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【にじさんじ】物述有栖と月ノ美兎に伸びて欲しい

 物述有栖と月ノ美兎に伸びて欲しいという俺の願望を書く。


にじさんじとの出会い

 にじさんじ1期生、2期生がデビューした頃、俺はVtuber四天王にハマっていた。当時、この界隈では「2DなんてVtuberとは呼べない」という過激派が相当数存在しており、にじさんじには逆風の時期だった。

 とはいえ、2Dに理解を示す者も少なくない中で特に名前を良く見かけるにじさんじメンバーが2人いた。それが、物述有栖と月ノ美兎である。


物述有栖との出会い

 にじさんじにも、ロールプレイ重視勢がいるらしい……そんな書き込みを見たのは、2018年3月下旬だった。物述有栖がゲーム『夏色ハイスクル★青春白書〜転校初日のオレが幼馴染と再会したら報道部員にされていて激写少年の日々はスクープ大連発でイガイとモテモテなのに何故かマイメモリーはパンツ写真ばっかりという現実と向き合いながら考えるひと夏の島の学園生活と赤裸々な恋の行方。〜』の配信(2018年3月31日)を始めようとして驚いたのをよく覚えているので、この時期で間違いない。

 「にじさんじと言えば、ロールプレイ崩壊芸で売り出し中の生主集団のはず。ロールプレイ重視勢なんて存在するのか?」…そんな印象を抱きながらも、少し調べると物述有栖なる超可愛いイラストがすぐに出てきた。初投稿動画で声と動きを確認したあとのことは、あまり覚えていない。多分ツイートを全て追いかけ、アーカイブを全て見たと思う。


にじさんじがバーチャルYouTuberになった日

 その日の感動は忘れられない。

 俺が四天王やばあちゃる、ときのそら等に加えて物述有栖を見るようになって数週間が経過した、2018年4月14日。それは前触れなく発生した。

 キズナアイが、「バーチャルYouTuberの声真似」として物述有栖の真似をしたのである。

 この頃、にじさんじは順調に人気が拡大しており、それによってアンチも増えていた。2DはVtuberではない、にじさんじをVtuberに認めないという声が目立つようになっていた時期だった。

 そのタイミングでバーチャルYouTuberという言葉を作ったキズナアイ自身が物述有栖をバーチャルYouTuberとして扱ったことにより、過激派も沈静化し、2D勢もVtuberとして扱われることが一般化する流れが確立された。

 俺は当時、2D勢では物述有栖しか見ていない程だったので、この動画や、物述有栖が感動に声を震わせた配信のことが頭から離れない数日間を送った。推しが推しを紹介し、推しが推しに憧れ、推しに憧れられた推しが戸惑いながらも後輩を意識する流れを泣きながら見ていた。実際のところはわからないが、百合営業ではない、企業を超えた関係性が新たに生まれたのだと感じた。


月ノ美兎との出会い

 俺が物述有栖を追う前から、月ノ美兎という名前はネットでもリアルでも頻繁に聴いていた。にじさんじ否定派ですらも、「委員長は面白い」と言及することがある程だった。

 そんな俺が月ノ美兎の声を初めて聴いたのは、2018年5月にニコニコ動画で配信されたバーチャルYouTuber人狼である。

 この企画を見た俺は思った。「言うほどロールプレイ崩壊芸キャラか?」と。

 この次に俺が月ノ美兎と遭遇したのは2018年6月に開催されたRAGEだ。

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 RAGEのときに、俺は初めて生配信中の月ノ美兎を見た。バーチャルYouTuber人狼のときは録画だったからである。生配信中の月ノ美兎は、シロと会話できることに感極まって震えていた。このとき初めて、月ノ美兎がシロ組だったことを俺は知った。物述有栖がキズナアイに感極まっていた様子を重ねながら、バーチャルYouTuberに憧れた人がバーチャルYouTuberを始めることの繋がりの尊さを感じた。その後、にじさんじアーカイブスにて月ノ美兎がにじさんじに入ろうと思ったきっかけに「バーチャルYouTuberが好きだから」という旨を挙げており、また泣いた。

 それから視聴してみた月ノ美兎の動画は、それはもう面白かった。そして感じたのだ。これは、「ロールプレイ崩壊芸VtuberというロールプレイをしているVtuber」だと。その考えは今でも変わっていない。


先輩を切り捨てない気持ちよさ

 2019年、2020年。それは、キズナアイが分裂等で燃えまくり、アップランドが契約解除等で燃えまくり、その他色々燃えに燃えた悪夢の時期だ。今もまだ影響が消えない、苦しい日々。このときに勢力を拡大していたのがにじさんじであり、最早客層も新規に獲得し、人気も四天王を上回り始めたにじさんじメンバーが燃えまくる他企業のVtuberに関わるなんて、客観的に考えればただただリスキーな行為であった。ツイッター等でキズナアイに絡むVtuberは劇的に減り、様々な企業も個人も燃えまくる中で、箱内の交流比率が目に見えて上がった。

 しかし、物述有栖や月ノ美兎がキズナアイやシロを切り捨てることはなかった。

 月ノ美兎はシロとツイッター等で熱い交流を継続し、「キズナアイの全てを肯定する女」と称された物述有栖はキズナアイのボイスモデルの声優のツイッターをフォローしたり出演しているアニメの感想を突如述べたりする程に強い意思表示をしていた。そのようなときだけは、月ノ美兎と物述有栖を、自分と同じVtuberのファンとして感じることもある。彼女らの言動がファンの代表というわけではないが、事実上ファンの中で最大級の発言力がある中で、言うべきことを言い、言うべきでないことを言わない姿勢を見習いたい。

(サムネに使った神配信)


もっと物述有栖と月ノ美兎に伸びて欲しい

 ゲーム実況や雑談配信が主流と化したVtuber業界において、動画・配信で試行錯誤しながらバーチャルクリエイター、エンターテイナーとして活動を続ける彼女らは、しっかりと評価されてもいる。にじさんじ内において、月ノ美兎はYouTube登録者数で、物述有栖はビリビリ登録者数でそれぞれトップである。

 しかしながら、にじさんじ全体は今明らかに伸び悩みムードだ。ホロライブが伸びていることや、古参Vtuberが復活していることも原因だとは思う。だが、箱全体のアンチが多い上に、箱推しのファンはひとりひとりをカバーし切れない現状では、箱から離れ、個別のファンを獲得していく必要があるのだろうと思う。そしてもうひとつ俺が思っている解決の方向性は、にじさんじアンチと化してしまった元ファンの帰還促進や、にじさんじを単なる生主集団だと誤解したままの古参ファンの取り込みである。箱全体で見ると、どうしても色々な人がいる。俺にとっても、擁護どころか処分されてほしいメンバーだっている程だ。しかし、箱全体じゃなく、ひとりひとりを見てほしいのだ。そのときに、物述有栖と月ノ美兎は、俺が自信を持ってオススメできるYouTuberである。

 どうか、物述有栖と月ノ美兎が、もっと伸びますように。