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映画『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』感想

※この記事は映画『仮面ライダービヨンド・ジェネレーションズ』の内容、ネタバレを含みますのでご了承ください。


この映画は、仮面ライダー50周年記念映画と題し2021年12月17日に公開されました。内容に関する深い考察などを抜きに、この映画に対する率直な感想を述べていきたいと思います。


□よかった点

①親子で観るべき映画としてふさわしい
まず、普通に感動したし、うるっとくる場面もありました。リバイスを主軸とした映画なのでテーマは「家族」。五十嵐家、百瀬家の2つの家族の在り方が綺麗にまとまっていて、映画館に来た親と子、それぞれにあったかい気持ちが残るような映画でした。ちなみに僕は1人で観ました。少しメタ的なこともパンフレットでは触れていて、この「家族」をテーマにしたライダー映画だからこそ、リアルな家族である藤岡親子の''本郷猛襲名"を企画したとのこと。劇中ではどうしても先代である藤岡弘、を意識している感が伝わってきて、セリフも少しクサイ感じになっていましたが、変身シーンはとても良く、感動して涙がでました。

②圧巻のセイバーメインキャスト総出演
ライダー映画では、昨年の仮面ライダーと今年のライダーを絡ませるのは昨今では恒例となっています。賢人くんや蓮などは序盤では変身後の姿で登場したため、客演ないのかな〜などと思っていましたが、サウザンベースで剣士たちが集合したときに映画館で思わず1人で「お〜w」と言っていました。また、ソフィアさんのカリバーへの変身や、ラストのヒロイン組の絡みなどのファンサービスもあり大満足でした。欲を言えば、剣斬のカラミティストライクを見たかったかな。

③監督天才か?クローンライダー
未来のジョージ・狩崎が研究に研究を重ね、歴代仮面ライダーのクローンを作り出すという反則技みたいな設定をぶっ込んできました。これなら比較的無理なくいろんなライダーを出せますよね。この映画の一番の見どころです。どうせなら無敵の女、さくらちゃんをハイパームテキにして欲しかったよね。それに付随してデビルライダー軍団という悪役ライダーの姿をした悪魔たちも非常によかったです。とくに仮面ライダー王蛇の強キャラっぷりが印象的で、常にデビルライダー軍団の中央にいました。また、4号やソーサラー、バールクスなどのレアなライダーを登場させてくれたのもgood。

④アギレラ様の首絞めシーン
完全に僕の性癖の話しですがこのシーンは非常によかったです。でもギフ様に忠実なアギレラが簡単にディアブロのしもべになろうとしたのは不自然だったけど、さてはチョロい女だな?


□気になった点

①50周年記念映画ってつけなくてよくね?
これ本当に記念映画か?というような感情が見終わった後にありました。特に歴代ライダーとの絡みがあるわけでもなく、ゲストライダーもいない、リバイスとセイバーがメインの通年どおりの冬映画だったなと思いました。せっかく藤岡弘、の息子である藤岡真威人を客演したのに作中でのシーンは少なく、物足りなさというか、もったいないと感じました。ただ、パンフレットには前回の夏映画である『セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記』と同じことをやっても仕方ないという監督のお話しがありました。この映画には「リバイスを知ってもらう、ここから踏み出す新たな一歩」というテーマが監督の中にはあり、夏映画との差別化を図ろうとしたとこのと。
じゃあ50周年記念映画ってつけなくてもよかったんじゃないかと疑問が残りました。大人の事情なのかもしれませんね。

②ディアブロの扱い
これは重箱の隅をつつくような細かい話しで野暮かもしれませんが、この映画最大の敵であるディアブロの扱いが雑だったように思えます。このディアブロは、リバイス本編の現状のボスキャラであるギフと対を成す存在と映画では語られていました。それにしてはあっさり倒されてしまったし、不完全な状態から完全体になってもビジュアルは変わらず、ラストバトルでも巨大化するだけで、しかもライダーキックで倒して終わりはうーん、このってかんじでした。本編に登場して挽回することを期待しましょう。

□さいごに
今年の仮面ライダー冬映画、いかがだったでしょうか。全体的にはめちゃくちゃよかったけど少し気になることはあるな、っていう例年通りな感じでした。もう一回観に行こうと思います。長々と失礼しました。

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