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胃腸炎になってよかった~地獄腹痛の巻~
みなさんは胃腸炎になったこと、ございますか??
なったことがない人ほどこの記事を読んでほしいです。
地獄の始まりは夜勤中でした。
もともとお腹の調子が良くないなと薄っすら感じてはいましたが、
こう見えて神経が細い人間なのでそんなことはよくありまして
勤務中も1時間に1回、長めのお花摘みを頂いていたのですが
働き始めて2時間が経過したころ、体感温度に異変が・・・
寒い!!!!
寒いのです。
急いで体温を測ってみるも36度を記録するばかり。
しかしこの悪寒は・・・
コロナ?!?!?
しかし体温が上がってない以上、「冷房が強すぎる」という線も疑ってみないわけにもいかないので、一緒にシフトに入っている南野君に
「ちょっと冷房きつくない??」と聞いてみたところ
「何言ってんすかw」と嘲笑される始末。
これはおかしい!!!!
ネットカフェの夜勤は基本的に誰とも接触せず、同じ時間に入ってるバイトの人ともほとんどコミュニケーションを取らないため
とりあえず一人で進められる作業を片付けて
もう一度体温を測ってみると・・・
37.8度!!!!
アウト!!!!
まだ言葉を知らない赤ちゃんですら、この体温を見たら
「アウトでちゅ!!!!!」と叫ぶだろう。
南野君に帰宅の意を伝え、各所に音を置き去りにしながら帰りの準備を進める。
しんどい・・・
自分の体温が38度に迫っていることを知ってしまうと尚のことしんどい。
ここからの帰り道が更に地獄だった。
電車がまだ動いてない朝の4時。
家までは徒歩・・・
一歩進むたびに体温が0.01度上がっていくポケモンの毒状態のような拷問。
息も絶え絶えに家に着きすぐに寝ようとするがここでまたも腹痛が・・・
コロナの一つの症状としてお腹を壊すという項目があることは知識として有していたため「この高熱と腹痛はコロナだな・・・」と確信した。
お腹を抱えながらトイレをすまし、もう一度熱を測ると39.7度。
もう40度の大台に迫る勢い。
6時間前まで36度付近だったので、4度も体温が上がっていることになる。
人間が変温動物ではないことは中学の理科で習っているのでこの体温の上がり方がいかに異常かは医学的知識がない私でも理解できた。
そこからも地獄は続く
ベッドで横になるとお腹に激痛が走りトイレに駆け込む
30分ほどトイレで唸りながらふんばり
少し痛みが落ち着いてベッドに戻るとまた激痛・・・
を繰り返しているうちにもう時刻は9時になっていた。
「コロナかも?と思ったときにはここにお電話ください」みたいなテレフォンセンターに電話をかけてみる。
自分の住んでる地域を伝えるとコロナの検査をやっている病院をいくつか教えてもらった。
その中でも一番レビューが高い病院に電話をかけると最速で12:30からの診察になると告げられる。
いっちばんきつい時間!!!
9時から3時間半!
ゆっくり寝て待つこともできないが、今すぐってわけでもない!
体調不良にとってこの起きて待つしかない3時間半は、まさしく永遠に感じるデスタイム!!!
しかも!!病院と電話してる最中にまた腹痛が!!(オウマイゴッド!!)
電話の相手の女性に気づかれないようにトイレに駆け込み用を足し始める、が!
なんとそのまま電話口で問診がスタート!!(ゴッドオーマイ!!)
熱は何度か、症状はいつからか、に始まり
身長体重などの細かい個人情報まで抜かりなく聞いてくる間にも
用を足してる際に出てしまうお恥ずかしい音が鳴り響いていたし、たぶん電話の相手の方の鼓膜にも轟いていたと思う。でも仕方ないのだ!!お腹痛い病気なんだから!!
電話口での問診を終え電話を切り、トイレでケータイでもいじってみる。
でもすぐにケータイを置きお腹を抱える。
ケータイをいじれる時ってまだ体調に余裕があるときなんだと気づかされる。なんだかんだ寝る余裕などなく12時を回るまでトイレの中で呻きをあげていた。
意識もギリギリ保っている状態で病院に着くと
「ここに座って待っていてください」と記された椅子が3つ。
どうやら12:30に集合を命じられた患者は私以外に2人。
3人揃ったら院内に入れるシステムらしい。
派遣バイトか!!!!
なんで病人の集合が必要なんだ!!!このご時世に!!
とか思いながらなんとか3人集合。
ここで一つの違和感が・・・
私以外は全く持って体調の悪さが伺えない。
むしろ元気。快活だ!
・・・
いや違う!きっとそれなりに熱があったりどこか体調の不良があるのだ。
しかし!!私があまりにも体調が悪すぎて他の2人が元気に見えるのだ!!
これが・・・相対性理論!!!!??
そんなことを考えているうちに問診表に書くために測っていた温度計が鳴った。
数値を見てみると・・・
40.1度
熊谷市??
