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アクリル絵の具に動物毛の筆を使うのはもったいないと言われるが、本当にそうなのか

こんにちは。ちょっと長いタイトルになって
しまいましたが、タイトルの通り、アクリル絵の具
で、使う筆で、動物毛のもの、はもったいない
と言われることがありますが、それは
本当なのか、というお話です。

ちなみに私は
ヴァン・ゴッホの、動物毛とナイロン毛の
根毛筆をメインに、鼬の毛の面相筆や、日本画用
の細筆を2本程使っています。

面相筆や、日本画用の細筆を買う時、画材屋さん
に、アクリル絵の具に使うと言ったら、
渋い顔をされてしまいました(苦笑)

それはそのはず、面相筆などの方が、根毛筆より
傷めて(固めて)しまって使えなくなる可能性が
高い、というのが、基本的な認識だからです。

もちろん私もこの認識には一理あると思います。

でも、私は、アクリル絵の具を使い始めた初期
から面相筆を、「中学生の絵の具セットに入って
いたから」という理由で使っていて、厚塗りを
メインに制作していた頃は、豚毛筆を使用して
いました。(今思うと大分チャレンジャーでした)

しかし、それらの筆は、しっかり擦り切れるまで、
使いきりました。なので、決してもったいない事
にはなりませんでした。むしろ、安直に、化学繊維
だけの筆を買って、直ぐに使えなくなってしまう
方が、もったいないというのではないので
しょうか。

しかし、動物毛の筆を直ぐに使えなくしてしまう
というのは、アクリル絵の具のあるある話です。
使えなくしてしまう原因は、
・制作中に絵の具を着けて放置してしまう
・制作後の手入れが不十分で、筆の根元に
絵の具が溜まり、筆の機能を損なって、結果、
筆の寿命を短くしてしまう。
の、2点が圧倒的に多いのです。

ならば、制作中に、絵の具をつけたまま放置
しなければいいのです。
絵の具が筆についているように見えなくても、
制作中、一度でも絵の具につけた筆は、制作
終了まで、筆洗器につけておき、制作後は、
根元から、色が出なくなるまでしっかり
洗うということで、動物毛の筆でも、しっかり
長持ちさせれるのです。

動物毛は、描き心地がいいので、無意識に
多用している事があるので、それで、早めに
擦り切れる事はありますが、個人的には納得
するくらいは使用して、使えなくなったものが
多いです。

私的見解も含まれますが、アクリル絵の具で、
動物毛の筆を使うのは、もったいない事では
ないと思います。

ナイロン、動物毛に限らず、手入れをきちんとする
のが、「もったいない筆」を生まない事に
つながります。

長文、お付き合い、ありがとうございました!






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