八鈴堂_chika

漢方薬局にてカウンセラーとして勤務し13年。 漢方の知識と栄養学の知識を融合し、1人…

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漢方薬局にてカウンセラーとして勤務し13年。 漢方の知識と栄養学の知識を融合し、1人でも多くの方を健康へと導いていくことを人生の目標として掲げています。 2022年春を目標に自分の店舗の出店を計画中です。

最近の記事

生薬のお話①~黄耆(おうぎ)~

漢方を学びたいと思ったときに、ついつい処方を覚えようとしがちだと思います。しかし、処方を覚えようとすると“風邪=葛根湯”のように“病名=処方名”というような覚え方になり、 【身体の本質を捉えて未病の状態から改善をはかる】という漢方の長所を生かすことができなくなってしまいます。 生薬ひとつひとつの効果効能を覚え理解することで、漢方への理解が大きく広がります。 また、漢方を学ぼうと思ったときに【気血水弁証】や【五臓弁証】というところから入る方も多いと思いますが、よくわからなくなっ

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    • 漢方薬ではなく生薬を学ぶ

      『漢方を学びたいです』といって実習に来たり、面接にくる人がいます。 おそらくほとんどの人は“葛根湯”や“小青竜湯”などという『処方』を学んでしまい、"風邪=葛根湯”というような病名で漢方薬の処方を選んでしまっていると思います。 実際は処方ではなく、漢方薬を構成している『生薬(しょうやく)』ひとつひとつの効能を覚え、さらにそれらを組み立てることを覚え、その結果『処方』を覚えることにつながるのです。 ■生薬ってなんぞや!!!■『生薬』とは漢方薬を構成している植物たちのことで主に

      • 浮腫対策、肺補気、引経薬

        湿邪のお話。 この1ヶ月、日に日に湿邪の相談が増えています。 その中で、今日は目の周り顔全体が浮腫むというお客様の相談。 浮腫と言うと昨日の投稿でも書いた通り水を抜く生薬を使いがちなのですが、顔の水を抜くだけという作用を持つ生薬はありません。 じゃあ、どうやって顔のむくみにアプローチするのか? 漢方では、体内の水の分布は肺の動きによって調整されていると言われています。 この分布を調節しているのは【肝】です。 肝の疏泄を改善するというアプローチをするのも手なのですが、そ

        • 漢方カウンセリングの独自スタイル

          現在勤務してる漢方薬局での私の相談スタイルです。 八鈴堂でも基本は同じスタイルをとる方針です。 ■体質チェックカードに記入してもらいます。 ※健康診断の結果や、お薬手帳、基礎体温表をチェックします ↓ ■現在お悩みのことを中心に体の状態、過去の不調などを確認していきます ※お客様の年表を作るイメージです ☆前日に口にしたもの全て&当日の朝の食事を確認します ↓ ■お客様の体質と悩みを合わせて漢方と栄養学の視点から問題点をまとめ、改善案を提案します ※『証』を立てるといいます

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