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【優待制度】貰えるものは貰っておいた方がいいですよね!けど、注意も必要です

こんにちは、Kanonです。

今回は銘柄を保有することで得られる

【株主優待】

についての記事となります。

株主優待とは株式会社が一定数以上の自社の株券を
権利確定日に保有していた株主に与える優待制度を言います。

著名な桐谷さんを筆頭に、
マスコミに大きくとりあげられ株主優待という言葉が
広く国内に流布されたのも記憶に新しいですよね。

生活の大半を株主優待だけで
賄っている投資家も近年増えています。

株主優待では、以下のような商品やサービス、
金券などを企業から受け取ることができます。

・自社製品の詰め合わせ(主に飲食品や日用品など)

・地方企業などは名産品や郷土品

・自社のサービスや製品に使える商品券、割引券や無料券

・自社とは関係のない汎用的な金券・商品券

・社会貢献事業への寄付が選べる企業もあります 

一般的に株を持っているともらえる「配当」は、
保有株式数に応じて割り当てられるため
資金が多い投資家に有利にはたらきます。

一方で株主優待は、個人投資家をつのり、
企業のネームバリューを向上させたり、
株主流動性の確保することを主目的に行われますので

保有株数が多くても少なくても
貰える優待の価値が同じであることも多いです。

個人投資家に優しい仕組みだと言えますし、

その企業の商品や
サービス券などが送られてくることで

投資先の企業への理解が深まり、
長期投資の参考材料になるという面でも
優待銘柄への投資は是非お勧めしたいです。


◆いつ買えば貰えるの?

株主優待を受け取るためには、

権利確定日の株主名簿に
自分の名前が載っている必要があります。

権利確定日は、その会社の決算期末か中間決算期末、
またはその両方に設定されています。

一般的に、その月の最終営業日が権利確定日となりますが、
その日の株式名簿に名前を載せるには

「権利確定日の2営業日前の取引終了時」

に株を保有している必要があります。

2日前ではなく、2営業日前ですので、
たとえば月末が月曜日の月は
その前の週の木曜日が該当しますね。

「権利付最終日」と呼ばれる
この日の取引終了時にさえ株を持っていればいいので、

翌日にすぐ株を売ってしまっても優待を貰うことができます。

また、信用買いでは優待権利は得られませんので、

必ず株主優待を目的とした取引の場合は
現物取引で行うようにしましょう。


注意点としましては、

・優待内容を変更したり、
優待制度自体が廃止される場合があること

・保有株数や保有期間によって
優待の有無や内容が変わる企業もあること

・稀に月の途中を権利確定日としている企業があること

が挙げられますので、
定期的に企業から発表されている
最新情報をチェックするようにしてくださいね。


◆権利落ちによる値下がりリスクを
回避するためのテクニック

権利落ち日になると
株主としての権利や配当金額分の価値が
実質的に目減りするため

その分の株価は下がると思った方がいいです。

(勿論あまり下がらないことや
上昇することもありますが下がる確率が高いです。)

この株価下落による損失を避けるためには

「同じ銘柄に空売りを入れてクロス取引を活用する」

「権利付最終日ではなく、日経平均株価が
大きく下落した場面などを狙って買い付ける」

といったテクニックが有効です。

ひとつずつ解説していきますね。

◆クロス取引を活用してみよう!

