たった一日でやめたアルバイト。

20代前半で1日だけセブンイレブンで働いたことがある。
面接に行って、採用されて、取りあえず研修としてこの日に来てと言われて一日働いて、翌日「やめます」と伝えに行った。

面接してくれた店長からは「なんでなの?」としつこく聞かれ「申し訳ありません」と繰り返し正直な気持ちは伝えなかった。とても失礼な内容だし、怒られても嫌な気持ちにさせてしまうよりは良いかと思った。退出するとき「そんなんじゃ一生何やってもうまくいかないよ」とまで言われた。

たまたま思い出したから整理するために書くのだけど。

あの時僕は平日の深夜にコンビニで日銭が稼げれば、他の時間を全てパフォーマンスに回せると思ったから面接を受けに行った。だけど、お店に行って説明を聞きいているとき、自分の人生の時間を切り売りするということに、今後自分がこうありたいと思う姿に必要なことなのかと思った時に、絶望的な気持ちになってしまった。「もったいねー!」と思った。

お腹がすいたことも、寝ることも忘れるくらい練習に明け暮れ、パフォーマンスや芸事に対して自分の可能性を試していた。
「自分にはこれしかない!」というものに出会っていた。

今でもそのセブンイレブンは繁盛しているし、その前を通りかかるときはグッとおなかに力を籠めて通り過ぎる。

方々から怒られるそうだし、書いていてもうんざりしてくるんだけど。
昔そんなこともあったな。と思い出した。


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