ブラックショーマンと名もなき町2

おはようございます。続けての投稿。
登場人物、主人公武司は元マジシャンで、今はバーのオーナーアンドバーテンである。
 マジックの腕は小説の冒頭のシーンと(といっても、この人との関係ははっきりしていなかったり)父親からの伝聞だけであるのは、事件を解決していく中で明らかになる心理操作の技術が見え隠れするくらい。しかし、これが全く納得できる。ここが東野圭吾さんの凄腕だなって思うんです。
ネタバレになるので言いませんが大団円に程よいスパイスになっていて、後味をよくしていると思うのです。
また、「信用ならない人」ともう1人の主人公である彼の姪は思うんですが、その姪もこの人の心理操作にハマるし、少しずつ認めるようになっていきます。そのくらいすごいってことがいいたいんです。
 自らの価値観や考え方と離れていると受け入れにくい、人の習性だなーと思ったりします。
 確かに父親が亡くなってすぐにあまり面識もない親戚が出てきたら、驚き、不信、などの感情にさらされるなあと納得です。

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