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1000字で読む文学の話13「狭き門」「竹取物語」「一房の葡萄」

第三十七話 「狭き門」ジッド

 人間の魂の清らかさを描いた文学作品はいくつもありますが、悲痛なまでの純粋な心が悲劇的な結末をもたらす作品はそう多くはありません。アンドレ・ジッドの「狭き門」はその究極の小説といえるでしょう。

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