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フラッグシップ優勝│海軍特化モリア

割引あり

なんでモリアを使うのか

 環境トップのサカズキ・モリア・カタクリの全てに不利をつかないのが海軍特化型モリアです。

 サカズキ・モリアの2強環境なら、6弾初期からモリアを使い続けている投稿者から見ても、サカズキのが分が良いです。両者が同じくブン回った時にサカズキ側の除去札がモリアより質が高く、100回やればサカズキが55回は勝つと思うので微不利よりの5分です。
 ならば何故モリアを使うのか。それは圧倒的に黄色への勝率が高いからです。5000アタッカーが毎ターン並びライフ5のモリアは、カタクリ・エネルの両者に構造上強いです。
 黄色に有利なら、サカズキとモリアに強いカードを増やせば、環境トップに5分以上となり、先後の有利や運が少し良いだけで勝てちゃいます。

 このサカズキとモリアに有利な都合の良いカードこそが、今回の軸となる3ヒナと4クザンを4枚採用した海軍特化型モリアです。この2枚は間違いなくモリアの方が相性抜群で、上手く決まるとそれだけでゲームが決まるほどです。
 これが、フラッグシップで優勝した構築です。

1月20日フラッグシップ淵野辺優勝

 3ヒナと4クザンはサカズキにも採用されますが、ターン毎の動きを分析するとモリアでの方が凶悪だと分かります。

 サカズキとモリアのよくある動きを比較してみます。

 サカズキ
先1 1たしぎ
先2 ブランニュー
先3 大噴火or3ヒナ+犬噛紅蓮
先4 7ボルサ
先5 8モリア

後1 ブランニュー
後2 ボルサリーノorブランニュー+1たしぎ
後3 3ヒナ+犬嚙紅蓮or大噴火+ルッチ
後4 8モリア

 相手キャラを除去し続け、アタックの機会を減らしてリソース差を広げていきます。パワー5000以上のキャラの展開は遅めですが、除去と犬嚙紅蓮で相手の手札を削ります。

 モリア
先1 無し
先2 リーダー効果で5000キャラ
先3 リーダー効果で5000キャラorサボor4クザン・ボルサ
先4 リーダー効果で5000キャラ+4コストキャラ
先5 8モリア

後1 ブランニュー
後2 リーダー効果で5000キャラor4クザン・ボルサ
後3 リーダー効果で5000キャラ+3ヒナorサボ
後4 8モリアorリーダー効果で5000キャラ+サボor4クザン・ボルサ
後5 8モリア

 先後2から4コスト5000のキャラを毎ターン出し続け、場にキャラを並べていきます。相手に除去されなければ、次々と5000や6000アタックの回数が増え、じわじわとリソースを削り、8モリアを出す頃には絶望的な盤面です。

 サカズキと比較すると、モリアは先後2から毎ターン5000以上のキャラを出し続けるので、場にキャラが並びます。ここで3ヒナと4クザンが絶妙にかみ合います。

3ヒナ

 3ヒナの強みはモリアのリーダー効果と合わせた時の2面展開です。
 後攻3ターン目に3ヒナ+モリアリーダー効果で5000キャラを2体展開できる動きはゲームを決めることもあります。後2で出したキャラが残っているなら、5000キャラが3体です。赤ゾロ、赤紫ロー、黄色のキャラトリガーを思いだすとよくわかると思いますが、早いターンにアタッカーが並ぶのはワンピースカードで脅威となります。確実に処理できるわけでもなく、リーダーにドンを付ければ展開が遅れ、処理できないと手札を大きく削られる。サカズキだと先3まではブランニューやたしぎしか並ばないため3ヒナ1枚あっても無視しても大丈夫ですが、モリアだと3ヒナ以外に複数キャラがいるので、無視できません。そのため、モリアだと3コスト5000で、後3先4で2面展開できるのが本当に脅威です。
 モリアで3ヒナの多面展開が強いと分かったところで、3ヒナ+アブサロムのえげつなさが際立ちます。モリア側はヒナ+アブサロムの2面展開をしつつ、相手キャラ1枚を除去。仮に後2のキャラが処理されたとしても、こちらの盤面が5000キャラ2面で、相手はキャラ0の状況を作れます。
 先後4でこちらの2面を処理しつつキャラを展開するためには、サカズキ・モリアで大噴火orつるorヒナ×2をしつつ4ルッチしかありません。ただ、これはかなり上振れ要素であり、仮にされても8モリアからのつる+アブサロムorルッチや再度のヒナ(レベッカ)+アブサロムで上手く返せます。
 1体しか除去されないなら、8モリアからの展開でキャラの数で有利を取れます。サカズキの先4、7ボルサリーノを受けても5000キャラが1体残れキャラの数で有利を取れます。
 このように、3ヒナのパワー5000は展開力の強いモリアと相性抜群です。しかも、モリアはアブサロムがKOされてもトラッシュから再利用できるため、ヒナ+アブサロムのタイミングは多いです。荒業ですが、ヒナヒナアブサロムだと10ドンを処理できるので、9ヤマトや10マムに稀にぶっ刺さります。
 余談ですが、先2で手札に4コススリラーバークが無いならヒナを出して確実に5000キャラを並べます。フラッグシップで先2ヒナを出した時があり、リーダー効果を狙ってたらスカってて冷や汗をかきました(笑)

 フラッグシップ優勝リストはレベッカ2枚でしたが、4レベッカでヒナ回収しつつリーダー効果アブサロムをすると、ブロッカー+5000キャラ2体+6コスト除去をが7ドンでできるのが強すぎたので4枚です。他にも4レベッカの強みがありますが後述します。

