1つ目の敗因-キャリコン2級受検記録Vol.11

試験会場は渋谷の某雑居ビル。
地下に大きめのクラブがある昔からのビルです。

エレベータで指定の階に行き
検温と消毒をし待機部屋に入ります。

数十人の受検生が待機していました。
すると、なぜだか、心臓がばくばくしてきました。
「あ、そういえば、緊張しいだった」
私はここで自分の緊張癖を思い出したのです。

国家資格キャリコンの前身のCDAを受検したときも
そうでした。
相談者の前で大汗がとまらず
2回連続で不合格。
当時は点数ではなく、評価のコメントとできなかった項目に
チェックが入る仕組みでしたが
全項目が×、だったのです。
「緊張で相談者を不安にさせている」
という指摘がありました。

約10年前の失敗の記憶が蘇ってきたのです。

「とにかくやれることはやった」
「直前の練習もうまくいっているのだから大丈夫」
「満点である必要はない。60点取れればいいんだから」
と自分に言い聞かせました。

しばらくして、試験室への案内が始まりました。
私を案内してくれたのは
穏やかな女性でした。

この女性が相談者役なのか。

2級試験では、事前にケースが渡されて

私は精一杯の笑顔で
「よろしくお願いします」
と言い
彼女のあとについて扉の前にいきました。

扉の前で注意事項を読みながら
待つ間、心拍数があがってくるのを感じました。

深呼吸をしても、抑えられません。
「満点をとらなくてもいい。60点取れるロープレ ができれば」
あとひとつ。
自分が受けているコーチングで教えてもらった言葉も唱えました。
「自分は十分に練習をしてきたし、何より実務も沢山経験している。
合格して当然だ。実力をしっかり見てもらうんだ。目の前の相談者さんを
助けるために、すべて集中するんだ」と。

今考えると、矛盾した気持ちを抱えながら
緊張を抑え込もうとしていたのです。

そんな中、女性が

「入室してください」
と言ってきたのです。




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