32 ZANGEうさぎ　大丈夫

誰にも言わないけど
どこかに残したい毎日がある

誰にも言わないけど
知っている人がいる

だから誰にも言わないけど
この街が好き

なのに疲れ果てている

夢破れて山河あり
というより
夢始まらずして山河あり

居なくてもよい場所に
私じゃなくてもよいことに
脳みそを使って
身体を使って
お金を払って
お給料をもらってる

だけど大丈夫

誰にも言わないけど
残したい毎日の中に
優しい人たちが生