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新入社員は何をするべきか?|『入社1年目の教科書』

◆この本を読んだ理由

私がこの書籍を読んだ理由は、
今後1年間、私が取るべき具体的な行動を学ぶことができ、
社会人としての基礎力を向上させることに繋がると考えたからです。

日々仕事をしていると、「これはどうしたら良いんだろう」、
「先輩は自分に何を求めているのだろう」と考える機会が多いです。

「役に立ちたい」、「積極的に行動したい」という思いはあるものの、
それが正解なのかと考えて動けない機会が多くあります。

そんな時にどうするべきかということを
具体的なケースに当てはめて解説しているこの書籍は
今の自分の悩み、疑問にぴったりだと考え購入しました。

この本は取るべき行動、思考法を学ぶことが出来ますが、
あくまで実際に行動に移さなければ何の意味もありません。

そのためレポートの後半では実際に今後取る行動についても
具体的に明記していこうと思います。

◆要約

⚫︎三つの原則

この本ではまず、下記の「仕事をする上での三つの原則」というものがあります。
「頼まれたことは、必ずやりきる」
「50点で構わないから早く出せ」
「つまらない仕事はない」

この三つは著者が仕事や立場、環境が変わっても必ず大切にしてきた
仕事における「芯」のようなものであると述べられています。

1.「頼まれたことは、必ずやりきる」

ここで重要なのは「信頼を勝ち取る」ということです。
新卒一年目となると、基本的には何か指示を受けて取り組む仕事が多いでしょう。

その時に期日や指示された内容を守れない、
催促しないと提出できないような人間には次の仕事は回ってきません。

全てを完璧にして提出することが求められているわけではありません。
完全にできないのであれば、その旨をしっかりと報告すること、
一人でできないのであれば上司や仲間の協力を仰ぐこと、
これらの行動が重要だと筆者は述べています。

2.「50点で構わないから早く出せ」

これはいわゆる「スピード」の話です。
新入社員はどうしても完璧にしてから報告をしようとして
期限ギリギリになったり間に合わないということに陥りがちです。

しかも自分としては完璧だと思って出しても、
そもそも方向性がズレていた、というようなこともあるのではないでしょうか。

このようなミス、タイムロスを減らすためにも、
「早く出す」ことが重要なのです。

もちろん常に100点を目指す努力は必要です。
100点の仕事をするために50点の時点での進捗を確認して
方向性にズレがないかを確認することが重要なのです。

特に重要だと感じた点として、
「遠慮をしなくて良い」「方向転換は早ければ早い方が良い」
というものがありました。

先輩、上司に質問するのを遠慮してしまう人は多いでしょう。
自分もその一人です。

しかしそれを遠慮する必要はないと筆者は述べています。
早い段階で質問に行くことで、
他の人より多くの学び(この書籍では「経験知」と読んでいる)を得ることができます。

また早い段階で質問、疑問を解消することによって
方向性を誤るリスクを減らし、結果的に効率的な仕事ができます。

まとめると、新人は完璧な仕事ではなくても報連相を入念に行い、
分からないことは早い段階で積極的に聞きに行くことが重要なのです。

3.「つまらない仕事はない」

新人のうちは単純な仕事や雑務をする機会も多くあります。
しかし、その際に「つまらない」と思って仕事をするか、
考え方を変えてその仕事に付加価値をつけるかは自分次第です。

書籍では、一流のアスリートも毎日地味な基礎練習、体力強化を怠らない、
それと同じように単純な業務は私たちの足腰を鍛えるものになると述べています。

またどんな仕事であっても自分なりに付加価値をつけることもできます。
コピーを頼まれたなら、その際に資料に目を通し情報を知る事ができる、
議事録を頼まれれば疑問点や提言を入れる事で上司と自分のためにもなります。

このようにどんな仕事であっても見方を変えれば
価値のあるものになるのだと筆者は述べています。

⚫︎50の具体的な行動

次にこの書籍では50個の具体的に取るべき行動が説明されています。
ここでは全てを書ききれないので自分が特に印象的で、
即実践に移そうと考えたものを6つ紹介します。

・「何のために」で世界が変わる

仕事をしていると、特に一年目となると細かい仕事、単純な仕事も多いでしょう。
その時に重要なことは「期限」「何のために」を明確にすることです。

まず「期限」に関しては当たり前のことですが遅れてしまってはいけません。
いつまでに必要な仕事なのかを最初に明確にすることで自分の中での
優先順位も立てやすくなります。

