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1000字で読む文学の話39「若菜集」「ダブリン市民」「蜻蛉日記」

第百十五話 「若菜集」島崎藤村

 島崎藤村の最初の詩集「若菜集」は、明治三十年(一八九七年)に刊行されました。七五調を基調とした五十一編の若々しくも瑞々しい詩が採録されています。日本近代詩におけるロマン主義の代表的な詩集と評価されています。

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