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わたしなりに「株式投資とは何か」を説明してみました。


居酒屋で友人と話していると
「株ってギャンブルみたいなもんでしょ?」
と聞かれることが結構あります。

わたしとしては、ギャンブルであれば
もっと気楽に向き合えて嬉しい気もするのですが、

運だけではなく実力によって
長期的に利益を上げている人と、
資産を失って退場してしまう人がいるのが
現実の株式投資の世界です。

◆株式投資の本質とアナリストの仕事について

そもそも「株式」とは
会社が事業を行うに当たって
広く資金を調達するために発行するものです。

そして、思惑での乱高下はあれど、
結局は「企業業績が良くなれば上がるし、
悪くなれば下がる」という性質を持っています。

わたしたちアナリストの仕事は、
世界経済などのマクロ環境、
個別企業の事業内容などの材料を
ひとつひとつ分析して、
業績が良くなる可能性が高い企業を探すことです。

勿論、より精度を高めるために、
株価がその業績良化を既に織り込んでいるかどうか、
株式の需要と供給のバランスはどうか、
など市場での状況も見て
投資すべきか判断する必要があります。

とはいえ、どんなに分析しても
「値動き」は将来の事象ですから、
不確実性は常に伴います。

予想に反した事象が起こった場合は、
柔軟な判断を行い、
一旦撤退することも必要になるのです。

この作業を淡々と繰り返すことによって
結果的として市場の平均を上回る
パフォーマンスを出すことが可能になります。

◆短期トレードで勝っている人がいるのはなぜ?

短期のトレードの場合は、
企業業績の分析はあまり重要ではありません。

その代わりにきめ細やかな判断や
ルールを守って、可能性の高い方に
投資を続けられるかが大事になります。

相場の細かい値動きは
市場参加者の思惑が交錯し、
ランダムで誰にも
予想がつかないことがほとんどなので、

そういった時に株を売買するのは
たしかにギャンブルだと思います。

しかし、中にはどちらの可能性が高いか
予測がつく瞬間があります。

そういった時「だけ」にポジションを持ち、
間違ったら潔く撤退することを
継続していくことで初めて勝てるのです。

FXなどでも同様ですが、
ポジションを持つことにばかり拘り、
可能性が低い時に投資してしまったり、

可能性が高いという判断の目安にしていた手法が
相場状況の変化によって変わってしまったのに
同じ手法を使い続けてしまうと、
負けてしまうわけですね。

多くの個人投資家も
この本質を理解しているはずなのですが、

「食べずに走れば痩せる」と
誰もが理解しているはずなのに、

「食べ物は美味しい」し、
「走るのは面倒くさい」から
なかなか痩せられない人が多いように、

自分の資産の増減を目の当たりにすると
「損をしたくない」し、
「もっと大儲けしたい」から
ルールを守って取引ができなくなる人が多いです。

これが個人投資家が9割負けると
言われる要因だと思います。

◆長期投資のメリット・デメリット

一方で、長期投資で時間を味方につけると
リスクを限定して手堅く資産を増やしやすいです。

たとえば、定年まで働くことを前提とした
手堅い資産形成の方法として良く話に上がるのが、

「S&P500」というアメリカの株価指数に
積み立て投資を行う手法です。

米国株の過去の値動きを分析すると、
指数の平均リターンは約7%程度で、
15年以上保有を続けることで
ほぼ100%の確率でプラスになっているのです。

これを参考に、
月5万円をリターン7%の商品に
30年間複利投資を続けたと仮定すると、
30年後の資産残高は6,135万4,374円になります。

元本は、
5(万円)×12(ヶ月)×30(年間)ですので、
1,800万円です。

実際は税金がかかってきたり、
投資を始めるタイミングによって
結果が変わったりしますが、

「良かったケース」ではなく
「平均」で計算してこの数値ですので、
資産運用の手法のひとつとして
有効なのは明白だと思います。

「毎月積み立て」にすることで
目先の値動きがあまり気にならなくなるのも
長期投資のメリットですね。

月5万円の積み立ては現実的な金額かと思いますし、
今現在は全く資産がなかったとしても、

長期投資で複利の効果を活かせば、
資産を形成していくことが可能なのです。

特に若いうちであれば、
こういった投資方法を取り入れておくことで
老後の不安は解消されるかと思います。

ただし、「時間」を味方につけた手法ですので、
アーリーリタイアを狙ったり、
悠々自適な生活を送りたいのであれば
もう少しスピード感が欲しいところですよね。

途中もし相場の暴落局面が訪れても
挫けずに続けるメンタルの強さも求められます。

◆まとめ

今回は「株式投資とは何か」を
どうして勝てる人と負ける人がいるのか
という目線で、お話してみました。

わたしとしては、どういったペースで
どのくらい資産を増やしたいかによって
投資手法を選択していくべきだと思っています。

株式投資の世界の仕組みのようなものを
少しでもご理解いただけると嬉しいです。

━━ P R ━━━━━━━━

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