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学校業界のDXに挑む"複業先生"への挑戦

公開初日に多くのシェアをいただいた“複業先生”とは

まず、“複業先生”とは僕たちLX DESIGNが立ち上げた、
人手が欲しい学校と、学校の仕事に興味のある人をつなぐプラットフォームです。
私立学校2,000校の先生不足(アナログ・人力な先生探し)を解決する、
いわば、先生業界版"タイミー"です。
ユーザーは、関心のあるテーマ、希望する地域・曜日・時間帯・教科などから学校のお仕事を探すことができます。

教員免許の有無は不問、
土曜だけ、または、平日だけ」「週1日だけ、または、週○日だけ」「地元・出身限定」など、
様々な領域・カタチの”複業先生”が登録・参画してくださっています。
大学附属学校や地方私立学校など、新しい学校の姿を目指す、先進校から問い合わせをいただいています。

誰も手をつけられていない、100万人の学校の先生業界

現在は、休暇・病欠等で先生が不足する時には学校管理職がテレアポで先生を探しています。
ユーザー・先生同士でのワークシェアを進めることで、学校業界の働き方改革を推進します。
また、免許なしでも働ける"複業先生特区"全800自治体に広げようとしています。
今期中に、掲載案件数、登録ユーザー数ともに業界No.1を達成します。

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圧倒的に進まない先生の"働き方改革"

もう少し背景を見ると、2017年4月時点で、全国定数に対して少なくとも717人もの教員が不足(NHK調査)、さらに、団塊世代の大量退職、若手教員の離職・ 転職、教員の待遇改善が進まないという課題があります。

中央教育審議会でも、学校における働き方改革について 2019年1月25日に答申が取りまとめられました。

東京都杉並区、神奈川県横浜市では民間出身校長先生が活躍したり、千代田区では教育職員免許状を保有していないものの活、熱意のある民間人材を積極的に採用したりといった、いかに業界をオープンにするかという動きが始まって久しいです。
また、経済産業省DXを推し進めることで、2030年に実質GDP130兆円の押上げを目指し、
総務省では、地方創生として地方へ新しい人の流れを作り出すことを目指して、あらゆる手を打っています

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/digital_transformation/pdf/20180907_01.pdf

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引用:経済産業省 DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開~、
内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局 地方創生の現状と今後の展開

これまで、学校側のICT活用が進んでいないことにより、「求人情報が一元化されていない」「紙・郵送で書類をやり取りする必要がある」「実際に学校を訪問して面接を受ける必要がある」など、
仕事開始までにかかる負担が大きいために人材流動性が低く留まっています。

あえて”学校”に馴染まない”複業”に挑む理由

学校の仕事の中で「教員免許がないとできない専門的な業務」は、全ての業務の一部。
しかも、「教員免許がないとできない専門的な業務」以外においては、その訓練が1%もされていないので、冷静に考えて、民間人材より圧倒的に生産性が低いことが多い。
にもかかわらず、切り出すこともできず、結果的に残るこまごまとしたアナログな業務を全て、教員が担っているのが現状です。

DXに関しては、日経BP総研 木村知史様が記事にまとめていただいています。

“複業先生”には”先生”以外の案件も多く存在し、そこには多くのビジネスマンが関心を持っています。
僕たちLX DESIGNにも、毎月、"学級担任経験者で、かつ、地方自治体や学校と取引をしたことがある人"へのヒアリングをしたいという、大企業の新規事業開発担当者からの依頼が寄せられています。
わざわざ、大きな金額を払っていただき、話をさせていただいています。そんなことをせずとも、お金をかけずに現場に直接入っていただき、先生方を支援しながら仮説検証いただく機会を提供できれば、それが一番だと考えています。

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僕たちが目指すのは学校教育業界のDXであり、その手前の段階で、多くの人材が関わることでビジネスチャンスを見出す人が増えてくる。教育業界はお金にならない、というのが通説ですが、それは民間が参入できる余地がない、ということと同義で、
お金が回るくらいインパクトある事業を作れるほど、人が業界に関われていない、ということ。
経験と能力とセンスのある人が関われば、自然と業界はオープンになり、変革は進むと考えています。
実際に、富山県の教育改革に関わり始めて、およそ2年。
小学校でIoTを活用したスマート農業の研究授業を行ったり、IT教育の政策立案に携わるようになったりと一気に変革が進んでいます。
また、総務省も推進する"e-sportsによる地方創生"の最先端モデルとして富山が注目されるなど、
僕たちが直接関わる領域以外からもどんどん事例が生まれています。

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また、学校の先生たちの中にも民間とのパラレルワークや働き方改革を推進する"複業先生"がいます。国や自治体はもちろん、現場の先生方と力を合わせてムーブメントを作っていきたいと思います。5月には、そういった先生方を37名が一堂に会し、それぞれの想いや取り組みを話す"複業先生NIGHT"を予定しています。

自分の"正義"にまっすぐに、"気付いた人の責任"を果たすこと

20歳の時に、Teach For Japan創設者の松田さんの話を初めて聞き、「気付いた人の責任」という言葉を発するそのオーラに衝撃を受けました。

起業した時に、地元富山と教育業界をよくするためにコミットする、と話していましたが、
実はその2つへのアプローチは良質な”関係人口”を増やすという点で本質は全く同じ。
全てはそのためのテクノロジーであり、コミュニティ
その関係人口を増やすことが僕たちの使命だと定義し、”複業先生”を通じて学校にまつわる仕事情報をWEB上に一元化し、民間で活躍する人材が学校に入りやすい仕組みを作ることで、学校オープン化アップデートにコミットします。
皆様、お力を貸してください。

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