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Riders Republicをやってみた&記事を書いた理由

文字を書くのがそこそこ好きな私は、物語を書きたいと言いつつも何も書いていない怠け者。

だが書きたい欲は定期的に湧いてきて、その欲望だけが発散されずにいた。そんな時、ふと思ったのだ。

レビュー的なものを書けばいいんじゃね?と

いや、当然物語を書いて紡ぎたいのには理由があるし、そこを満たせなければ意味がないのは分かっている。

だが、文字を書くことすら放棄しては言葉を用いて物語を紡ぐなんて夢のまた夢だと思うのだ。

要するに、「小説の形でなくてもいいから書く練習だけしろ」作戦である。それがこの記事が生まれた理由だ。(物語を紡ぐ上で重要な作品全体の展開やセリフの掛け合い、各人物の心情などは後でどうにか克服するものとする)

ではなぜnoteで行うのか。それは一重に、書く文字の量が多いからだ。

とあるゲームのレビューを書こうと某販売ストアでレビューを書いたところ、実に5000文字も書いてしまったことがある。

なのでたくさん書きやすく、ブログのようなものが求められるここにはうってつけだと思ったのだ。

さて、自分語りで序盤の文字を稼げばうっかりページを開いて急なネタバレを喰らった、という展開も少しは防げたであろうところで本題に入る。

今回のレビューはつい数日前に発売された「Riders Republic」というゲームのレビューである。

なお個人の勝手なレビューである以上、この記事を読まれた方とは意見が食い違う事もあるであろうが、こう感じている人もいる程度に読んでほしい。

稀にもこの記事で購入しようか検討される方がいた場合は、私以外のたくさんのレビューも参考にされることをオススメする。

所詮はどっかの誰かが行う特定の作品の自慢紹介、または愚痴るだけの記事に見えるのだから。そしてぶっちゃけ今回は大半が愚痴の記事だ。

保険はここまでにして、今度こそ本題に入ろう。本作Riders Republicは同社UBIが過去に発売したSTEEPというゲームの精神的続編である。

スキーをしたりマウンテンバイクで駆け巡ったり、時には空を飛び回るレースゲームとなっている。

一見したSTEEPとの大きな違いはやはりバイクの追加とAIなどによる他プレイヤーの増加だ。

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自然ではなく他人が対戦相手

STEEPでは1つ間違えれば命を落としそうな鋭角な岩肌など自然と戦いながら爽快感とスリルを乗り越えた時の達成感を得られるゲームとなっていた。

危険地帯な分他プレイヤーが身近に常にいるわけではなく、1人またはフレンドなどPTを組んで仲間と爽快に滑ることを重視したゲームであった。

コースは難易度別で存在し、さらに100%クリアの金メダル取得を目指すやりこみ要素も存在した。

Riders Republicでは険しい岩肌などは無く、整備された場所も多いフィールドを駆け巡る。その際にAIなど他プレイヤーもフィールドを自由に滑っているため人が多いこと自体新鮮な体験が出来た。

また、コースを走った際、STEEPではあくまでタイムなど指標となるAIは存在したが、それは3人までであったのに対し本作は10数人とレースが始まる。

つまり対戦相手は自然ではなくAIやプレイヤーがメインとしたレースを中心に捉えた造りになっている。

その造りになっている部分も分かりやすく、本作は転倒してもBボタン(XBOXコントローラー位置準拠)を連打すればすぐに復帰できる。STEEPではコケると起き上がるまで時間が掛かったため転倒=リスタートになることも多かった。

バックトラックシステムも追加されているため、特定の位置までリアルタイムで戻ることも可能となっている。

そういった点から、完璧なプレイを求める効率的なリスタートプレイよりもレースを走り切ることやすぐに復帰できる快適さを重視されているのが分かる。

要するに遊びやすいレースを中心にSTEEP要素が少し足されているようなもので、仕組みはSTEEPに近いものがある。

が、半端にSTEEPに近い分STEEPをやり込んできた人にとっては遊びにくい部分も存在する。

私はSTEEPを対戦ではなく金メダルコンプを目指して何度もトライ&エラーを繰り返すプレイをしてきた。すると、そういったプレイを求めるユーザーに対して本作は造りが甘く思えてしまう事が分かった。

トライ&エラーには不向きなシステム

例えば、リスタート地点を設定することが出来ない。失敗したからと言ってリスタートして最初からやり直すことが出来ないのだ。

特定のレースではやり直すことも出来るが、やり直すたびに8秒前後のロードが入る。トライ&エラーを繰り返すと、このロード時間ももどかしくて仕方ないのだ。

バックトラックを使えばいちいちやり直さなくても良いのではないかと思われた方はいるかもしれない。

ではここで本作の金メダル要素を説明しよう。

本作では金メダルの代わりにスターを集める要素があり、そのスターがサブ目標という扱いで設定されている。その中には、バックトラックシステムを利用してはいけないという縛りがあるものが存在する。

そう、やり直さなければ達成が不可能なのだ。なのに即座にやり直すことが出来ないもしくはロードを何度も挟まねばならないのはストレスなのだ。


また、他プレイヤーが多くいるのがレースをしているという実感を高めるのだが、サブ目標を達成しようとするとこの他プレイヤーが邪魔で邪魔で仕方ないのだ。

というのも、プレイヤー同士には当たり判定が存在する。

ぶつかれば衝撃で向きが変わり、想定したコース取りを出来なくなることがままあるのだ。

レースだけならば1つの楽しめる要素として済んだのだが、高難度のサブ目標を達成しようとすると繊細な操作が求められるためその操作が上手く行っていた時に邪魔をされると殺意が芽生えてくるのである。

