1煎目の狙い】 煎がきくようにつくられているため、お湯を含ませて茶葉を開かせた。香りの抽出
【2煎目抽出方法】 200ミリリットル 95度(高温)で抽出。
【2煎目の狙い】 奥の香りとあじわい
課題茶は日本茶の極致のようなお茶だったので大島紬で、フリーのお茶は秋手摘み釜炒り緑茶で中国茶の四季春のようなお茶だったのでチャイナ服。
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
衣装や演出によって茶杯の持ち方や脇の開き方も変えられてたから自分なりに満足☺️☺️ pic.twitter.com/vbEm8Me3jx
雰囲気面としては、お茶を淹れる時は男性性、お茶を運ぶ時は女性性を感じるような肉体の使い方をしてみました。肩の高さ、道具の触り方、所作の速度。運ぶところまでを自分のパフォーマンスにしたかったから、一人二役で☺️ pic.twitter.com/2wB1ykk4i8
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
日本茶を淹れる時は左手は前に出したまま、左右のバランスを取るように。中国茶の時は左手は背中に回して隠す。細かい所作でも文化背景の違いを意識して、お茶の持つ魅力を体を通じて伝えられるように。 pic.twitter.com/T5PQf2Flzp
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
春はエネルギーの高い季節。萌芽という爆発にそなえて、高い熱量で不安定になっている自然の様子を表すためにも、背の高い花のようなガラスの茶杯で入れる必要がありました。
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
案の定こぼしたけれど笑
こぼしても経年変化で味になる竹の敷布と麻と綿の敷布にしました。着物の帯も考えたけど🤔
お点前をするときは、お茶にとって自分は無色透明の媒介になれたらいいと思っています。大地から根を通して茶葉が溜め込んだ気を、崩さないようにして作られたお茶を、飲み口まで純粋にリレーできることを目指しています。
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
自分はパフォーマンスの人間ではなくて茶会の人間なので、飲み手との呼吸を合わせた一座建立を着地点としています。いつもこれは難しいけれど。自分が考える理想の茶会は楽しいこと、おいしいこと、美しいことで、そのための一番の仕事は緊張を解くことだと思っています。だから余分なことも話します笑
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
自分としては、正式に評価していただく緊張したステージがあったおかげで、今の出せる力がどこまでなのかを知ることができましたし、今後の方向性も新たに発見できたので最優秀賞は頂けなかったものの、悔いはないです☺️他の競技者の人ともお話できて楽しかったです☺️
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
実は今回のコンテストは、競技者よりも運営と審査のほうが大変だったと思っています。
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 23, 2022
お茶の哲学からして「競う」性質が嫌われるからです。
「審査される」のも嫌がる人は多いけど「審査する」ほうがもっと嫌なものです。日本茶業界に一石を投じるこのような場を作ってくださったことに深謝します。
いい大会でした☺️
— 神﨑悠輔 (@kamkamkamyu0728) January 22, 2022
日本茶のプレーヤーが熱意を燃やす舞台が形成されていくことを願っています🙏 https://t.co/5psVwdPICQ
取り急ぎ以上になります。(2022/01/24現在)
まだオンライン投票も受け付けておりますので、どうぞ淹茶計画をよろしくお願いいたします!
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