まず、
「同じ銘柄に空売りを入れてクロス取引を活用する」
テクニックについてです。

こちらのテクニックを実践するには、
信用口座の開設が必須になりますので
注意してくださいね。

クロス取引とは、
同じ銘柄に同じ量の買いと売りの注文を同時に入れて
注文を約定させる取引のことです。

こうすると、株価がどう動いたとしても、
損益が固定され、値幅変動のリスクがなくなりますね。

権利付最終日に「現物の買い注文」と
「信用売りの注文」を同時に出して約定させれば
値動きによるリスクをゼロにして
優待の権利を取ることができるのです。

注文手数料などのコストのみで
優待を貰うことができるので、

初心者で「値下がりリスクは怖いけど、
株主優待を貰ってみたい」という方には
ぴったりの取引手法だと思います。

ただし、注意点もあります。

まず、空売りを入れて配当の権利確定日をまたいだ場合、
「配当落調整金」を支払う必要があります。

そもそも空売りとは
証券会社や個人から所有している株を借りて
市場で売却する取引ですから、

配当権利付日に株を借りていた場合は、
貸し手が貰えるはずだった配当金を
借り手が支払う必要があるのです。

現物買いも同時に保有していれば、
同じ金額を企業から配当金として貰えますので
損にはならないのですが、

「配当落調整金の支払いに関するお知らせ」が来ても
びっくりしないように理解しておいてくださいね。

また、制度信用取引で空売りを行うと
「逆日歩」が発生することがあります。

制度信用取引とは、
証券会社を通して証券金融会社から株を借りて、
取引所が決めたルールで行う信用取引のことです。

この場合、売りたい人が増加すると
証券金融会社が保有している株だけでは
足りなくなってしまうことがあります。

証券金融会社は足りなくなった分の株を
機関投資家などから調達してくるのですが、
その際に必要になる
「レンタル料」のことを逆日歩と言います。

逆日歩はその株の需要と供給に応じて、
1日ごとに1株当たり○○円発生するという形で決定し、
土日など、市場が開いていない日でも発生します。

逆日歩の厄介なところは、
その日の取引が終わってみるまで
どのくらい株が足りないのかわからないところです。

通常は翌取引日の午前10時過ぎに分かります。

そのため、クロス取引で
株主優待の権利取得を狙うに当たって、

「500円のクオカードを貰うために
3,000円の逆日歩がかかってしまう」
などということが頻繁に起こってしまうのです。

この逆日歩によるリスクを避けるためには、
各証券会社が独自にルールを決定している
「一般信用取引」を利用する必要があります。

一般信用取引はそれぞれの証券会社が直接、
在庫のある銘柄を投資家に貸してくれる仕組みですので、
そもそも株不足になったら取引が成立しません。

つまり、一般信用取引で取引をすれば
逆日歩が発生することがないのです。

制度信用取引より若干金利が高いのがデメリットですが、
逆日歩のリスクを考えると
クロス取引では一般信用取引を活用すべきでしょう。

証券会社によって扱っている銘柄が違いますので
複数口座を持っていると有利ですね。


◆株価暴落時こそ優待株の買い時!?

クロス取引では値上がり益を狙うことはできず、
お小遣い稼ぎにしかならないのですが、

日経平均株価が大きく下落した場面で
優待株に投資することで
値上がり益も大きく狙うことができます。

安いところで優待株を拾って
元本割れのリスクを考えずに
優待を取得し続けることができると理想的ですよね。

ただ、相場全体の底値を見極めるのも困難ですし、
個別の企業業績が低迷してしまえば
株価が下がり続けることもあり得ますので、

株価下落時には銘柄とタイミングを分けて
分散投資しておくと手堅い優待株投資ができると思います。


また、相場全体が上昇基調にあって
なかなか下がりそうにない場合は、

人気の優待株を権利確定日の
2~3ヶ月前に仕込んでおく
「優待株先回り投資」もお勧めです。

人気の優待株や配当株は、
権利付最終日に向けて買いが集まり
堅調に推移しやすので、

先回りして仕込んでおくことで
値上がり益にも期待ができますよね。


◆株主優待を受け取れる企業を探すには?

「優待人気ランキング」

「優待利回りランキング」

など多数インターネットで検索すれば出てきます。

参考サイト例

ライフパートナーズ株式会社様運営
「楽しい株主優待&配当」
https://www.kabuyutai.com/rimawari/

魅力のある優待株を探し出すポイントとしては、
株主優待と配当の利回りを合計した
「総合利回り」を見るのがお勧めです。

事業環境が極端に悪化している場合を除き
総合利回りが高い銘柄は
投資金に対する企業からのリターンが大きく、
お買い得だと言えますよね。

逆に、人気の優待株でも総合利回りが低い場合は、

既に人気化により株価が上昇していることが考えられますので、
権利落ち後の値下がり率が大きくなるリスクがあります。


Q.複数の証券口座で同一銘柄を
所有してる場合は重複でもらえて得をする?

A.しません。

あくまで株主名簿によって受取が出来ます。

例にすると

A証券会社で2,000株所有
B証券会社で3,000株所有

上記の場合は合計した5,000株相当の
株主優待を受けることになります。

家族で別々の口座で所有の場合

夫所有証券口座で2,000株
妻所有証券口座で3,000株

の場合はそれぞれが優待を受けることが出来ますので、
家族で優待株投資を行うのもいいですね。


◆まとめ 

今回は、株主優待の特徴や
優待株投資を行う際の考え方について
お伝えしてきました。

昨今のメディアによる認知度向上により
優待株投資は初心者にもとっつきやすいですし、

ご家族やお子さんに優待券を使ってあげることで
周りの方の株式投資への理解も深まると思いますので、
是非トライしてみてくださいね。

近いうちに、私のお勧めの優待株も
ご紹介できればと思います。

それでは今回はここまで、
最後までお読みいただきありがとうございます。

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