マガジンのカバー画像

漢詩

95
有名な漢詩、好きな漢詩、シェアしたい漢詩を集めました。
運営しているクリエイター

#漢文

中国古典インターネット講義【第11回】宋・元・明・清の詩~蘇軾・陸游・高啓・王士禛

960年、趙匡胤が宋王朝を建国します。都は、汴京(今の開封)に置かれました。 1126年、女真…

300
泉聲悠韻
3か月前
21

中国古典インターネット講義【第10回】中唐・晩唐の詩~白居易・柳宗元・杜牧・李商隠

中唐「中唐」は、安史の乱以後の約70年間を言います。安史の乱は終結しましたが、その後、地…

300
泉聲悠韻
3か月前
16

中国古典インターネット講義【第9回】杜甫~詩聖、国を憂い我が身を愁う

杜甫の経歴唐代の詩人杜甫は、「詩聖」と称されています。 「詩仙」と呼ばれた李白と並んで、…

300
泉聲悠韻
3か月前
16

中国古典インターネット講義【第8回】李白~詩仙、酒杯を挙げて月と戯る

李白の経歴李白(701~762)は字を太白、号を青蓮居士といいます。 太白は、金星のこと。母…

300
泉聲悠韻
4か月前
32

【心に響く漢詩】孟浩然「過故人莊」~隠遁暮らしの友を尋ねて

 過故人莊  故人の荘に過る                     唐・孟浩然 故人具鶏…

泉聲悠韻
4か月前
18

中国古典インターネット講義【第7回】初唐・盛唐の詩~百花繚乱、詩の黄金時代

唐代の社会と文化南北分裂の時代は、隋によって統一され、短命に終わった隋の後を受けて、唐…

300
泉聲悠韻
4か月前
17

【心に響く漢詩】庾信「擬詠懷」~異郷の空に漂う落涙の曲、断腸の歌

中国の南北朝時代、南朝に比べて、北朝は文学活動が低調でした。 伝統的な古典詩において注目すべき詩人は多くありませんが、特殊な例として、南北朝末期に、南から北へ使いして国家の滅亡に遇い、そのまま北の地に留まった詩人たちがいました。庾信(ゆしん)がその代表的な例です。 庾信(513~581)、字は子山は、もと梁の宮廷詩人であり、艶麗な詩風で知られていました。 のち、西魏・北周に仕える運命となり、異郷に流寓する悲哀を沈鬱に歌っています。 南朝の華美な詩風と北朝の質朴な詩風を

【心に響く漢詩】謝朓「游東田」~六朝貴族のスマートな山水詩

   游東田  東田(とうでん)に游(あそ)ぶ                     …

泉聲悠韻
4か月前
10

中国古典インターネット講義【第6回】南北朝の詩~貴族の華麗な詩、遊牧民の雄壮な歌

南北朝時代(五世紀初期から六世紀末)、南では江南の建康(今の南京)を都として次々に王朝…

300
泉聲悠韻
4か月前
17

中国古典インターネット講義【第5回】陶淵明~田園詩人・隠逸詩人の虚像と実像

こんにちは! 今日は、東晋の詩人陶淵明についてお話しします。 今回引用する作品の多くは…

300
泉聲悠韻
4か月前
19

中国古典インターネット講義【第4回】魏晋の詩~動乱の世を生きた詩人群像

こんにちは! 今週から3週にわたって、魏晋南北朝の詩についてお話しします。 今週は、魏…

300
泉聲悠韻
4か月前
18

中国古典インターネット講義【第3回】漢代の詩~不条理な戦争と赤裸々な愛の誓い

こんにちは! 今日は、漢代の詩についてお話しします。 漢代の詩のメインは、「楽府」と「…

300
泉聲悠韻
5か月前
19

悲歌慷慨の「楚歌」~荊軻 ・ 項羽 ・ 劉邦 ・ 烏孫公主

楚歌秦末から漢初にかけて、「楚歌(そか)」が広く盛行しました。 「楚歌」は、屈原(くつ…

泉聲悠韻
5か月前
16

『楚辞』「漁父」~莞爾として笑い、枻を鼓して去る

中国の戦国時代後期、西暦では紀元前4世紀から3世紀頃、南方の楚の国に『楚辞』という韻文の文学が誕生しました。 当時、長江流域では、黄河流域とは異なる独自の文化が発展していました。 南方の温暖な気候、豊かな自然、シャーマニズムの盛行などの要素が相俟って、『楚辞』は、北方で生まれた『詩経』とは対照的に、多彩で、浪漫的、神秘的な特長を持ちます。 『楚辞』を代表する詩人が、愛国詩人・憂国詩人と呼ばれる屈原です。 政界で不遇であった屈原が、自らの境遇を嘆き、理想の君主を求めて天