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HiGH&LOW THE MOVIE

マグさんとみた!!!!来週からHuluを契約します

多い

ハイロー自体が完全に初めてだったんだけどそんな人を想定している作品なのか開始8分は「これまでのあらすじ!!」を豪快に語ってくれて助かった。あらすじは丸わかりだったけど予想の5倍登場メンバーが多く、あの時点で30人は名前付きの人間がいるらしいことが判明し、何もわからなくなった。

多いよ。しかもEXILE系列の人々のみ出るのかと思ったら本業俳優の皆さんもぽんぽん出演していてびっくりした。しかもかなり目立つ役所だったので凄い作品だと思った。

でも本当に多い、ムゲン元メンバー、雨宮兄弟と現行の5グループと地域を狙ってるヤクザが出てきてこの人たちのグループ毎の特性に加えて多分個人個人の関係もあるに違いないのでハイローってファンブックがあったとしたら一冊で自立するタイプだと思う。あとこれは完全に予想だけど、キャラクターの性格とか所属とか関係の他に本人たちの性格とか所属と関係もファンは当然知るところなのであのかっこいい推しが真っ白な服着て「女が命だ」とか言ってる〜?!!!は絶対あると思う。

というかそもそも何をとっても「多い」に尽きるコンテンツだと思う。人数もさることながら圧倒的なエピソード数でドラマと映画と出会わせるとかなりの数になると思う。それにEXILE主催なだけあって、各グループが顔見せするたびに歌入りの曲が流れるのも強い。多分Theシリーズ(全容を把握してない)だけでアルバムが出てると思う。

あと予算のパワーも感じる!!!!!本業俳優の皆さんの「全員主役級だよ!!!!」みたいな層の厚さもそうだし、今回で言うとラストの大乱闘のでっかい場所に人が敷き詰められててそれぞれがかっこいい喧嘩しててどこを映してもなんらかの役付きの人々がいたりするの、唯一無二だと思う。あの手の人がわちゃわちゃいるシーンってCGが定番だろうけどこのシリーズに関してはどこまでも生身なんだと思う。そんな無茶を通せるのはEXILEだけ!!!!最近だとRRRとかで見た無茶。日本で見れるんだこんな豪快な映像。

何回も言ってるけど登場人物の多さって余程のことがないぎり「パワー」なので、EXILE系列のそもそも多い人数にハイロー軸のキャラクター属性を付与して人数を倍にしてるのとほぼ変わらないことを成し遂げてるの、かなり凄い。指数関数的に面白さと見どころを増やし、「別に今の推しだけでもいいし」みたいな怠慢をさせる余地を見せない気概を感じる。

それに、私とマグさんは轟くん見たさと「いや…いつか…見なきゃと思っていたので…」と腹を括ったところあるんだけど、オタク的なキャッチーさが多かった。「カリスマ性があるけどどこか抜けてるように見える番長」とか「親友を失って失意の恩人」とか「白い衣装を絶対に汚さないホスト」とか「妹が大事で病弱な貧困街(無名街の本質がわかってません)のリーダー」とか。すごかった。これは完全に偏見ですが、EXILEの…ファンって…イケイケだと思ってて…クルーズとか借りてパーティするタイプメインだと思ってて…こんなゴリゴリにオタクめいたジャンルを「やる」んだみたいな発見があった。あと単純に男性ファンが多いと思ってたのもある。ツキウタとかヒプマイっぽい話とかキャラの動かし方に思えたけど、思えばこの辺ってニチアサの動かし方に激似なわけだから別に変でもないか。普通かもしれない。

とにかく、何を気になってハマったとしてもそれは単なるフックでしかなくどこまでも追える要素のある作品だと今作を見ただけでも思った。沼。

琥珀さん〜!!(うちわを振る)

仲違いした親友の死に目を和解寸前に見て闇堕ちした男、好きすぎる。

死に場所を探して今作をかき乱した琥珀さんが最後には自分が誰かに言った言葉、見せてきた背中に引き止められるのが最高だった。親友は「自由に走れることがさ」と言ってたのを「違う、大切なのは居場所なんだ!!」って振り切った琥珀さんがそれを否定されれことなくラストを迎えたのが本当に良かった。琥珀さんを引き戻して、たくさんの信頼で抱きしめたのは間違いなく彼の作った「場」由来のものであり、丁寧に丁寧に可愛い後輩たちを導いて可愛がって時に話を聞いたその姿が「あんたはそんな人じゃない!!」って言わしめるほどの力になって帰ってきたと言うのが本当にいい話だった。