そのためレースが始まっても10数秒待ってから出発することも多く、リスタートは実質20秒近く必要となる。レースシステムと高難度の目標達成システムが噛み合っていないのだ。

他にも、本作はギアシステムが存在する。スキーやバイクなど各ギアには数値が存在し、その数値によってギア本体の最高速やハンドリングなどの数値が違う。

そう、STEEPでは性能は同じでテクニックがモノをいうゲームであったのに対し、本作はギア性能がある程度モノを言うゲームとなっている。レースゲームらしくはあるが、サブ目標は複雑なテクニックを求める要素もあるのにギアによって数値が違うのは正直やるせない気持ちも多少ある。

テクニックが全くいらなくなったわけでは当然ないが、ギアの数値を上げなければレースも勝ちにくいだろう。なお数値を上げるにはプレイを通してギアを貰うしかない。

そうして遊んでいると、はたと気付く。似たようなゲームを知っているな……?

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レースシステムの元はThe Crew 2

それは、同社UBIが過去に発売したゲームThe Crew 2である。このゲームは車を中心としたレースゲームであり、空は飛行機、海や川はボートで走ることができるゲームである。こちらの作品もエンジンやシャーシなど各部品がギアとなって数値が存在し、最高速やハンドリングなどステータスが変わるのである。

Riders Republicも陸雪空と3つの要素を完備している。要するにレースゲーム要素はThe Crew 2を基準としたシステムとなっていたのだ。

つまり本作はThe Crew 2とSTEEPを足し合わされた作品であろうことが想像つく。

そしてThe Crew 2と同じシステムという事で、時折マスレースというPvPの大人数レースが開催される。こちらは最大64人で対戦するレースだ。シームレスにスキーやバイクを着替え乗り換え、1位を目指して奮闘する。

通常のレースでも対戦は出来るが64人はこのマスレースだけである。特定の集合場所に集まり3つのコースで競い合う。

大人数で走るためそれだけで楽しい部分も多いのだが、レースを走っても3位までしか星が多くもらえない。その数も1増えた2個であり、星目的で走っても微妙な気がしてならない。まだ序盤のためお話を進めれば他にも特典があるかもしれないが。


コスメティックにも不満がある。最近の様々なゲームお得意の課金専用衣装や日替わり販売が行われているためSTEEPのようにいつでも自由に遊んでいつでもカスタマイズが出来ない。

欲しい衣装のために追加購入や毎日のログインを強制させられるのである。

また、各ギアの見た目は固定であり好きなデザインに変化させることが恐らくできない。性能を取るかデザインを取るかという謎の選択に迫られるのである。

更には時折カメラが明後日の方向を向き続けるため、定期的に1人称を呼び出してカメラ位置を修正しなければならないのも腹が立つ。(カジュアルモードだとカメラが動かせるが、高得点のためのトリックを身に付けようとするとカメラが動かせなくなる)

と、ここまでたらたらとSTEEPと違い過ぎるじゃないか!!や、純粋な機能不便など文句を述べて本作を遊んだ時のストレスを発散してきたが、当然良い点もある。

いろいろと文句は言ってきたが

基本がレースになったことでリスタートを重視したトライ&エラーではなくなったため初心者にも遊びやすくなったと思う。

特にバックトラックシステムはforzaシリーズでも使われている便利なシステムであるためカジュアルな遊びやすさは格段に上がっている。

常にAIなどが多くフィールドを走っているため孤独さや寂しさは全くない。PvP要素のあるレースやゲームモードが複数あるため気軽に他人とレースをすることができる。

ギアの性能が生まれたことによって完全なテクニックが全てはないため性能を上げるという目標と遊びやすさが生まれる。衣装の課金システムも言い換えれば新たなものが追加されていくということでもある。

マスレースも貰えるのが大差ないのであれば大人数で走る豪快な楽しさを共有できる場所となる。プレイヤー同士でぶつかるのもハプニングとして絵になることもあるだろう。

なお筆者は他人の頭を物理的に利用して無事に着地したことが何回かある。

また、触れていなかったがレースごとにAIの難易度を設定出来るためどのコースでも初心者から玄人まで遊べる難易度設定が可能になっている。(難易度を上げると時折全ての法則を無視したスーパーブーストで抜き去ってくるのは些か納得がいかないが)

STEEPの高難易度は本当に難しかったためこのシステムは遊びやすくなっているのを大きく実感できた。

また1人称視点で遊ぶことも出来るのだが、遊びやすいようにカメラ位置は固定、トリック中は3人称視点に戻るなど酔いと遊びにくさに対策が施されていたのも良かった。(STEEPでは顔の動きに合わせて視点が動く上にトリック中も1人称のため、雰囲気や体験は最高だが遊びにくいことこの上なかった)

欠点は利点足りえるということで恐らく使いまわされた普通の結論に至ったのだが、ではどういった方にお勧めかと言うとThe Crew 2にハマれた方や、やり込む気はないあくまでカジュアルにスリルあるスポーツゲームを遊びたい人におすすめである。

フレンドなど友達と遊ぶのにも最適であろう。フィールドを適当に走り回るだけでも楽しいし、一緒にレースに出て競い合ってもいいだろう。

1人で黙々とやり込むよりも仲間とワイワイ遊ぶのに最適だと思う。


私はフレンドが居ないため黙々とやり込むことになるが。



P.S STEEPで課金要素のヘリチケットが全然使われなかったからって今作でファストトラベル地点を限定してアクティビティまで移動させるようにしてヘリチケット使わせようとしてきたのは擁護しようがないくらい大嫌いです

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