振り返ってみると、意外と期限を知らずに取り組んでしまっている
仕事も多くあるような気がします。
何かを任されたらまずは期限を聞くことは意識するべきです。

そして二つ目が本題の「何のために」です。

細かい仕事や単純な仕事となると目的がわからない時も多いです。
会社は常に大きなプロジェクト、展望のために動いています。

しかし一年目ではそれが分からず、目先の業務に没頭してしまいます。
この時に必要なのが「何のために」する仕事なのかを理解することです。

例えば資料の作成を求められた時に、ただ作るのと、
誰に向けた資料で、どこで使われるものなのか、いつ使うものなのかを
知って作るのとでは完成度にも大きな差が生まれますし、
モチベーションも変わってきます。

そのため日常的な業務でも何のためなのかという
全体像をつかむ事が重要なのです。

これはよくいう「経営者目線」という話にも繋がるかもしれません。
ピンポイントで仕事を見るのではなく、
その仕事を頼まれた背景や目的を知り全体像を知る事で、
周りの同世代とも差が生まれてくる事でしょう。

・目の前だけでなく、全体像を見て、繋げよ

これは前述した「何のために」とも共通する部分があります。

企業にとって良い社員とは、ただ目の前の商品を売る人材ではなく、
企業価値を高めてくれる人材です。

今している仕事は小さな仕事かもしれませんが、それは背景を辿れば
全社的に取り組みたい大きな目的があることもあります。
そのために自分の仕事はどう貢献できているかと考える事が必要です。

私の職業を例にしてお話しすると、
私はWebコンサルタントという職業です。

その場合はクライアントにとっても、
ただウェブ広告を運用する人ではなく、
ビジネス全体を見て中長期的なアドバイスができる人の方が価値があります。

このように自社内だけでなく、クライアントにとっても全体像を
見ることのできる人材が求められていることは言うまでもありません。

働いている中でも社内や近くの企業だけを見るのではなく、
業界や景気の動向などマクロの視点で物事を考える事が必要です。

この力を身につけるために最も効率的だと書かれている方法は、
すでに全体像を見る力を持っている人と一緒に過ごす事です。

そのためにも同世代だけではなく、
経営者や役員など視座の高い人たちと触れ合い、話す事で
自分自身にもその力が身につきます。

・仕事は盗んで、真似るもの

最近では多くの企業が充実した研修体制を整えています。

実際に私の勤める会社でも大変充実した研修を用意していただいています。
もちろん教われることは良いことなのですが、
それだけだと教えてもらえるという受け身の姿勢が癖になってしまいます。

実際に研修で教えてもらえることは一部に過ぎないという
意識を持つ事が私たちには求められています。

そのため本書では実際に先輩にくっついて生活する事で
メールの書き方から話し方まで全てを真似する事から
始めるべきと言っています。

このように仕事は教えてもらうだけでなく、
こちらから主体的に盗んで真似する事で実際の現場の仕事を早く覚え、
即戦力となる事ができるのだと感じました。

・社会人の勉強はアウトプットがゴール

日々研修を受けたり、本を読んだりと学ぶ事が多いのが新入社員です。
しかし、社会人としての勉強はそこで終わりではありません。

どんなことを学んでも、それを自分の仕事に結びつけ、
行動に移す事が本当の勉強のゴールなのです。

例えば本を読む時も、「勉強になったな」で終わらせるのではなく、
自分の仕事ではどう活かせるか、どのような行動につなげられるかという
so what?」に視点を持つ事が必要です。

ビジネス書や自己啓発本を読む時でも、
著者の考えに触れる事が目的ではなく、こちら側から考える事が重要です。

そのような視点で本を読む事ができれば、
毎回違う発見があり、具体的なアウトプットまでつなげる事ができます。

そのため自分も、この本の要約、感想だけでなく、
「今後どのような行動に落とし込むか」までを
この場でまとめていきたいと思います。

・苦手な人には「惚れ力」を発揮

働いていく上で人間関係は重要な要素です。
筆者は何を成し遂げるかよりも人とのやりとりが重要だとも述べています。

重要である分、ストレスの多くも人間関係によるものである可能性が高いです。
では、そのストレスをいかになくすか、それが「惚れ力」なのです。

誰しも多かれ少なかれ苦手な人は出てくるでしょう。
そうなった時に嫌いな部分、苦手な部分はただの特徴だと思えば良いのです。

むしろ、苦手だと感じる人にこそ飛び込んでいくべきです。
じっくり話してみればその人の良い部分、強みも見えてきます。
それこそが「惚れ力」なのです。

人間誰しも自分に好意を抱いてくれる人にはよく接しようとしてくれます。
そうなれば多くの人に好意を抱いていた方が、
結果的には自分にとっても信頼やチャンスを得られる可能性も上がります。

