戸締りについて/夢日記

数日前、私は例によって夢の中で立て付けの悪い家の扉の鍵を一生懸命に閉めていた
とはいうものの、そもそもその扉ははまっていないのである。
ガラ空きの枠から、外れた2枚の扉の真ん中にある鍵穴。地面に横たわる2枚の引き戸の真ん中の鍵穴に一生懸命鍵を突っ込んで「かからんなあ」と夢の中でガチャガチャやっていた。
すると母がひぃ、というような息を吸う音がした後、不安定な声で「どろぼー!!」と叫んだ。寝言である。
「はは」と自分の寝言に笑った母に私は「大丈夫だよ」と言い、再び眠った。

どこかでリンクしているような気がしたのだが、そうだ私は夢の中で一生懸命実家の家の鍵を閉めようとあくせくしていたのだ、と朝起きてから思い出したのである。

一人暮らしのときから、鍵を閉めようとする夢は何度も見る。
居心地の悪いものだ。私を脅かすものから私を守らなければならない。
何度鍵を閉めても鍵が閉まらない。

一人暮らしの部屋。
戸締りしたはずの扉が開いている夢。
私は一晩鍵も閉めずに寝ていたのか、と思う夢。
こんなとき誰が守ってくれるのだろう。

実家に帰ってきたときは、自分の横に寝ている人がいることに驚き飛び起きる。
「ここは実家だからいいのか…」

一人暮らしをしたときの感想
「私家族と離れても死なないんだ」
「1人で寝ても死なないんだ、朝は来るんだ」

初めて1人暮らしをして、合わないバイトで参っているときは、自分の隣に死人が寝ている夢を見た。そして右手でその人の腕を掴む。実際に腕を掴んだ感覚がある。私は叫ぶ。
「キャァアアアアアアアア!」
自分が叫んでいるのがわかる。飛び起きる。
死人の腕を掴めてしまったのだから驚いた。
それは私の腕であった。私の右手が私の左腕を掴んでいるのだった。左手は痺れていた。


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