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競馬の小話

みなさんこんにちは。

今年も春競馬の季節がやってきました。

私は競馬が大好きです。
競馬というか、金が増える可能性があること全てが好きです。

大学時代はパチンコが大好きで起きてから寝るまでずっとパチンコのことを考えてました。
起きたらパチンコ屋に行き、家に帰ったらパチンコの動画を見てました。
好きな子とのデートの前後で行ったりもしてました。

でもパチンコは辞めました。
時間も使ってしまうし負けた時の虚しさが激しかったからです。

そんな私が次に目をつけたギャンブルが競馬でした。

競馬の良さはコスパと的中率です。

競馬は厳密に言うと馬券を買う時間しかかかりません。
考える時間や馬券を買ってから出走するまでの時間、レースを見る時間などなどを含めたらそれなりに時間がかかりますがパチンコに比べたら時間を費やすことなく楽しめます。

馬券さえ買ってあれば仕事しながらとか移動しながらでも楽しめるのです。これはたまりません。
これならデート中にもできます。デート中に美味しいご飯を奢りながらお金を増やせる。こんな素敵な金稼ぎはありません。

あと的中率です。
競馬は「当てる」ことに関しては他のギャンブルの中でも簡単です。
高配当を狙うとなるとかなり難儀ではありますが、低配当(1.1倍~1.5倍)なら的中させることはそこまで難しくありません。

【(馬名)銀行】という言葉が存在します。ほぼ絶対的に勝つ馬に賭けて少しお金を増やす行為です。

それくらい安定感のある馬を買っておけばそんなに大怪我することはありません。

そんな競馬好きな僕はいつもはっきり言います。


「競馬はお金のためにやっている」

競馬好きを語る人の中には「馬が可愛い」「騎手がかっこいい」などと抜かします。

にわかに信じがたいです。

私にとってかわいい馬は勝った馬です。
私にとってかっこいい騎手は勝った騎手です。

私の財布を潤してくれた馬や騎手以外に愛情を注ぐことはできないと思ってます。その代わり特に憎しみもありません。

「お金が増えなかったな」と落胆するのみです。


そんな私が胸を打たれたレースがありました。

2022年3月27日に開催された 高松宮記念です。

競馬のレースにはグレードがあります。
G1、G2、G3など。
まあサッカーのJ1、J2みたいなカーストだと思ってください。

このレースはG1と呼ばれる世界的に見ても大きい、注目を集めるレースです。
実際にレシステンシアやサリオスといった海外のレースでも結果を出した競走馬が出走しました。

結果として、このレースを制したのはナランフレグという8番人気の馬。
騎手は丸田恭介騎手。

丸田騎手は16年目の騎手生活で初めてのG1制覇でした。

競馬を少しでも知ってる方はご存知でしょうが
昨今のG1はもうお馴染みの騎手が勝つレースが多かったです。

C.ルメール、福永、川田、横山武など。

この怪物達の誰が勝つかを選ぶ。そんな状態になっていました。

だから当然、競馬ファンもこの4人がどの馬に乗っているかに注目し、その馬を買うのが日常になっていました。

しかしこのレースを制したのはこの4人ではなく、
ましてやG1勝利経験がある騎手でもなく、
16年目にしてG1未勝利だった丸田騎手でした。

丸田騎手は勝利の瞬間、小さくガッツポーズをしていました。


競馬場には騎手と競走馬、運営に携わるスタッフ以外に
「お客さん」がいます。

そしてこのお客さんの多くが馬券を購入しています。
オッズからも分かりますが多くの人が人気のある馬にお金を賭けています。

つまり、この「丸田騎手」が勝利するということは

「多くのお客さんが賭けに負けた」ことを意味するのです。

だから丸田騎手は「自分が勝った」ことよりも
「人気のない自分が勝ってしまった」という思いがあって、ガッツポーズが小さくなったのかもしれません。

そんな丸田騎手がウイニングランを終え、競馬場がから退場するとき
お客さんからこんな声かけがあったようです。


「もっと喜べよ!!!!!」

この言葉を受けて、丸田騎手は思いっきりガッツポーズをしました。

このお客さんの、この声かけが、丸田騎手の騎手人生を大きく変えたと思っています。

だってそうですよ。

人生懸けて、命賭けて、厳しい練習と食事制限、行動制限を耐え抜いて16年目でやっと目標を達成したのです。
その瞬間が控えめであっていいわけがありません。
ここで思いっきり喜べなかったら嘘ですよ。

でも丸田騎手の性格的にどこかに「お金を失ったお客んさんに対する配慮」があったのでしょう。

その配慮に対して最高の言葉
「もっと喜べよ!!」
そしてその言葉に対して、レース直後よりも大きいガッツポーズで応える丸田騎手。

私は的中させることはできなかったレースで初めて感動を覚えました。

きっとこのお客さんは馬券外してると思います。でも丸田騎手のこれまでの努力と達成した偉業に現地で敬意を表せているのです。そして丸田騎手から大きいガッツポーズを引き出したのです。


こんな話を聞くと「これから丸田騎手を応援して馬券を買おう!」とか考えてしまう人がいます。

これが競馬の落とし穴です。

ダメです。

勝てそうな馬と騎手を1レースごとに見極めてください。その馬や人のバックボーンや人柄は度外視してください。

まあ実際に丸田騎手のようなストーリーがどんな騎手にもあります。

だから馬券を買う人はあまり踏み込んで騎手や馬のレース以外の事情を知らない方がいいです。
勝てそうだと思ったら例え犯罪歴がある馬や人でも買った方がいいですし
不安要素があったら日々ボランティアに勤しんでる馬や人でも買わない方がいいです。

競馬は1年間あります。

競馬の面白さが競馬を知らない人に伝わればと思って
今回はこのような小話を紹介させて頂きました。

では!



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