自分は人を嫌いになることはほとんどありませんが、
なんとなく苦手、合わなそうと判断してしまう事が多いです。
そんな時こそ、この考えに従ってこちらから飛び込んでいくべきなのでしょう。

・ビジネスマンはアスリート

ビジネスマンも体が資本であることはアスリートと変わりません。
私の勤める会社にも「アスリートスタイル」というものがあります。

この書籍で重要とされているものは睡眠、食事、運動です。
当たり前のことのように感じますが、実際の生活を考えると
だらしなくなってしまっている部分が多くあります。

まず睡眠という部分では最低6時間は確保するべきだと述べられています。
最近は課題や勉強もあり、平日に6時間睡眠をとることは少ないです。

やはり夜の時間の使い方が効率的でない為こうなっているのだと感じます。

食事に関しては朝食は必ずとるべきだと述べられています。
最近はほとんど朝食をとらないです。
時間がないのならば、15分早く寝て15分早く起きれば良いのです。
1日の生産性のためにも朝食は今後取るように意識していきます。

運動に関しては、体力を強化するためと考えずに、
思考を整理する時間だと捉えるべきだと述べられています。
そうすれば仕事の一環と捉えて運動に取り組めると思います。

このようにアスリート同様、ビジネスマンも健康には
最大限配慮する必要があります。
今後は仕事のためにも、若いうちから体を整える習慣を身につけていきます。

◆どのような行動に移すか

最後に今後どのような行動に移していくかを具体的に明記します。
ゴールであるアウトプットをし、どれくらいできたかという効果測定も
していきたいため定量的な行動目標を立てていきます。

・1日最低一回は先輩に質問に行く

自分は一人で自力で解決しよう、先輩は忙しそうなどと考えて
質問に行く事が周りの同期と比べても少ないです。

そのためこの目標にあるよう1日に最低一回は質問にいきます。

今は研修期間で様々な課題を与えられます。
実践的な課題も増えてきているため難しいと感じるものも多いです。

そこで同じ課題を通っているであろう先輩たちに質問に行くことは
自身の成長と効率を向上させるものになることは間違いありません。

ただ質問に行くだけでなく、具体的な目的を持って
報連相も丁寧にした上で質問しにくことで
迷惑だと思われないような質問を心がけていきます。

・毎日「so what?」の考えを持って研修、仕事に臨む

研修はもちろん、最近は現場に近い仕事も増えてきました。
その時に与えられた仕事に夢中になってしまい何のための仕事か、
自分はどのように貢献できるのか、まで考えられていません。

それでは成長は見込めないと本書にも記載されていたため、
今後は研修ならこれは現場でどのように活かせるか、
現場の業務ならどんな人に対しての仕事なのか、
どれくらいの速さでやるべきか、どう貢献しているのかを
考えて取り組みます。

これに関しては定性的なものになってしまうので、
その日の日報やメモにどの場面で「so what?」「何のために」を
考えられたかの報告をしていきます。

・今後読んだ本も要約だけでなくアウトプットの計画までまとめる

今後も多くの書籍を読むことになると思います。
その際読んで終わりではなく、その先の行動、アウトプット方法までまとめます。

書籍でも述べられていたように、ただ読むだけでは意味がありません。
どうアウトプットするかまでまとめて、
実際に行動に移すことに意味があります。

今後もこのノートでアウトプット計画をまとめていきます。

・睡眠時間、朝食の時間を確保する

睡眠時間に関しては1日6時間を目指します。
最近は4、5時間の睡眠で出社することが多いです。

今後は6:30には起床したいため、
0:00には布団に入れている習慣をつけ6時間の睡眠を確保します。

朝食に関して前日にコンビニやスーパーで購入しておき、
準備に時間がかからない体制を整えます。

そして6:30には起床して朝の予習復習と同時に食事をします。

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