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【開催レポート】シェアねん「地域と人の繋がりが作るサーキュラーエコノミーとは?」を開催しました!

2023年11月14日(火)に、シェアリングエコノミー協会 関西支部イベント「シェアねん」をakippa株式会社 OSAKA OFFICEにて開催しました!

今回は「地域と人の繋がりが作るサーキュラーエコノミーとは?」というタイトルで、ゲストには神戸市職員の長井氏、神戸市で老舗パン屋を経営する壷井氏をお招きし、トークセッションを行いました。

《登壇者(順不同)》

〇長井 伸晃 氏

神戸市企画調整局調整課 SDGs推進担当課長

〇壷井 豪 氏

株式会社ケルン 代表取締役

〇金谷 元気 氏(ファシリテーター)

akippa株式会社 代表取締役社長 CEO
一般社団法人シェアリングエコノミー協会 理事 / 関西支部 支部長

■第一部:トークセッション

冒頭の登壇者自己紹介から、参加者との対話も交えつつ、和気あいあいとした雰囲気でセッションがスタートしました。

神戸市の長井さんからは、神戸市の目指すシェアエコシティの取り組みについてご説明いただき、中でも食品ロス削減・持続可能なフードシェアリングについて、詳しくお話しいただきました。
神戸市はコロナ禍にUber Eatsなど複数のデリバリーサービスの活用による飲食店支援、スペースマーケットによる全国初のテレワーク推進を実施するなど、シェアリングサービスの導入事例を複数ご紹介いただきました。

また、官民連携のためには、
・一緒に課題を解決していく関係性が重要
・やってみる勇気が必要
・やっていることを発信して仲間や応援者を作ること
などのスキル・マインドが必要と語った上で「その結果、この分野はこの人に聞けばいいという人ができたり、やったことが数珠つなぎになっていく」と話すなど、人との繋がりの大切さを伺える内容が満載でした。

今回、もう一人の登壇者である株式会社ケルンさんは、神戸市が導入しているフードシェアリングサービス TABETE の初の利用者。
ケルンの代表取締役である壷井さんは「初めてのことは誰もやりたがらない。データがないからと言って、やる前からやらない選択はナンセンス。じゃあ自分がやって他に認知拡大を進めよう、という想いで導入を決めた」と振り返っていました。

実際にTABETEを始めてからデータを取ってみると、月の利益拡大+廃棄代が削減されているとのこと!!
それを受けて長井さんは「神戸市としてもフードロスの課題を説明するより、実際のお店の人の声で多くの人に周知できてよかった」と、壷井さんは「行政が民間に声掛けするというよりは、民間から声をかけていく方が大事と思っている」と話していました。

ケルンさんは他にも「ツナグパン」という循環型システムを導入されています。

「ツナグパン」とは・・・
福袋のように5~10個のパンが袋に入っているもの。販売時にパンの内容やアレルギー表示はないが、それを理解の上でお客様にご購入いただくシステム。

このツナグパンをご購入の際には、「エシカルコイン」を渡して、次の買い物で使えるという仕組みを構築されています。

「エシカルコイン」とは・・・
木製の地域通貨のこと。(現在は神戸市のみで流通。)ツナグパンの購入者に渡すほか、買ってもらった分のコインを福祉施設にも送っている。このコインを使って、ケルンのパンを購入できる。今後、他店での展開も目指している。

壷井さんは個人の活動として福祉施設の支援をされており、エシカルコインはパンの購入者に渡すほか、福祉施設にも送るという仕組みを作っています。使用するコインは一般消費者と福祉施設で分別することで、使用状況が分かるようにしているそうです。

このコインがきっかけでケルンの認知拡大に繋がり、顧客になったり、雇用の場にもなったり、さらにはパン屋として利益が上がり、福祉施設にもコインとしてお金が入ることで、好きな時にパンを購入できることや自分で買い物に行くという自立支援もでき、みんなが幸せになっているという現実があります。「やっていてよかった」と壷井さんは話していました。

シェアリングエコノミーは、ネットを介したものが多い中、エシカルコインはアナログのもの。ですが、必要なときに必要な分を使用する、それが循環していく仕組みとしては、形は違えどシェアリングエコノミーのひとつの形
神戸市の取り組みもケルンさんの取り組みも、勉強になるお話ばかりしでした。

■ 第二部:グループディスカッション

グループディスカッションでは、それぞれの企業や団体が抱える悩み、今後についてを参加者の皆さんに順番にお話しいただき、意見交換を行いました。

とても密なお話ができて、横の繋がりもでき、大変有意義な2時間となりました。ご参加いただきました皆さま、本当にありがとうございました!!

シェアポーズ👐
ご登壇いただきました長井さん、壷井さん、ありがとうございました!


■本イベントについて

《会場》
akippa株式会社 OSAKA OFFICE
〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70 なんばパークスタワー 14階

《イベントページ》
こちらからご覧いただけます。
https://share-kansai-20231114.peatix.com/


■次回イベント情報

12月14日(木)開催!
「現役アナウンサーに直接質問できる!関西シェアエコ広報勉強会」

特別ゲストに、関西テレビアナウンサーの新実彰平さんをお呼びしています!

詳細・お申込みはこちら↓
https://kansai-share-20231214.peatix.com/


■関西支部に関する問い合わせ先

メール:kansai@sharing-economy.jp
X:https://twitter.com/share_nen

■シェアリングエコノミー協会について

シェアリングエコノミーとは、インターネットを介して個人と個人・企業等の間でモノ・場所・技能などを売買・貸し借りする等の経済モデルです。モノ、スペース、スキル、時間などあらゆる資産を
共有する「シェア」の考えや消費スタイルが日に日に広がりを見せています。
これからの日本経済の発展につなげられるよう、シェアリングエコノミー協会では、法的な整備をはじめ、安全な市場環境の整備に取り組んでいます。

▼協会についてはこちら
https://sharing-economy.jp/ja/about




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