見出し画像

じいじの株運用②ソフトバンクグループ株主総会

【大志とディテールと】

昨日はソフトバンクグループの株主総会に行ってきました。

私の場合老後の生活の足しに株運用をしています。
運用する株式は
①誰でも知っている大きな企業で安定した業績を上げている会社に約60%
②ITや人工知能など時流に即した会社に約30%
③ちょっと面白い株に10%
としてるのですがこの会社は②になります。

この株を持ったのは去年、孫社長が中国の巨大企業アリババ株を売却した決断について、あまりにも鮮やかに感じたのがきっかけでした。
経営者は創業や投資には果断な決断をするものですが、こと自分の手掛けた事業の撤退や売却となると逡巡して合理的な決断が出来ず、極端な場合は本体そのものを危うくさせてしまうこともあります。世に見切り千両とか言いますが、かくいう私なども何かやった失敗より、やれなかった、見切りをつけなかった失敗の方が遥かに多いような気がしてます。

株主総会はお台場で行われました。

で、今回は株購入後、初めての株主総会出席でした。
総会では通常の決議事項の説明の後、孫社長の経営方針のプレゼンがありました。
良かったです。
「ソフトバンクの使命は人類の進化」
こんな事を言える経営者はなかなか、いません。
そして人類の進化を実現するための人智を遥かに上回る人工知能の開発をソフトバンクで行う事をコミットし、未来図を提示しました。


プレゼンの中には正直、聞き慣れた話もあったのですが信念を持った経営者自身のスピーチは迫力が違います。ましてや孫社長はそれを実現できるARM等の会社を保有しているわけですから。
聞いているうちにワクワクする実感を味わいました。
そして株主からの質問も「そのような優れた人工知能が確立した世界で逆に人間はどうすればよいのか」等、株主総会らしからぬディスカッションがありました。
総会が終わり、今日は良い話を聞いた、何なら株を買い足そうと興奮冷めやらぬ中で株式サイトを開いたところ。
ソフトバンクグループの株価はえらく落ちてました。

ちょうど11時頃に株価が落ちています。

特に株主総会中の11時頃にえらく落ちてました。他に材料は見つからず株主総会の記事を見たところ、どうも株主総会の中で孫社長が人を超えた人工知能について熱く語る勢いで「そこから言うと株式分割とか増資とか小さい事、誤差の範囲です」と発言し笑いと拍手を浴びていた、まさしくそのあたりの時間が11時頃でした。そうだよなあ。多分大多数の人が感動していたとしても、その話にインパクトがある程、違うベクトルで聞く人もいるよなあ。特に株主還元施策を普通に期待していた人にとっては、この一言で普通に還元施策無しと思うか、株主軽視と感じるかもな。そして拍手万雷の中でポチッと株を売ったんだろうなあと思いました。

自分に与えられた使命など大志を語ることは勿論大切ですが、一方株主総会運営のディテールも大事なものです。
よく言うじゃないですか「神はディテールに宿る」、今回は神ならぬ株に宿ったわけですが。

それともこれも孫社長の言う誤差の範囲ですかね。