中国古典インターネット講義【第10回】中唐・晩唐の詩~白居易・柳宗元・杜牧・李商隠
中唐「中唐」は、安史の乱以後の約70年間を言います。安史の乱は終結しましたが、その後、地方の軍事勢力が新たな動乱の火種となり、また、乱の平定を援助したチベットやウイグルなど異民族の兵士たちが唐朝の国内に出入りをして略奪を繰り返していました。
中央の朝廷では、宦官の横暴や官僚の間での権力闘争が絶えず、社会不安は続いていました。
詩壇では、大暦年間の初め、元結と顧況が激しい調子の社会批判の諷喩詩を作りました。
また、銭起・廬綸・司空曙ら「大暦の十才子」と総称される一群の詩