行動こそが本質と言えるほど強くなく、大きくなってくるムゲンを怖がれるほど臆病でもなく、彼ならやれると思われてるだけの器があり、誰かがいなければ生きていけない弱さが琥珀さんの魅力だった。この世界のどこかにお前がいればいいのにと、敵わない思いを願って死に場所を求めた彼が「あなたが今ここにいないと」って力強く引き止められたのも、「自由が大切だ」と言った親友に「あの時売ったお前のバイク」っていう存在する何かに固執したい自分の思いも思い出も見透かされて肯定されていたのもめちゃくちゃよかった。

あと単純に強い。熊?

ハイロー、当然のことながら喧嘩映画なので喧嘩シーンが多いんだけど、軽やかなフットワークを見せる人たちと重めのパンチを繰り出す人たちと「足が…長いですね…」としか言えなくなるハイキックをぽんぽん決める人たちがめちゃくちゃ出てくる。なんか2メートルをゆうに跳躍するやつとかダースでいたし、野良パルクール集団も3組はみた。

その中で、雨宮兄弟はかなり重めのパンチを決める人たちなので一際目立っていたと思う。あとあの人たちは「単身 バイク」で必ず登場してくれるので顔を覚えられない新参にはありがたい存在だった。雨宮兄弟のタイマンでの喧嘩のかっこよさ、かなり渋い感じで映像が構成されてて大好き。

そんな十人十色、みたいな喧嘩が出てくるけど割と「目立ってるやつは喧嘩も強い」みたいなわかりやすい治安の悪さもあり、カメラが向いてないだけで設定上はリーダー張ってる人たちは同じくらい喧嘩が強いんだと思う。その方が映えるし。 なので最終戦で琥珀さんと戦ってた3人は大乱闘に打ち込めば有象無象をコテンパンにできるだけの人たちだと思うんだけど、そう思うんですが…あの…琥珀さんは回想含めてとは言え15分近い戦闘シーンをほぼ無傷で終えてましたね…なんなんだ…。

あの、男女問わずに「推しのちょっとした流血が見たい!」って需要はあると思っていて、その少し仄暗い気もする需要をハイローはかなり満たしてくれるジャンルだと思うんですけど、他の3人がかなりがっつり顔にあざを作ったりまっすぐ歩けなくなってたりするところ、琥珀さんはバイクの鍵を渡されるその時までピンピンしてたの、本当に何?「かつての『伝説』」とはいえ「『かつての』伝説」なんじゃないんですか??

カッコ良すぎる。なにせ喧嘩が強い奴が強い世界の作品を見にきてますからね。信念通してるやつが信念を通せるだけの強さがあったら説得力ある。

多分この世界、喧嘩が強いやつが相応に慕われるけど慕われた思いを返せる奴がリーダーに祭り上げられていて、それに応えれる奴が「屈指の」みたいな枕詞を付けられて「強い」って定義されてるんだと思う。つまり琥珀さんは喧嘩も強いし後輩思いだし信念も理想もあるからみんなを引っ張ってくれていて「強い」。

おにこうの彼もかなり「喧嘩が強くて、大きな声では言わないけど別に周りを嫌ってない」みたいな挙動だったのでかなりそうだと思う。

ホワイトラスカルズ〜!!(歓声)

5グループの中で、初見で名前覚えられたのこことダルマだった。

ホワイトラスカルズ、白くてわかりやすくて助かる。あと常に面白いのもいい。なにせゴールデンボンバーを抱えてますからね。

さっき言ったことと矛盾するけど、ここのチームは「あなたがトップに」みたいな忠誠心があんまり感じなかったけど、それだけに「女が命だ」みたいなわかりやすい理念にみんな従ってる説得力があった。

見どころが多い本作において「目を引く」ってだけで気にかけてしまうので、なんか知らないけどホワイトラスカルズのことがだいぶ好きになってる。最終戦を越えても彼らが顔とか髪とか乱れてるのに服は乱してないの、かなりキャラが立ってていい。

ダルマだったんだ…

あとは「例のシーン」がこの作品なのも知らなかった。車の上ににやたらイケメンなにいちゃんが威嚇しながら乗ってる写真、無限に見たことあったけどまさかダルマだったとはね…!ダルマ、今回はあまり出なかったけどあれだけでグループの色が分かりるから強い演出すぎる。

とにかくめちゃくちゃ楽しかった。これからドラマを見ます

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