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大人気のソーシャルレンディング。実際にやってみてどうなのか?オーナーズブック、クラウドバンク。②/②

こちらの記事は、①

https://note.com/kantantoushi/n/n18ba43c0e00b

の続きとなります。

さて、まず、ソーシャルレンディングのリスクの把握の仕方です。
これは、実際の所、その会社の信用しかありません。
①に書いたように、応募する投資案件が本当に存在するのか、調べることが困難だからです。
すべての案件に不動産担保を〜などとうたってたりしますが、そもそもそれが本当か分からないので、アテになりません。

この点では、私の判断では、OwnersBookしか及第点を満たしてはいません。
現状ソーシャルレンディングの世界では、唯一上場中の運営しているOwnersBookが比較的安全と言えます。
理由は、その会社がその事業だけて成り立ってるわけではないという点です。
他の事業での収益が見えるのが上場企業の利点ですね。
決算が良いうちは比較的安全です。

さて、ソーシャルレンディングには、他にもたくさん業者があります。
OwnersBookよりも有名な業者は何個もあります。
代表格は、クラウドバンクですね。
しかし、クラウドバンクが有名なのは、アフィリエイターをたくさんかこってるからです。
信用に足る実績はありません。
あえて言うなら、利用者数が圧倒的に多いということでしょうか。
赤信号、みんなで渡れば怖くない!という発想です。

これ、実際に一理あります。
もし投資案件が架空のもので、実際は投資家のお金を集めてそれを前の投資家に分配してなどという事をしていたとしても、人数が増え続けていれば(募集中の案件が全て埋まっているうちは)、破綻するまでにまだ時間があるということになります。
まぁ結局、もしそのようなことをしていたら、いずれ破綻します。
それまでには身を引いておかなくてはいけないということになりますね。

ここまでで、結局OwnersBookしかないという結論で良いのでは?と思う方が多いかと思います。
しかし、こっからが、実際にやってみないと分からない実態の部分になります。

基本的に、ソーシャルレンディングは、デポジット制になります。
先に指定口座にお金を入れておかないといけないということです。
これが何故問題になるかというと、題名の通り、今ソーシャルレンディングは大人気なのです。
ブームと言えるかもしれません。
需要過多で供給が間に合っていないということです。 
募集案件が出ると、応募が殺到して数秒で満額となります。

つまり、実際はお金を入れて、応募しようとしても早いもの勝ち過ぎて応募できず、無駄に振込手数料だけ取られる事になります。
さらに、各案件には一人あたりの上限金額が設けられています。

結局、OwnersBookだけでは満足に投資することは出来ないのです。

前の記事に、ソーシャルレンディングに200万投資していると書きましたが、その中の140万はOwnersBookで、60万はクラウドバンクで投資しています。

クラウドバンクがほんの少しだけ応募しやすい理由は2つで、1つは最近の傾向としてクラウドバンクの方が投資期間が短い案件が多く、撤退しやすいという事と、いっぺんに何個も募集を出すので、応募が瞬間的に分散しやすいということです。

ただ、現状は大丈夫なのではと思っていますが、長期的にクラウドバンクを使うのはオススメしません。

やるのであれば、OwnersBookで頑張って争奪戦に挑む方が良いと思います。

クラウドバンクの利点として募集案件の多さを挙げましたが、募集案件が多くなっていくのは、もしそれらの案件が本物出なかった場合には、資金繰りに苦しんでいることにもなりますので、その点OwnersBookの募集案件の少なさは余裕の表れと見る人もいるかもしれません。

そして、もう一つは、ついこの前もありましたが、早期償還の存在です。

早期償還とは、予定されていた投資期間が満期を迎える前に借り主からの返済完了などにより強制的に満期を迎えるシステムです。

2年の投資期間だったはずが、半年で終了とか普通にあります。

ここで問題となるのが、基本的にソーシャルレンディングは分配金が3ヶ月に一度のペースで振り込まれますが、せっかく過酷な争奪戦に買って先着を得た案件であっても、2年で8回振り込まれる見込みだった分配金が2回とかで投資終了になってしまうのです。

早期償還は一般的に、そのくらい健全な投資案件であったということだから、悪いものではないと言われています。
ただ、元々募集金額よりも規模の小さい案件であったなど、偽装は可能です。
信用を得るために早期償還を混ぜるくらい誰でも考えますので、あまりプラス要素は無いかもしれません。

早期償還された場合、召喚時にもある程度の分配金がありますので、瞬間的な利回りは上昇することが多いです。
そのタイミングですぐ別の案件に投資できたら問題ないのですが、前述の通り、需要が供給を圧倒的に上回っている市場ですので、結局償還された資金は凍結されますので、運用効率は低下しがちになります。


まとめ。
ここまでの話をまとめますと、今の人気を維持している(争奪戦が過酷なうち)は比較的安全な場合が多いです。
ただ、その分争奪戦に勝つのが大変です。
数秒で全て入力しないと難しい状況です。

これが簡単に投資できてしまうようになると、今よりもリスクは上がると思ってください。

このようなジレンマをかかえた投資が、ソーシャルレンディングです。

ここまで書いてきたように、根本的なリスクがある投資なので、ご自身の投資資産の1割以下で投資すべきです。

逆に、現に私も投資しているように、その程度の割合なら、楽して5%以上の年間利回りが確保できるので、現状その利点は確かにあります。

前記事は以下の記事となります。

https://note.com/kantantoushi/n/n18ba43c0e00b

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