どうりでこんなにしんどいわけだ
なんか本当に脳の機能が徐々に停止していくのが分かる・・・
理性だけは最後まで保ちたい。
そうじゃなきゃ。。。看護師さんとかに怒鳴ってしまうくらいしんどい・・・
しかし・・・
こんな私に、神は非常な試練を与えることとなる。
「佐野さ~ん!」
よし!!なんか想定より待ったけどやっと医者と会うことができる!会いたかったぜ!!
医者が待ち受ける診察室に行くとそこには小池百合子似の女医がちょこんと座っていた。
そして問診表に記されている私の症状を確認し
「まあコロナか感染性の胃腸炎といったところでしょう」
みたいなことを言ってきた。
まあ正直言うとこの時は40度あったこともあってあまり相手が言ってる言葉を理解する機関が機能していなかった。
そうか。
胃腸炎の可能性あるのか!!
ここで私は少しだけ元気を取り戻した。
というのも私の脳内でとにかく不安だったのは一週間後に控えた主催ライブであった。
この日のために準備してきたし
なによりも他の演者さんやお客さんに申し訳なさ過ぎて、払えるだけの慰謝料を払ってしまうことだろう。(一人当たり100円を切る)
コロナの場合、一週間は自宅療養なわけだから完全にアウト。
しかしこの偽小池百合子が提示した胃腸炎(ひかり)が私に希望を与えている!!
「一回横になってください」
小医化百合子に指示されるがままにベッドに横になろうとするが・・・
横になるのもしんどい!!!
腰を痛めてる人間のスピードでベッドに横たわり百合子に腹を触らせる。
「ふむふむ」みたいな音を喉から出しながら腹をなでる百合子。
なんかむかつくぜ
「はい、椅子に戻ってください」
百合子は簡単に指示を出すが、もうこの椅子とベッドの往復がシャトルランの脱落直前くらいしんどいんだよ!!!
続いてコロナの検査をしてまた受付室みたいなところで待つことに。
そう。
ここで悲劇が起きるのである。
30分に集合した3組の他に、私が診察を受けている間に来た45分集合組の3人も待合室にいる状態。つまり6人が診察とお会計を待っているのだ。
私がお会計を待っている間に続々と診察を終える、同じ疾患者達。
ここらへんから少しおかしいと思っていた。
(お会計まだかな・・・)
時間にして私の後の5人が診察を終えたのは大体30分強。
この間に私がお会計を済ませていないことに疑問がわいてきたのだ。
そしてついに・・・
○○さ~ん○○さ~ん
そう!!なんと!!
こんなにしんどそうにしてる上に!!
一番最初に診察を済ませた私を差し置いて!!
余裕そうにケータイを触っている、私の後に診察を終えた男が呼ばれたのだ!!
家政婦に家事を任せて庭で紅茶飲んでる貴婦人くらい余裕そうな表情してるこんな奴が先なの?!?
怒鳴りたかった!!
でも我慢した。
我慢というより体力的に怒れなかった。熱があるってめちゃくちゃストレスだ。
順番を飛ばされただけで怒鳴りたい衝動に駆られる。
そしてこの悲劇はこのままでは終わらない。
なんと・・・
45分集合組にまで順番を飛ばされて私が名前を呼ばれたのは6人の中で最後だったのである。
この病院のせいで症状重くなったんじゃないか??
まじでそう思ったし、今でも思ってる。
しかも!!このあとに薬局で
「初めてのお客様には会員登録をお願いしております」
みたいなネットカフェみたいなクソ制度を押し付けられ
40度でしんどい状態なのに住所メアドなどの個人情報の書き込みを強要された。もう本当に元気になったら覚えとけよという憎悪のみをガソリンにしてこの時は動いていた。
家に帰って整腸剤と解熱剤を服用する。
すると本当にみるみる熱は下がり、残すは腹痛のみ。
しかし!!
この腹痛がたまらなく辛い・・・
なにも食べてないので排出するものもないのだが
とにかくお腹が痛くてトイレから離れることができない。
そして腹痛故に身体に力を入れて踏ん張るのだが、その影響で脳にエネルギーの波動が伝わりジンジンする。
そんな状態だからなにか読んだり映像を楽しむこともできない。
もうとにかくお腹を抱えながらトイレにいることしかできない!!
地獄だ・・・
生まれて初めてなる胃腸炎は地獄と称するに十分に値するものだった。
結果的にこの腹痛は四日ほど続き、水を飲むだけで胃が痛むような
そんな感覚に陥るほど神経は過敏に・・・
今まで胃腸炎と聞いてイメージしていた辛さの遥か頭上を越えるしんどさに感服した。
原因はたぶん発症の少し前に食べた中華料理屋のレバー。
閉店間近に飛び入りで入店した時の店員の目つきの悪さといらっしゃいませがなかったことから全てを察するべきだった。
ということで私はこの経験を通して
「胃腸炎の人には死ぬほどやさしくしよう」という考えを持つことができた。
人は辛い経験をすればするほど優しくなれる。
相手の気持ちが分かる人間になれる。
バイトが1週間できなかったのでnoteで稼ぎます!
有料記事も出します!
よろしくお願いします!!!
みなさんからのサポートで自分磨いて幸せ掴むぞ♪