見出し画像

瑞牆山 Trainspotting(トレインスポッティング)

今年最後の瑞牆に。

ルートはトレインスポッティング。
初登は去年カラファテでお世話になったケイスケさん。
左隣のプロジェクトルートをやりたいので一緒に来てくれと誘われたので、付いていきました。
去年の秋に一度トップロープで登って、その時はさっぱり出来なかったが、今ならできるかなーと淡い期待を持ってました。

初日

キムニーさんとトレインスポッティングをトライ。
僻地に付き合ってくれてありがとうございました。キムニーさんは登れそうだった。僕もなんとなくムーブを作って終了。
プロテクションの確認も一緒にやったけど、フレークにカムを固め取って核心へ突っ込むのだが、このフレークが吹っ飛びそうな気がする・・・。ケイスケさん曰く、意外と大丈夫とのことだったが、本当か・・・?
上の0.3もたぶん落ちたら外れるやつ・・・。めっちゃケイスケさんのルートって感じ・・・。まぁ、外れてとフレークのカムで止まるはず。
割といけそうな感じがした。

下から見た全体
左上しながら登っていく

2日目

この日はケイスケさんと。
朝から雪が降ってた・・・。クッソ寒い。真剣に帰るか考えたけど、勿体ないので行く。(トップロープ張りっぱなしにしていたってのもあるけど。)
動くと何とか登れるので気合で登る。
とりあえず、トップロープでムーブを確認してRPトライしてみる。
核心まで辿り着けなかったけど、めっちゃ落ちる。

次にケイスケさんのトップロープのビレイをして僕の番。

カムが回収できなかったので、ピンクを狙う。
核心前までは何の問題もなくスムーズに登る。1便目で落ちたところを越えて、ルートの核心へ。

フレークにカムを突っ込んだのだが、上手く効まらない。マジか。めっちゃ焦った。「まぁ、どっちか止まるでしょ。」と思って核心へ。しかし、遠い一手が取れなくてあえなく落ちる。

「めっちゃはる―。」と思いながら落ちる。
パツン。一個カムが外れる感じがした。「あぁ、やっぽあれ外れたか~。もう一個は効いてるし止まるでしょ。」そう思ったけど、思ったより落ちる。「あれ?」バゴン!!と下から音が聞こえる。「え!??!」上を見上げるとフレークが無くなっている気がした。しかし、もうどうにもならない。自由落下を受け入れるしかない。「ヤバい!!頼む!止まってくれ・・・!!」そう思った瞬間。ちゃんと止まった感覚があった。
約10mぐらいちゃんと落ちたが、どこにも当たらずに無傷!!上から固め取ってたカムが二個降ってきた。「上手く出来てんな~。」そう思った。もはや、怖いを通り越して笑いが込み上げてきた。ビレイしてくれてたケイスケさんも無事だったみたい。間違いなく今年一番の落ちた距離だった。「フレークって吹っ飛ぶんだ・・・。」そう思った。
衝撃は結構大きかったようで、カムが少し歪んでいた。

吹っ飛んだフレーク
この位置に元々あった。

とりあえず下に降ろしてもらって、カムの回収をしつつ、どうなったか確認する。
どうやら結構綺麗に吹っ飛んだようで、一応、ムーブは起こせそうだが、ガバが無くなり、結構難しくなった。

この場所に元々フレークがあった。
結構綺麗に吹っ飛んだ。

そして、一番ヤバいのは、プロテクションが取れなくなって、めっちゃランナウトした後に、落ちると外れそうな0.3で終了点まで割と悪いムーブを起こさないといけないこと。ここで落ちると、どこにも当たらないけど、グランドするかどうか結構ギリギリだと思う。
もはや、12c PDではなく、試登した感じ、13- R/XかRだと思う。

けれど、ルート自体は面白い。これは本当に。できれば来春もう一度行きたいなと思った。

誰か付き合ってくださいw

トレインスポッティングの名前の由来は、海外の映画が由来らしい。
物語としては、青年たちが薬物に墜ちていくという内容。薬物を刺す際に、静脈を探して刺すらしい。一見不可能に思えたこのルートだったのに、上手くホールドが繋がっていた。これが静脈を探す行動と一緒だと思ったから、トレインスポッティングらしい。

僕もトレインスポッティングらしく、墜ちるとこまで落ちてみようと思う。
戻って来れるかどうかは知らんけど。

カエル


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?