理事会メンバーを交代させるぞ　その３～ぼんくら登場

＊＊＊＊説明上、マンションの住人の名前を書いていますが、すべて仮名です＊＊＊＊

【前回までに登場の方々】
前期理事長　　田川さん（変人）…2021年理事長。理事としての責任を何も果たさず、他にもいろいろと変わり者のうわさ。
前期監事　　　木村さん（ぼんくら）…2021年監事。積極的に動こうとしない人。わたしたち夫婦に陰で「ぼんくら」と呼ばれている。
次期理事長　　渡辺さん…次期（2022年）理事長の予定の方。一度総会であいさつしただけだが、この人は絶対に味方にしないといけないので、自動的に有識者メンバーに。

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さて前回、有識者メンバーの同意を得たわたしたちは、意気揚々と、前期監事の木村さんのお宅へ伺った。ところが…

事情を話して、次期理事長の了解も得られたので理事メンバーの交代を了承してくださいとお願いしたのだが、なぜだか、はっきりした答えが出てこない。

「あー、そうですかー、インターホン使えないんですかー、それは大変ですねー…うーん、どうしよっかなー」

「？？？何かまずいことでも？」

「いやー、えーとー、僕は監事なので、議決権がないんですよー」

「でも、理事メンバーですよね？」

「ええ、でも、議決権はないんです」

「…じゃあ、先に理事長の署名をもらってきたら、署名していただけます？」

「あー、そうですねー、それがいいと思います」

実際はもっと、うだうだと言い訳を並べられたので、わたしたちは訳が分からず、キレる寸前だった。「理事長の署名もらったら、署名してくれるんですね！」くらいの言い方だったかもしれない（笑）

なんだあいつ？何が気に入らないんだ？『どうしよっかなー』って言ってたぞ、気持ち悪っ！などとブツブツ言いながら、次期理事長の渡辺さんのお宅へ戻るしかなかった。

渡辺さんのところへ戻ったわたしたちは、「いじめられたー」と母親に訴える子どもみたいになってたと思う。

「拒否されました…訳が分かりません…」

渡辺さんも驚いておられたが、「じゃあ、わたしも一緒に行きますから、まず理事長の署名をもらいましょう」と言ってくださった。

ところがところが、これがまたうまく行かなかったのである。

次回は、理事会メンバーを交代させるぞ　その４～変人の本領発揮