奇跡の地球（ほし）

壊れゆく No, no, no, no, brother

ホテ～ルの〜櫛～

♪〜

「…あれ？えー、ちょっとすみませんいったん止めまーす」

振りか〜えれ〜ばだ〜

「あっ桑田さんストップで！ストップでお願いしまーすすみませーん」

桑「はい、すみません、なんでしょう？」

「えっと、桜井さんもなんですけど、」

桜「あ、え、はい」

「なんか奇跡の地球（ほし）のところ、歌詞が違ったように思うんですけど」

桑「えー、だって、え、桜井くん、間違えた？」

桜「いえ、だって、ね、2人で歌うとこですから」

桑「そうそうそう、どっちかが間違うってありえないと思うんだけど」

「あー、まぁ、ちょっとすみません、僕の勘違いだったかもしれないんで、申し訳ないです、もう一度お願いしていいですか？」

桑「もちろんもちろん、やりましょう」

桜「お願いします」

「じゃあすみません、Surrounded by the Stereoのところからお願いします」

桑「はいはーい」

桜「お願いしまーす」

「はい収録してまーす、どうぞ」

Surrounded by the Stereo,

No sound is felt

壊れゆく

No,

no,

no,

no,

brother

ホテ〜ルの〜櫛〜

「止めます！ホテルの櫛って言ってます！」

桑「ホテルの櫛？」

「ホテルの櫛って言ってましたやっぱり！最初のも今のも！」

桜「ホテルの櫛ってなんですか？」

「奇跡の地球（ほし）のとこ、ホテルの櫛（くし）って言ってました！」

桑「きせ〜きの〜ほし〜」

「…」

桑「桜井くんいま僕、ホテルの櫛って言ってた？」

桜「言ってなかったです」

桑「この曲のタイトルは？」

桜「奇跡の地球です」

桑「じゃあ変なこと言ってるよ君」

「…わかりました。じゃあ念のため、桜井さんも歌ってもらっていいですか？」

桜「いいですよ。きせぇ〜きのぉ〜ほしい〜〜〜」

桑「いいねー桜井くん」

桜「いえいえそんな」

「じゃあそれでお願いしますね。はいいつでもどうぞ」

Surrounded by the Stereo, No sound is felt

壊れゆく

No,

no,

no,

no,

brother

ホテぇ～ルのぉ〜

櫛ぃ〜〜〜

「おい！どっから出したそれ！？」

桑「それ？うわっ、なんだこれ」

「どっちが出したそれ！？ホテルの櫛どっちが出した！？」

桜「僕じゃないですよぉ」

桑「そうだよな、桜井くんがホテルの櫛、持ち歩くわけないよな」

桜「いえいえ僕は100歩譲って持ち歩いたとしても、桑田さんこそこんなアメニティ持ち歩かないですよ」

桑「いやいや桜井くんこそこんな、櫛にあってはならないとされている静電気を纏い尽くしているアメニティ、ホテルでも使わないでしょ」

桜「いやでも桑田さんがホテルの櫛を持ち歩いてるって言われるくらいなら僕が持ち歩いてることにさせてくだ」

「かばい合うなよ見苦しい！連帯責任ですもう！『奇跡の地球』発売無し！」

桜「そんなぁ〜」

桑「ご縁が無かったんだよ」