どうやらお酒が飲めても出世には影響しないということが明らかになったようです
“酒ジャーナリスト”の葉石かおり氏のPRESIDENT Onlineの記事。
これまで、「お酒が飲めたほうが飲めないよりも稼ぎがいい」というのが定説だったとか。
これには個人的に疑問なんですけれど(笑)。
まあ、いろいろなコミュニケーションのシーンで、適度なお酒が功を奏したという成功事例も、あったことは確かなのだと思います。あくまでも成功事例の一部としてですが。
この“定説”を覆したので、東京大学大学院の川口大司教授らの研究チームによる研究結果。
そもそもは、日本で体質的にお酒を飲めない人がいることと労働経済学との関連性に対する明確な論証をすることがきっかけだったとか。
研究は2014年から始められ、2019年に学会で発表すると、国立台湾大学経済学部の林明仁教授が興味をもち、日本、台湾、韓国の東アジア3ヵ国に範囲を広げて共同研究をすることになりました。
その結果、返金月収の差はわずか23ドルで、有意な差が認められなかったというのです。
労働時間に関しても両者にはほとんど差が無いため、これこそ逆に“飲みニケーション”に費やす時間が役に立っていない証拠になっているのではないでしょうか。
さらに、「アルコール耐性が強い人の酒量は純アルコール量に換算して28mlと泥酔するまでの量でもない」ということなので、要するにベロベロになるまで酒を飲む人が二日酔いで仕事にならないときの言い訳に「お酒は仕事のカンフル剤」のようなことを言って、それが拡大解釈されているのだとおもいますね(笑)。
川口教授は、「酒を飲む人と飲まない人では性格や職業が異なるため、飲酒量と所得の関係は疑似相関でしかない」と結論づけています。
最近の研究では、お酒は少量でもリスクがあるとされていますので、タバコのようにお酒も生活習慣から消える未来は近いのかもしれません。
個人的には、なんでも健康健康と選択肢を狭める生き方というのも「なんだかなぁ……」と思うのですが。
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