4クザン

 4クザンの強みは、サカズキとモリアミラーは手札枚数が重要だからです。
 ドロー効果は何となく強いと思っている方が多いと思いますが、サカズキとモリアミラーは手札枚数が勝敗を分けます。先ほどのターン進行をみると、サカズキは除去、モリアは5000キャラを並べるのが基本戦術なので、大型キャラ以外の攻撃は基本的に5000・6000を重ねます。カタクリのように7000や大型連打をするならブロッカーが有効ですが、5000連打は手札枚数が無いとブロッカーでは対処しきれません。また、2面展開をし続けないと、いずれアタッカー不足で攻め切れませんが、手札が少ないといずれ2面展開ができなくなります。
 そのため、手札を減らさずに5000キャラを展開できるクザンは、2面展開の継続とアタック回数の競い合いになるモリアと相性抜群です。8モリアからブランニューと4クザンを出せば、3面展開しつつ手札が1枚増えるバグ技を披露できます。相手目線、ライフ2の手札5枚とかだとリーサルを狙いにくいので、終盤でも4クザンは強気で出します。カウンターレスは減らせる時に減らしましょう(笑)

 また、4クザンは相手の行動をゆがめることもあります。例えば、モリアミラーでは後4の最速8モリアが厄介なものの、トラッシュにアブサロムorルッチ+つるorヘルメッポがなければ8モリアから4クザンを取れないため、相手目線8モリアを4クザン+大噴火等で簡単に取られるので出しにくいです。
 また、カタクリとかに有効ですが、4クザンをわざとレストにすれば7000以上のアタックを受ける疑似ブロッカーにもなります(5000や6000にカウンター切れば結局7000以上でアタックしてくれる)。残れば普通に除去に使えるのでどっちに転んでも良いです。
 サカズキやモリアミラーでは、つるやヘルメッポを使ってくれれば、相手との手札枚数差が2枚になる(クザン1ドローと相手のコスト-1枚)ため、悪くないです。

 今更説明不要ですが、コスト-4はアブサロムと相性抜群です。4クザンと合わせれば、3ドンで6コス除去+5000アタッカーになるのでぶっ壊れもいいところです。3ヒナと違いドンを消費しないため、大噴火orつると合わせれば4ドンで8モリアを除去できるのでえげつないです。特にカタクリ対面では相手の7マム前に4クザンを出して次のターンで簡単に除去しつつキャラ展開できればほぼ勝ちです。

 3ヒナは4枚採用が必須級ですが、4クザンは好みがあると思います。カウンターレスの枚数からも、3ヒナ4枚なら4クザン2でカウンター持ちを増やした方が安定します。ただ、1ドローのおかげでサカズキに除去されても次に繋げることができるのは本当に優秀なので是非4枚採用を試してみてください。強気で出すのが大事です。

採用理由

 採用枚数が別れそうなカードに絞って、採用・不採用理由を詳しく書いています。フラッグシップ優勝のリストを軸にしますが、フラッグシップでの反省を基に調整した新リスト目線でも説明をします。シンドリーの不採用理由はこのデッキの根幹なので厚く書きました。

シンドリー

 黒モリアでシンドリーを出す意義について私見を述べよ。
               (ワンピカ大学黒学部モリア学科2524年)

 単純に考えると、【手札-1、ドン-1】を代償に、【パワー2000キャラ、トラッシュ+5枚】の恩恵を受けます。パワー2000キャラは基本的に戦況に影響せず、トラッシュ+5枚は場のキャラや手札の増減に直接影響しません。
 それでもシンドリーを出すのは、リーダーモリアの効果の蘇生先の種類やバリューを充実させ、8モリアを強く使える確率が上がるからです。シンドリーを絡めないとリーダーモリアの効果で出したくないアブサロムやホグバックを出すタイミングがあります。また、8モリアをトラッシュに落としてホグバックで回収する間接的なサーチも、8モリアが強すぎるので有効な選択肢です。加えて、トラッシュを増やせば、アブサロム、ホグバック、ルッチのコストを稼げるのも、これらのカードを複数回使用する時に強いです。

 要するに、シンドリーを出すと、リーダーモリアと8モリアの効果が充実して選択肢が広がります。
 ちなみに、投稿者は6弾初期からステージのスリラーバークを軸にしたモリアを使っていましたが、ステージのスリラーバーク採用理由はシンドリーを実質8枚採用して最速8モリアの確率を上げるためです。海軍軸のモリアと違って、8モリアを軸にしたコンボデッキなので、面白かったら町田cup優勝のnoteも投稿しているので是非!

 話を戻すと、シンドリーを出す理由は、リーダーモリアと8モリアの効果を強く使うためです。逆に言えば、リーダーモリアの効果に依存せず、8モリアから蘇生させて強いカードを多く採用すれば、シンドリーを出さなくとも普通に戦えます。
 投稿者はシンドリー依存症のスリラーバークモリアをずっと使ってましたが、海軍特化モリアを使い始めてからシンドリーが無くて厳しい場面はほとんどなかったです。海軍特化は、4クザン、4ボルサリーノ、5サボとリーダーモリアの効果を使わないで強いカードを多数採用でき、これらに加えて4レベッカも採用するので8モリアからの蘇生先にも困りません。もちろん、トラッシュをコストにするカードを複数回使用するとトラッシュ枚数が厳しくなるものの、対面や状況で必要なカードを残せるようになれば大丈夫です。
 ただ、シンドリーはホグバックから回収できる2000カウンターなので、2枚程度採用するのもありです。その場合でも場に出すことは無いと思います。

4レベッカ・4ボルサリーノ


 フラッグシップ優勝のリストは、4レベッカは4ボルサリと共に2枚ずつの採用でした。しかし、フラッグシップ中にレベッカ4・ボルサリ0にしても良いと思い、帰宅後調整したらレベッカ4の方がよさそうでした。
 優勝リストと下の調整後リストを見ると、

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