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12回目 夏の採集 初の味覚

 ごきげんよう寒天です。

 7月28日。私はウルサマに行ってきました。ですがそれは前座に過ぎません。そう、奴が動くまでの暇潰しです。

 私は特撮ファンでもありますが、外来種ハンターでもあることも忘れてませんか忘れてますよね!!!(自称だけどね)
 今回の食べ物は竹林の夜に動きます。時間帯は静まり返った時です。まぁその前からもちょいちょい動いてたけどね。
 というわけで今回の獲物はタケオオツクツクです。タケオオツクツクについて軽く説明すると、ツクツクということはつくつくぼうし、つまりはセミです。中国が原産で名前の通り竹林に生息しています。ではどうやって日本に来たのか…というのは輸入の竹ホウキに卵が付いていたという説があります。間違ってたらごめんなさい。鳴き声は機械のようでとてもうるさいです。目的地の近くの駐車場も竹林でしたがとてつもなくうるさかったです。


(虫苦手な人スルーしてね)



図1 タケオオツクツク幼虫

 上写真はタケオオツクツク幼虫です。まわりには在来のセミはいませんでした….比較できませんね…でもちょっと違和感は感じる方もいるかもしれません。そう全体的に長いのです。他の人の画像使うの怖いので自分で調べてみてください。呼吸するとこが他のセミに比べて長いです。その後の成虫も音を出す器官(腹弁)が大きくなってます。そりゃうるさいわけだ。
 こやつを知ったのは私が去年YouTube漁りをしてるときです。外来の旨いセミがいるということで気になっていました。竹林にいるということは知っていたのですがYouTubeとネットだけなので場所までは上手く把握することができませんでした。GロッソのあとにGoogleマップでそれらしい場所を散策しましたが、在来のセミしかいませんでした。その後も何度か調べてやっとその場所がわかりました。
 採集場所は川口市市内の某竹林です。前回ネタバレしてたかも。私は午後の7時ちょい前に到着して採集開始しました。タケオオツクツクがとてつもなくうるさい中探しても見つからず…。いたと思ったら脱け殻、落ち葉。数年前に夜中の海で採ったダンゴウオを思い出しますね。そんな中やっと一匹採りました。(それが上写真)鳴き声も静まり、竹林外周にいると聞き早速行ってみると竹の柵をよじ登る幼虫が!!付かさず採りました。今回の採集では金網よりも竹の柵に多く付くことがわかりました。来年も楽しみです。そんなわけで採ったセミは12セミになりました。お疲れ様でした。

~帰宅~

 帰るまではコンビニのデカイ氷で動きが鈍ってたので幼虫は何とか大丈夫でしたが、羽化が進んでいるものに関しては状態が悪化してました。まぁ食べますけどね。素材の味を知るのは塩ゆでとよく言いますが今回は気分がアゲアゲなので素揚げにしてみます。素揚げも定番です。足りないのでタンポポと残り物のネギも天ぷらにしておきます。

図2 調理風景

できました

図3 天ぷら盛り合わせ
図4 タケオオツクツク素揚げ

 若干ローストしたナッツを感じます。絶品です。癖もなくて食べやすいです。夏の風物詩にしたいですね。ビールと合います。今日のビールはキリン淡麗です。あっさりしたものにあっさりしたほどよい苦味のビール。まさに夏です。ついでに新宿の道端に落ちてたミンミンゼミは死にかけなので風味が落ちてました。なんか一匹だけやけに軽くてお口ですぐなくなるなと思ったら羽化したあとの脱け殻でした。ジャイアンカレーの隠し味を直で味わえましたね。無味ですがサクサクして若干風味あります。
 タケオオツクツクヤバい。旨すぎる。ピーナッツ。エビじゃない。虫もエビみたいなもんなんて思ってはいけません。ベトナムでコオロギ炒めを食べたときもナッツのような風味を感じました。さそりだってカニ味噌の味がします。先入観に任せて食べると良いかもしれませんね。
 先日ネットでも話題になったように一部地域ではセミ採集が禁止になっているところもあります。注意書は良く見て楽しい採集にしましょう!タケオオツクツクに関しては特定外来生物ではないですが、その他のものに関しては違法になるので気を付けましょう(アメリカザリガニとかヌートリアとか….)。それでは~

 


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