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変人とぼんくらの合わせ技

****説明上、マンションの住人の名前を書いていますが、すべて仮名です****

田川(変人)…2021年理事長。理事としての責任を何も果たさず、他にもいろいろと変わり者のうわさ。
木村(ぼんくら)…2021年監事。積極的に動こうとしない人。わたしたち夫婦に陰で「ぼんくら」と呼ばれている。

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ちょっと問題ありのこの二人のことは以前にも書いたが、

理事会メンバーを交代させるぞ その3~ぼんくら登場
理事会メンバーを交代させるぞ その4~変人の本領発揮
変人が動き出す

ここに来てまた、微妙なことをやらかしてくれた。

田川さんからは、書類を引き継いだ後にも、何回か意味不明な手紙が届いていた。おそらく、前期理事として不備があったことを少しは自覚していて、それを責められたくなくて弁明しようとしているのでは、と推測していた。だが相変わらず、直接会って説明する気はなさそうで、手紙は何度読み返しても何を伝えたいのか、今期理事長もわたしたちにもわからなかったので、適当なお返事を書いて対応していた。

臨時総会が終わって数日中に、わたしたちはさっさと議事録を作って配布したのだが、それから2日後の夜、理事長から電話がかかってきた。なんと、ぼんくらが理事長宅に来ていて、大変なことが起こったのでわたしたちにも来てほしいというのだ。

理事長のお宅に訪問すると、ぼんくらがにやにやして座っていた。そして、「こんなものが、うちの郵便受けに入ってました。どうしたらいいんでしょう」と言う。

見るとまた意味不明な文章。そして、田川さんが理事長のときに、工事業者への支払いを管理会社に指示した書類と業者の請求書や領収書、通帳のコピーなどが添付されている。手紙をよく読むと、「なぜ工事業者に直接振り込まずに一度現金で出すのか。通帳を見たときになんの出金かわからないし、業者からの領収書が届くまで本当に支払われたのかわからない」と言いたいらしい。

このことについては、わたしたちはずっと後になって問題の深刻さを認識することになるのだが、その話はまた後日。

田川さんの手紙には、これをぼんくらから皆さんに回覧してほしいと書いてあった。今の理事会に言っても相手にされないので(笑)と。自分の理事長としての不備から目をそらせるために、管理会社が怪しいということにしたいのだろう、と容易に推測された。

夜間にあわてて大人4人が集まるようなことでもないのに、ぼんくらはなんでわざわざ理事長宅にあがりこんで、わたしたちを呼びつけるのか。無性に腹が立った。

支払についてはちゃんと領収書が付いていて問題ないし、田川さんの要求は意味不明だし、みんな忙しいのになんでこんなことに時間を取られないといけないんでしょう、田川さんにはわたしからまた適当にお返事しておきます、理事長ももう、田川さんのことで悩むのはやめて、わたしたちのやるべきことに集中しましょう、木村さんも、もしまた田川さんが何か渡してきたら、そのままうちの郵便受けに入れてください、と言ってさっさと帰ってきた。

田川さんの暴走は、この後もまだまだ続くのだが、わたしはもう本当に、まともに相手をする必要はないと確信した。

この件では、田川さんよりもぼんくらの気持ち悪さに腹が立った。なんでこいつは当事者でありながら、自分は関係ない顔をしてるんだろう?絶対にいつか思い知らせてやる、と誓ったのであった。

次の話は、


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