母は今もなお私の中に生き続けている
母は生前、毎日のように私に電話をくれた。
決まり文句がある。
「もしもし、お母さんだけど…」
いつもここで私と母は笑ってしまう。
たわいもない話が始まる…。
母は必ずと言って「こうちゃんの声を聞くと安心する」「お母さん、気持ちが楽になった」と言ってくれる。
私も「良かった」と伝えて、しばらくして私から「そろそろ電話切るね」と言って、母も「こうちゃんありがとう、元気でね」と電話をきる。
私のことをすごく認めてくれて心配してくれて元気をくれる母。
私はここ6年くらいは母に「生きているだけでもありがとう」と伝え続けてきたけど、母の生きるは多くの人を励ましてきたことを亡くなってから目の当たりにした。
私が専門職で生計をたててこれたのは紛れもなく母のお陰だ。母が人に対してのあり方を教えてくれた。まだまだできていないこともある…。
生きている時に母に伝えたかった…。
母に伝えそびれたけれど、私の母は「こうちゃんすごいよ、頑張り屋さんだね」と声が聞こえてくる。
それもそのはず、何度も言ってくれたもんね。ありがとう。母は今も私の心の中で生きている。
※写真は大糸線の穂高駅。穂高駅から徒歩数分にある穂高神社で名前の漢字をつけてもらったそうです。ちなみに私の名前は母の初恋の人なんです(笑)
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